都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
国宝「紅白梅図屏風」が根津美術館で公開されます
尾形光琳の国宝「紅白梅図屏風」が来春、根津美術館で公開されます。
「尾形光琳300年忌記念特別展 『燕子花と紅白梅』」@根津美術館(2015/4/18~5/17)
尾形光琳の筆になる2作の国宝「燕子花図屏風」と「紅白梅図屏風」を56年ぶりに一堂に展観します。
*追記「燕子花と紅白梅」展の記者発表会に参加しました。
「燕子花と紅白梅」 記者発表会(はろるど)
光琳の「紅白梅図屏風」といえば熱海はMOA美術館のコレクション。これまでにもちょうど毎年、梅の時期に同美術館の琳派展にて公開されてきました。
しかしながら必ずしも門外不出ではないかもしれませんが、かの2008年の東博大琳派展にも不出品。同館以外で展示される機会が殆どなかったのも事実です。
尾形光琳「国宝 紅白梅図屏風」 *創立百年記念特別展「琳派」(東京国立博物館、1972年。図録より。)
私の知る限りにおいて、例えば前回、東京で公開されたのは1972年(昭和47年)。東博創立100年を記念して行われた「琳派展」のことでした。
以来、東京では40年ぶりとなるのではないでしょうか。2015年4月、根津美術館の「燕子花と紅白梅」にて公開されます。
尾形光琳「国宝 燕子花図屏風」(右隻) 根津美術館
ちなみに本展はMOAとのコラボ企画です。それぞれMOAからは「紅白梅図」、そして根津からは「燕子花図」を貸し出す。根津に先行して二月にはMOA美術館にて同じく「燕子花」と「紅白梅」の両作品をあわせ見る展覧会が行われます。
そして両展は巡回展とも言えるのかもしれませんが、内容に関しては趣向が異なるとか。先行するMOAでは光琳以降の琳派の系譜と辿るのに対し、根津では光琳のデザイン性に着目する。また両国宝とあわせて琳派関連の作品が展示されるそうです。
光琳の「燕子花」と「紅白梅」が同時に展示されるのは56年ぶりのこと。昭和34年に今の天皇陛下のご成婚時に根津美術館で行われた展覧会(琳派展)以来だそうです。
私自身、琳派はそれなりに追っかけているつもりですが、どういうわけかMOAの「紅白梅図屏風」は見過ごしていました。
来年は光悦が徳川家康から鷹が峰の土地を拝領してから400年目の年。それに因んでか京都では琳派400年記念祭が企画されるなど、言わば琳派イヤーでもあります。
「琳派四百記念祭 RIMPA 2015」公式サイト
光琳の「燕子花図屏風」と「紅白梅図屏風」のそろい踏み。趣向の異なる光琳展をMOAと根津の両美術館であわせて見たいものです。
根津美術館の平成27年度のスケジュールが発表されました。
「特別展 燕子花と紅白梅」 4月18日(土)~5月17日(日)
「江戸のダンディズムー刀から印籠まで」 5月30日(土)~7月20日(月・祝)
「絵の音を聴くー雨と風、鳥のさえずり、人の声」 7月30日(木)~9月6日(日)
「特別展 青山の至宝ー根津嘉一郎と茶」 9月19日(土)~11月3日(火・祝)
「物語をえがくー王朝文学からお伽草子まで」 11月14日(土)~12月23日(水・祝)
「松竹梅ー年を寿ぐ吉祥のデザイン」 1月9日(土)~2月14日(日)
「ほとけのすがたー仏教絵画の優品」 2月27日(土)~3月31日(木)
下記リンク先は速報リリースです。(それぞれクリックで拡大します。)
詳細な展示内容については追って美術館サイトなどで公開されると思います。
さらに同館では9月20日より「新創開館5周年記念特別展 名画を切り、名器を継ぐ」展が始まりました。
こちらのレポートもまた後日まとめる予定です。
「もっと知りたい尾形光琳/仲町啓子/東京美術」
「燕子花と紅白梅」展は2015年の4月18日より根津美術館で始まります。
「新創開館5周年記念特別展 名画を切り、名器を継ぐ 美術にみる愛蔵のかたち」 根津美術館(@nezumuseum)
会期:9月20日(土)~11月3日(月・祝)
休館:月曜日。但し10月13日(月・祝)は開館し、翌日休館。
時間:10:00~17:00。入場は16時半まで。
料金:一般1200円、学生(高校生以上)1000円、中学生以下無料。
住所:港区南青山6-5-1
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A5出口より徒歩8分。
「尾形光琳300年忌記念特別展 『燕子花と紅白梅』」@根津美術館(2015/4/18~5/17)
尾形光琳の筆になる2作の国宝「燕子花図屏風」と「紅白梅図屏風」を56年ぶりに一堂に展観します。
*追記「燕子花と紅白梅」展の記者発表会に参加しました。
「燕子花と紅白梅」 記者発表会(はろるど)
光琳の「紅白梅図屏風」といえば熱海はMOA美術館のコレクション。これまでにもちょうど毎年、梅の時期に同美術館の琳派展にて公開されてきました。
しかしながら必ずしも門外不出ではないかもしれませんが、かの2008年の東博大琳派展にも不出品。同館以外で展示される機会が殆どなかったのも事実です。
尾形光琳「国宝 紅白梅図屏風」 *創立百年記念特別展「琳派」(東京国立博物館、1972年。図録より。)
私の知る限りにおいて、例えば前回、東京で公開されたのは1972年(昭和47年)。東博創立100年を記念して行われた「琳派展」のことでした。
以来、東京では40年ぶりとなるのではないでしょうか。2015年4月、根津美術館の「燕子花と紅白梅」にて公開されます。
尾形光琳「国宝 燕子花図屏風」(右隻) 根津美術館
ちなみに本展はMOAとのコラボ企画です。それぞれMOAからは「紅白梅図」、そして根津からは「燕子花図」を貸し出す。根津に先行して二月にはMOA美術館にて同じく「燕子花」と「紅白梅」の両作品をあわせ見る展覧会が行われます。
そして両展は巡回展とも言えるのかもしれませんが、内容に関しては趣向が異なるとか。先行するMOAでは光琳以降の琳派の系譜と辿るのに対し、根津では光琳のデザイン性に着目する。また両国宝とあわせて琳派関連の作品が展示されるそうです。
光琳の「燕子花」と「紅白梅」が同時に展示されるのは56年ぶりのこと。昭和34年に今の天皇陛下のご成婚時に根津美術館で行われた展覧会(琳派展)以来だそうです。
私自身、琳派はそれなりに追っかけているつもりですが、どういうわけかMOAの「紅白梅図屏風」は見過ごしていました。
来年は光悦が徳川家康から鷹が峰の土地を拝領してから400年目の年。それに因んでか京都では琳派400年記念祭が企画されるなど、言わば琳派イヤーでもあります。
「琳派四百記念祭 RIMPA 2015」公式サイト
光琳の「燕子花図屏風」と「紅白梅図屏風」のそろい踏み。趣向の異なる光琳展をMOAと根津の両美術館であわせて見たいものです。
根津美術館の平成27年度のスケジュールが発表されました。
「特別展 燕子花と紅白梅」 4月18日(土)~5月17日(日)
「江戸のダンディズムー刀から印籠まで」 5月30日(土)~7月20日(月・祝)
「絵の音を聴くー雨と風、鳥のさえずり、人の声」 7月30日(木)~9月6日(日)
「特別展 青山の至宝ー根津嘉一郎と茶」 9月19日(土)~11月3日(火・祝)
「物語をえがくー王朝文学からお伽草子まで」 11月14日(土)~12月23日(水・祝)
「松竹梅ー年を寿ぐ吉祥のデザイン」 1月9日(土)~2月14日(日)
「ほとけのすがたー仏教絵画の優品」 2月27日(土)~3月31日(木)
下記リンク先は速報リリースです。(それぞれクリックで拡大します。)
詳細な展示内容については追って美術館サイトなどで公開されると思います。
さらに同館では9月20日より「新創開館5周年記念特別展 名画を切り、名器を継ぐ」展が始まりました。
こちらのレポートもまた後日まとめる予定です。
「もっと知りたい尾形光琳/仲町啓子/東京美術」
「燕子花と紅白梅」展は2015年の4月18日より根津美術館で始まります。
「新創開館5周年記念特別展 名画を切り、名器を継ぐ 美術にみる愛蔵のかたち」 根津美術館(@nezumuseum)
会期:9月20日(土)~11月3日(月・祝)
休館:月曜日。但し10月13日(月・祝)は開館し、翌日休館。
時間:10:00~17:00。入場は16時半まで。
料金:一般1200円、学生(高校生以上)1000円、中学生以下無料。
住所:港区南青山6-5-1
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A5出口より徒歩8分。
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