「人思い、人想う。」(前編・美術館について) ホキ美術館

ホキ美術館
「人思い、人想う。」
5/22-11/16



ホキ美術館で開催中の「人思い、人想う。」を見て来ました。

日本初の写実現代絵画専門の美術館として知られるホキ美術館。開館は2010年です。これまでにも多くの来館者を迎えてきました。

場所は千葉市の緑区。そして私も千葉県民です。にも関わらず一度も行ったことがありませんでした。

というわけで何名かの仲間とツアーを組んでホキ美術館へ。なにせ広大な千葉市です。緑区は市域の南東部。最寄の外房線の土気駅は千葉市内で最も東に位置します。

よって千葉市内と言えども都内からはやや時間がかかります。総武線か京葉線の外房線直通快速に乗ると東京駅から約60~70分。また直通電車がない場合は千葉駅か蘇我駅で乗り換える必要もあります。

土気駅からはバスの案内がありましたが、タクシーでも1メーターから少しあがる程度、800円前後です。周囲は「あすみが丘」と呼ばれるニュータウン。域内にはワンハンドレットヒルズ(通称チバリーリルズ)とも称される高級住宅地もあります。



区画の大きな家が立ち並ぶ分譲地を抜けるとホキ美術館の建物が見えて来ました。



表の駐車場側から見た美術館はご覧の通り。いわゆる回廊、あるいは角筒と呼んで良いのでしょうか。長い筒のような構造物が弧を描くようにして連なっています。地上1階、地下2階です。しかしながら外から眺めた感覚ではどこか1階なのかも分かりません。不思議な建物です。



設計は日建設計の山梨知彦氏。2011年度には「日本建築大賞」にも選ばれています。確かにこのファサード、実に特徴的ではないでしょうか。一瞬、大きな船のようにも見えましたが、何とも形容し難いものがありました。



裏手へ廻ってみました。一つの回廊が大きく突き出しています。そしてこの回廊こそが展示室。突き出しているのが「ギャラリー1」です。何と30メートルも浮いています。(制震構造だそうです。)



そして回廊は一方がコンクリートであるのに対し、もう一方は鉄です。その組み合わせも面白い。ただし立地が住宅地ということもあるのでしょう。建物の個性的な外観は必ずしも周囲と反目しているわけでもありません。



隣接するのは千葉市最大の公園、昭和の森です。木々の緑も建物に迫ります。



敷地面積は3860平方メートル。ただ外周を歩いた限りではさほど広いという印象は受けませんでした。ゆっくり一周しても時間はかかりません。

今度は再び表へ廻り、正面玄関へ移動してみました。



コンクリートから鉄骨が無数に突き出しています。いわゆる柵の役割を果たすものですが、これはオブジェとしても捉えられているとのこと。長さはマチマチ、さらに先端が少し傾いたりしているのがお分かりいただけるでしょうか。これは昭和の森の木立にリンクするような形で設計されているのだそうです。



確かに館内から窓の外を眺めると手前の鉄骨と木立が重なり合っているように見えました。



外壁のスリットもまた建物にアクセントを与えています。思いの外に表情は豊かです。



「人思い、人想う。」(中編・館内について) ホキ美術館(はろるど)

中編(館内について)へ続きます。

[ホキ美術館関連エントリ]
「人思い、人想う。」(中編・館内について)
「人思い、人想う。」(後編・展示について)

「人思い、人想う。」 ホキ美術館@hoki_museum
会期:5月22日(木)~11月16日(日)
休館:火曜日。但し祝日の場合は開館。翌日休館。
時間:10:00~17:30
 *入館は閉館の30分前まで。
料金:一般1800円、大学・高校生・65歳以上1300円、中学生900円。
 *10名以上の団体は1600円。(65歳以上は1300円。)
 *小学生団体は750円。
 *「千葉市民の日」(10/18)は一般入館料が半額。
住所:千葉市緑区あすみが丘東3-15
交通:JR線土気駅から千葉中央バス「あすみが丘ブランニューモール」行きに乗車、「あすみが丘東4丁目」下車徒歩2~3分。有料駐車場あり。
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