「BCTION」 ニュー麹町ビル

ニュー麹町ビル
「BCTION」
9/1-9/15



ニュー麹町ビルで開催中の「BCTION」(ビクション)を見て来ました。

東京は麹町、四ッ谷駅からもほど近いニュー麹町ビル。竣工は1965年、新宿通りに面したオフィスビルです。いわゆる老朽化のため今年の10月に取り壊しが決まりました。

そのビルを舞台に行われているのが現代アートプロジェクト「BCTION」です。主宰は美術家の大山康太郎と写真家の嶋本丈士の両氏。計70組の若手アーティストが参加しています。ビルの壁面や床面を問わず、9フロア、全ての空間に多様な作品を展開していました。

残すところ会期もあとこの日曜、月曜のみ。15日の祝日までです。ごく簡単に展示の様子をお伝えしましょう。

ニュー麹町ビルは先にも触れたように9フロア。9階建てです。



うち1階から9階までの全てのフロアで展示がある。ウォールペインティング中心です。インスタレーション的な傾向は強く見られますが、立体の作品は必ずしも多くありません。



ぶち抜きのフロアを用いてのダイナミックなペインティングが目立ちます。壁も床にも直接作品が描かれています。そして全ての作品はビルの取り壊しともに失われてしまうそうです。



さらには天井や窓にもおかまいなしに作品を展開。中にはトイレにも作品があります。また廃材でしょうか。ステンレスのレールなども素材の一部となる。それぞれのアーティストの手作り感を思わせる展示でもあります。



社名の記されたドアの向こうにも作品がありました。ごく一部ながらもビルはオフィスとして利用されていた時の面影を残しています。



またビルの備品を利用した作品もいくつか。事務机を使ったインスタレーションなども目を引きました。



1階では「FREE WALL」として壁面を開放。観客がペンを片手に何でも描くことも出来ます。



私が特に見入ったのは主宰の嶋本丈士氏の写真作品でした。またエレベーターにも一風変わった趣向がとられていて楽しめます。



「BCTION」の入場は無料。但し観覧にあたっては公式サイトより事前に登録を行う必要があります。

「BCTION」@peatix

ツイッターアカウントでも登録が出来ました。少々手間がかかりますが、細かな個人情報などを入力する必要はありません。



もう間もなく廃ビルとなるスペースを使ってのアートプロジェクト。率直なところかなり荒削りではあります。内容については評価が分かれるやもしれません。しかしながらエントランスフロアにはダンスミュージックも流れるなど、どこか非常に活気づいた企画でもある。来場者もおそらく10代から20代の若い方が目立っていました。


「BCTION」会場のニュー麹町ビル

9月15日まで開催されています。

*アンコール開催が決まりました。

「BCTIONアンコール開催」@peatix

日程は9月27日(土)と28(日)。いずれも13:00~20:00です。入場は通常と同じく事前登録制です。上記リンク先より登録出来ます。

「BCTION」 ニュー麹町ビル
会期:9月1日(月)~9月15日(月)
休館:無休
時間:12:00~20:00
料金:無料。事前登録制。
住所:千代田区麹町5-3-23
交通:JR線・東京メトロ丸ノ内線・南北線四ッ谷駅より徒歩約5分。東京メトロ有楽町線麹町駅より徒歩5分。
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