都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「ヨコハマパラトリエンナーレ2014」 象の鼻テラス
象の鼻テラス
「ヨコハマパラトリエンナーレ2014」
8/1-11/3
象の鼻テラスで開催中の「ヨコハマパラトリエンナーレ2014」を見て来ました。
現在、横浜美術館及び新港ピアで展開中の「ヨコハマトリエンナーレ2014」。こちらは「パラトリエンナーレ」、連携プログラムの一つです。いわゆる障害者とアーティストの「恊働」を目指した現代アートの展覧会が行われています。
象の鼻テラス
会場は象の鼻テラス。2009年に横浜港にオープンしたレストハウスです。ちょうど赤レンガ倉庫から大さん橋、山下公園へ向かう途中にあります。
SLOE LABEL LAB×井上唯「whitescaper」2014年
天井から美しいレースが曲線を描いています。SLOE LABEL LABと井上唯のコラボ、「whitescaper」です。いわゆる「織り」や「編み」の手法を用いてインスタレーション。その一部は障害の有無を問わず、様々な人々の手によって制作されています。素材は形状保持加工のヤーンとのことでした。
ダイアログ・イン・ザ・ダーク×三角みづ紀「声の矢印、言葉の地図」2014年
大さん橋を望む窓にテキストが綴られています。ダイアログ・イン・ザ・ダークと三角みづ紀の「声の矢印、言葉の地図」です。視覚障害者の感じたことを詩人の三角が言葉に紡ぎ出す。7つの詩を追いながら象の鼻テラスを歩くという趣向もとられています。
目(め)「世界に溶ける」2014年
資生堂ギャラリーで圧巻のインスタレーションを見せた現代芸術活動チーム「目(め)」も参加。障害者へのヒアリングを通してインスパイヤした写真やドローイング作品を展示しています。
崎野真祐美・工房いなば・池田富士美・岩崎貴宏「アートタペストリー」2014年
モチーフは横浜の建築物です。崎野真祐美・工房いなば・池田富士美と岩崎貴宏による「アートタペストリー」。色とりどりの刺繍糸から建築物が編み込まれていく。大観覧車でしょうか。一つ一つのゴンドラまでが細かに再現されています。
崎野真祐美・工房いなば・池田富士美・岩崎貴宏「アートタペストリー」2014年
そしてこちらもリアル。マリンタワーです。象の鼻テラスのまさに目と鼻の先、山下公園の横にそびえ立つ、横浜のシンボル的存在でもあります。
崎野真祐美・工房いなば・池田富士美・岩崎貴宏「アートタペストリー」2014年
これらの織物はいずれも障害者によって制作されたものです。ともかくパラトリでは数多くのワークショップが行われています。そしてそこには障害者だけでなく、必ずアーティストが参画しているのも特徴。ゆえに端的な「障害者アート展」でありません。
ダイアログ・イン・ザ・ダーク×三角みづ紀「声の矢印、言葉の地図」2014年
今年から始まった「ヨコハマパラトリエンナーレ2014」、3年後に第2回展、そして2020年には第3回展を見定めた活動を続けていくそうです。
「ヨコハマパラトリエンナーレ2014」会場風景
象の鼻テラスはカフェを併設したスペースです。ちょうど私が出かけた時、パラトリパレードのリハーサルが行われていました。会場は必ずしも広くはありません。
象の鼻テラスから横浜税関(クイーンの塔)を望む
展示のコア期間(8/1~9/7)が過ぎました。会期は11月までですが、今後はほかのイベントと重なり、一部の展示が見られない場合もあるそうです。注意が必要です。
「パラトリエンナーレ作品展示期間について」(ヨコハマパラトリエンナーレ)
ヨコトリの観覧の際に少し足を伸ばしてみては如何でしょうか。
入場は無料です。11月3日まで開催されています。
[ヨコハマトリエンナーレ2014関連エントリ]
「ヨコハマトリエンナーレ2014」(前編) 横浜美術館
「ヨコハマトリエンナーレ2014」(後編) 新港ピア
「東アジアの夢ーBankART Life4」 BankArt Studio NYK
「ヨコハマパラトリエンナーレ2014」 象の鼻テラス
会期:8月1日(金)~11月3日(月・祝) コア期間:8/1~9/7
休館:無休
時間:10:00~18:00 *象の鼻テラス開館時間に準じる。
料金:無料。
住所:横浜市中区海岸通1丁目
交通:みなとみらい線日本大通り駅出口1より徒歩約3分。
「ヨコハマパラトリエンナーレ2014」
8/1-11/3
象の鼻テラスで開催中の「ヨコハマパラトリエンナーレ2014」を見て来ました。
現在、横浜美術館及び新港ピアで展開中の「ヨコハマトリエンナーレ2014」。こちらは「パラトリエンナーレ」、連携プログラムの一つです。いわゆる障害者とアーティストの「恊働」を目指した現代アートの展覧会が行われています。
象の鼻テラス
会場は象の鼻テラス。2009年に横浜港にオープンしたレストハウスです。ちょうど赤レンガ倉庫から大さん橋、山下公園へ向かう途中にあります。
SLOE LABEL LAB×井上唯「whitescaper」2014年
天井から美しいレースが曲線を描いています。SLOE LABEL LABと井上唯のコラボ、「whitescaper」です。いわゆる「織り」や「編み」の手法を用いてインスタレーション。その一部は障害の有無を問わず、様々な人々の手によって制作されています。素材は形状保持加工のヤーンとのことでした。
ダイアログ・イン・ザ・ダーク×三角みづ紀「声の矢印、言葉の地図」2014年
大さん橋を望む窓にテキストが綴られています。ダイアログ・イン・ザ・ダークと三角みづ紀の「声の矢印、言葉の地図」です。視覚障害者の感じたことを詩人の三角が言葉に紡ぎ出す。7つの詩を追いながら象の鼻テラスを歩くという趣向もとられています。
目(め)「世界に溶ける」2014年
資生堂ギャラリーで圧巻のインスタレーションを見せた現代芸術活動チーム「目(め)」も参加。障害者へのヒアリングを通してインスパイヤした写真やドローイング作品を展示しています。
崎野真祐美・工房いなば・池田富士美・岩崎貴宏「アートタペストリー」2014年
モチーフは横浜の建築物です。崎野真祐美・工房いなば・池田富士美と岩崎貴宏による「アートタペストリー」。色とりどりの刺繍糸から建築物が編み込まれていく。大観覧車でしょうか。一つ一つのゴンドラまでが細かに再現されています。
崎野真祐美・工房いなば・池田富士美・岩崎貴宏「アートタペストリー」2014年
そしてこちらもリアル。マリンタワーです。象の鼻テラスのまさに目と鼻の先、山下公園の横にそびえ立つ、横浜のシンボル的存在でもあります。
崎野真祐美・工房いなば・池田富士美・岩崎貴宏「アートタペストリー」2014年
これらの織物はいずれも障害者によって制作されたものです。ともかくパラトリでは数多くのワークショップが行われています。そしてそこには障害者だけでなく、必ずアーティストが参画しているのも特徴。ゆえに端的な「障害者アート展」でありません。
ダイアログ・イン・ザ・ダーク×三角みづ紀「声の矢印、言葉の地図」2014年
今年から始まった「ヨコハマパラトリエンナーレ2014」、3年後に第2回展、そして2020年には第3回展を見定めた活動を続けていくそうです。
「ヨコハマパラトリエンナーレ2014」会場風景
象の鼻テラスはカフェを併設したスペースです。ちょうど私が出かけた時、パラトリパレードのリハーサルが行われていました。会場は必ずしも広くはありません。
象の鼻テラスから横浜税関(クイーンの塔)を望む
展示のコア期間(8/1~9/7)が過ぎました。会期は11月までですが、今後はほかのイベントと重なり、一部の展示が見られない場合もあるそうです。注意が必要です。
「パラトリエンナーレ作品展示期間について」(ヨコハマパラトリエンナーレ)
ヨコトリの観覧の際に少し足を伸ばしてみては如何でしょうか。
入場は無料です。11月3日まで開催されています。
[ヨコハマトリエンナーレ2014関連エントリ]
「ヨコハマトリエンナーレ2014」(前編) 横浜美術館
「ヨコハマトリエンナーレ2014」(後編) 新港ピア
「東アジアの夢ーBankART Life4」 BankArt Studio NYK
「ヨコハマパラトリエンナーレ2014」 象の鼻テラス
会期:8月1日(金)~11月3日(月・祝) コア期間:8/1~9/7
休館:無休
時間:10:00~18:00 *象の鼻テラス開館時間に準じる。
料金:無料。
住所:横浜市中区海岸通1丁目
交通:みなとみらい線日本大通り駅出口1より徒歩約3分。
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