都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「東アジアの夢ーBankART Life4」 BankArt Studio NYK
BankArt Studio NYK
「東アジアの夢ーBankART Life4」
8/1-11/3

BankArt Studio NYKで開催中の「東アジアの夢ーBankART Life4」を見て来ました。
ヨコハマトリエンナーレ2014の創造界隈拠点連携プログラム会場の一つであるBankArt Studio NYK。現在「東アジアの夢」と題し、主に過去バンクアートで行われた企画を紹介する展示が行われています。
会場内、撮影が可能でした。

山下拓也「L.A coHAMA OLYMPIC 14」2014年
山下拓也の作品が目立っていたのではないでしょうか。何と壁を切り取り、その破片でオブジェを作る作品を展開する。木版画なのだそうです。

山下拓也 展示風景
暗室を効果的に活かしたインスタレーション、「雨に散る油 Feat 横浜の」も映えていました。

黒田大祐「東風」
トイレ前の通路を見上げて驚きました。黒田大祐の「東風」、ご覧の通りの無数の扇風機のインスタレーションです。また一転して同じく小さな扇風機を使ったオブジェも可愛らしくもある。まるで小動物のようにひょこひょこ動きます。

青田真也「無題(Untitled)」2013年
削りに削る青田真也も登場。昨年に神奈川県民ホールでの「日常/オフレコ」に出たピアノが再展示されていました。
「日常/オフレコ」 KAAT神奈川芸術劇場(はろるど)
今年春の「かたちの発語」展の一部再来です。田中信太郎 、岡崎乾二郎、中原浩大の作品も展示されています。

岡崎乾二郎「あっ熱っ。知らずに~」ほか 2014年
中でも圧巻なのが岡崎の彫刻群、冊子には「岩島」とありましたが、そのボリュームは確かに岩や巨石を想像させるものがある。コンクリート剥き出しの空間にも負けない迫力があります。

原口典之「オイルプール」
2009年の個展(原口典之ー社会と物質展)の記憶も甦ります。原口典之のオイルプールです。巨大な長方形に注がれた黒い廃油。周囲には鼻をつんざくような油の臭いも漂っています。

原口典之「オイルプール」
それにしてもこのプール、何度見ても魅惑的なもの。オイル越しに映りこんだ景色は全てがクリアに輝いている。鏡よりも美しい。鏡の向こうの世界こそが現実であるかのように思えてしまいます。

noridan「動く楽器自転車」
横浜では4年ぶりの公開だそうです。noridanコミュニティによる「Sprocket」。動く楽器自転車です。車には6つの楽器が設置され、2人の運転手によって演奏が行われる。車のホイールや鉄パイプが剥き出しになった車です。木琴や太鼓が貼り付いています。

高橋啓祐 映像作品
半ば常設と化した川俣ホールで展開される高橋啓祐の映像作品が秀逸でした。木組みのホールの全面に映し出されたダイナミックなインスタレーションです。身体を介在して人々が世界へと繋がる。ここは一推しにしたいところです。

「東アジアの夢」 会場風景
過去展の企画アーカイブなどはカフェ風の空間で紹介。ソファに腰を掛けながらゆったり寛ぐことも出来ます。

「国境の家」
タイトルの「東アジアの風」という意味からすると「国境の家」の展示も重要ではないでしょうか。おおよそ朝鮮通信使の時代の釜山にあったという「倭館」も再現。屋根が韓国式、平面は日本式です。
なお本展、入口受付にて単体券の1000円で入場出来ますが、トリエンナーレのセット券(一般2400円)でも観覧可能です。また横浜美術館や新港ピアから無料バスも運行中。実際に私も新港ピアからヨコトリのバスで移動しました。

またチケットは記名式のパスポート制です。会期中何度でも入場出来ます。
端的に展示映えする作品も多く、肩の力を抜いて楽しめるのではないでしょうか。ここはセット券でヨコトリから廻られることをおすすめします。
11月3日まで開催されています。
[ヨコハマトリエンナーレ2014関連エントリ]
「ヨコハマトリエンナーレ2014」(前編) 横浜美術館
「ヨコハマトリエンナーレ2014」(後編) 新港ピア
「ヨコハマパラトリエンナーレ2014」 象の鼻テラス
「東アジアの夢ーBankART Life4」 BankArt Studio NYK
会期:8月1日(金)~11月3日(月・祝)
休館:第1・3木曜日。
時間:10:00~19:00
料金:単体券1000円。*ヨコハマトリエンナーレ提携セット券あり。一般2400(2000)円、大学・専門学生1800(1400)円、高校生1400(1100)。中学生以下無料。
住所:横浜市中区海岸通3-9
交通:横浜みなとみらい線馬車道駅6出口(赤レンガ倉庫口)より徒歩5分。
「東アジアの夢ーBankART Life4」
8/1-11/3

BankArt Studio NYKで開催中の「東アジアの夢ーBankART Life4」を見て来ました。
ヨコハマトリエンナーレ2014の創造界隈拠点連携プログラム会場の一つであるBankArt Studio NYK。現在「東アジアの夢」と題し、主に過去バンクアートで行われた企画を紹介する展示が行われています。
会場内、撮影が可能でした。

山下拓也「L.A coHAMA OLYMPIC 14」2014年
山下拓也の作品が目立っていたのではないでしょうか。何と壁を切り取り、その破片でオブジェを作る作品を展開する。木版画なのだそうです。

山下拓也 展示風景
暗室を効果的に活かしたインスタレーション、「雨に散る油 Feat 横浜の」も映えていました。

黒田大祐「東風」
トイレ前の通路を見上げて驚きました。黒田大祐の「東風」、ご覧の通りの無数の扇風機のインスタレーションです。また一転して同じく小さな扇風機を使ったオブジェも可愛らしくもある。まるで小動物のようにひょこひょこ動きます。

青田真也「無題(Untitled)」2013年
削りに削る青田真也も登場。昨年に神奈川県民ホールでの「日常/オフレコ」に出たピアノが再展示されていました。
「日常/オフレコ」 KAAT神奈川芸術劇場(はろるど)
今年春の「かたちの発語」展の一部再来です。田中信太郎 、岡崎乾二郎、中原浩大の作品も展示されています。

岡崎乾二郎「あっ熱っ。知らずに~」ほか 2014年
中でも圧巻なのが岡崎の彫刻群、冊子には「岩島」とありましたが、そのボリュームは確かに岩や巨石を想像させるものがある。コンクリート剥き出しの空間にも負けない迫力があります。

原口典之「オイルプール」
2009年の個展(原口典之ー社会と物質展)の記憶も甦ります。原口典之のオイルプールです。巨大な長方形に注がれた黒い廃油。周囲には鼻をつんざくような油の臭いも漂っています。

原口典之「オイルプール」
それにしてもこのプール、何度見ても魅惑的なもの。オイル越しに映りこんだ景色は全てがクリアに輝いている。鏡よりも美しい。鏡の向こうの世界こそが現実であるかのように思えてしまいます。

noridan「動く楽器自転車」
横浜では4年ぶりの公開だそうです。noridanコミュニティによる「Sprocket」。動く楽器自転車です。車には6つの楽器が設置され、2人の運転手によって演奏が行われる。車のホイールや鉄パイプが剥き出しになった車です。木琴や太鼓が貼り付いています。

高橋啓祐 映像作品
半ば常設と化した川俣ホールで展開される高橋啓祐の映像作品が秀逸でした。木組みのホールの全面に映し出されたダイナミックなインスタレーションです。身体を介在して人々が世界へと繋がる。ここは一推しにしたいところです。

「東アジアの夢」 会場風景
過去展の企画アーカイブなどはカフェ風の空間で紹介。ソファに腰を掛けながらゆったり寛ぐことも出来ます。

「国境の家」
タイトルの「東アジアの風」という意味からすると「国境の家」の展示も重要ではないでしょうか。おおよそ朝鮮通信使の時代の釜山にあったという「倭館」も再現。屋根が韓国式、平面は日本式です。
なお本展、入口受付にて単体券の1000円で入場出来ますが、トリエンナーレのセット券(一般2400円)でも観覧可能です。また横浜美術館や新港ピアから無料バスも運行中。実際に私も新港ピアからヨコトリのバスで移動しました。

またチケットは記名式のパスポート制です。会期中何度でも入場出来ます。
端的に展示映えする作品も多く、肩の力を抜いて楽しめるのではないでしょうか。ここはセット券でヨコトリから廻られることをおすすめします。
11月3日まで開催されています。
[ヨコハマトリエンナーレ2014関連エントリ]
「ヨコハマトリエンナーレ2014」(前編) 横浜美術館
「ヨコハマトリエンナーレ2014」(後編) 新港ピア
「ヨコハマパラトリエンナーレ2014」 象の鼻テラス
「東アジアの夢ーBankART Life4」 BankArt Studio NYK
会期:8月1日(金)~11月3日(月・祝)
休館:第1・3木曜日。
時間:10:00~19:00
料金:単体券1000円。*ヨコハマトリエンナーレ提携セット券あり。一般2400(2000)円、大学・専門学生1800(1400)円、高校生1400(1100)。中学生以下無料。
住所:横浜市中区海岸通3-9
交通:横浜みなとみらい線馬車道駅6出口(赤レンガ倉庫口)より徒歩5分。
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