「スズキユウリ Playing with Sound」 ポーラミュージアムアネックス

ポーラミュージアムアネックス
「スズキユウリ Playing with Sound」 
8/22-9/23



ポーラミュージアムアネックスで開催中の「スズキユウリ Playing with Sound」を見て来ました。

1980年生まれのサウンドアーティスト、スズキユウリ。かつて明和電機でアシスタントをつとめ、近年は主に在住のロンドンで活動しているそうです。

日本では初めての大型の個展です。ずばりテーマは「音と遊ぶ」。音を素材にしたインタラクティブな作品を展示しています。

さてともかく音、まずは耳を澄ませてといきたいところですが、自らが動かずに立っているだけでは殆ど何も聞こえてきません。あくまでもインタラクティブです。言わば観客が積極的に作品と接する必要があります。

少し回りくどくなりました。ともかく遠慮せずに作品に触れてみましょう。


スズキユウリ「OTOTO」2014

すると意外なモノから思わぬ音が聞こえてきます。「OTOTO」です。テーブルの上には水の入ったコップやガラス器、それにステンレスのボールやスプーンなどが並んでいる。いずれも黄色や赤の電線で繋いであります。


スズキユウリ「OTOTO」2014
 
そして電線の先に要注目です。ここに全ての種明かしがあります。ようは電気を通すものであれば何でも楽器に変えられるシンセサイザーが接続してあるわけです。


スズキユウリ「OTOTO」2014

つまりこれらのグラスなりに触れると音が出てくる仕掛け。段ボール製のギターやピアノまでもあります。ボールのドラムでしょうか。全て楽器に様変わりしました。


スズキユウリ「The Sound of The earth」2009-2012

「The Sound of The earth」は地球儀型のレコードプレイヤーです。ヘッドホンをつけましょう。様々な音が断片的に聞こえてきます。何とこれは世界中の音楽が録音されているとか。30分かけての再生です。世界一周旅行を音で擬似体験出来ました。


スズキユウリ「Looks Like Music」2013

線路の上を音楽のミニカーが走ります。「Looks Like Music」です。黒い線がレールとすれば、交差するカラフルな横線は枕木でしょうか。そしてミニカーは枕木を横切る時に音を発します。もちろんどういうレールを敷くのかは参加者の自由。枕木を描く場所も同様です。色の種類や太さで音も変わります。さもプラレールで遊ぶように音のミニカーを走らせることが出来ます。


スズキユウリ「Garden of Russoio」2013

子どもたちが嬉しそうに「楽器」に触れている姿が印象的でした。肩の力を抜いて気軽に楽しめる展覧会です。



入場は無料です。9月23日まで開催されています。

「スズキユウリ Playing with Sound」 ポーラミュージアムアネックス@POLA_ANNEX
会期:8月22日(金)~9月23日(火・祝)
休館:会期中無休
時間:11:00~20:00
住所:中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
交通:東京メトロ有楽町線銀座1丁目駅7番出口よりすぐ。JR有楽町駅京橋口より徒歩5分。
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