都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
オランジュリー美術館にて「ブリヂストン美術館の名品ー石橋財団コレクション展」が開催されます
2019年秋のオープンを目指して建替え中のブリヂストン美術館。今だからこそ実現可能な企画かもしれません。石橋財団のコレクションが、パリ・オランジュリー美術館にて公開されます。

ブリヂストン美術館
http://www.bridgestone-museum.gr.jp
会期は来年4月5日から8月21日まで。出品は計76点です。かつてオランジュリー美術館と「ドビュッシー、音楽と美術展」を開催。その縁からフランス側の提案で実現しました。

ピエール=オーギュスト・ルノワール「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」 油彩・カンヴァス 1876年
石橋財団ブリヂストン美術館
ラインナップが充実しています。モネ、ルノワー ル、カイユボット、セザンヌ、マティス、ピカソ、ポロックから白髪一雄など同館の誇る作品がずらり。洋の東西を問いません。特にルノワールの「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」やセザンヌの「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」など、コレクションの中でも殊更に有名な作品も少なくありません。

ポール・セザンヌ「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」 油彩・カンヴァス 1904-06年頃
石橋財団ブリヂストン美術館
今から50年以上前、1962年にも石橋コレクションが海を渡ったことがありました。パリの国立近代美術館で開催された「東京石橋コレクション所蔵 コローからブラックへ至るフランス絵画展」です。言うまでもなく初の海外展。当時の出展数は約50点でした。タイトルが示すように全て西洋絵画のコレクションで占められていました。

青木繁「海の幸」 油彩・カンヴァス 1904年
石橋財団ブリヂストン美術館
今回はその後に増えた収蔵品も紹介。さらに日本の近現代美術も加わります。中でも重要文化財である青木繁の「海の幸」が海外で公開されるのは初めてのことです。
オランジュリー美術館としても海外のコレクションをまとめて展示するのは珍しいことだそうです。日仏、石橋正二郎とポール・ギヨームらの美術収集家が築き上げたコレクションの邂逅。印象派が日本の美術に与えた影響についても着目します。話題を集めるのではないでしょうか。

(仮称)永坂産業京橋ビル ビル外観イメージ
株式会社日建設計
さて建替え中のブリヂストン美術館ですが、既に旧ビルの解体も終え、今年の6月に着工。2019年7月末の竣工を目指して工事が行われています。

建替え工事の状況(12/4現在)
ビルは全23階、150メートルの高層ビルです。1階から6階にブリヂストン美術館が入居します。また入口は八重洲通り側ではなく、中央通り沿いへと移動します。

新ブリヂストン美術館 外観イメージ
1階がエントランスとカフェ、2階にミュージアムショップ、3階に受付と多目的ホール、4階~6階に展示室が設置されるそうです。

新ブリヂストン美術館 展示室イメージ
延べ床で約6650平方メートル。展示室の面積は2100平方メートルです。旧美術館の約2倍のスペースとなります。
休館中の間もウェブでは様々なコンテンツが進行しています。全7回予定の「学芸員が選ぶ隠れた名作」はNO.5まで公開中。デュビュッフェの「スカーフを巻く エディット・ボワソナス」や川上涼花の「麦秋」など、比較的展示機会の少なかった作品について紹介しています。
恒例のカレンダーも発売されました。2017年のテーマは「海」です。日本と西洋の海に因んだ絵画がピックアップされています。

1月は名作、モネの「黄昏、ヴェネツィア」でした。色彩がヴィネツィアの海と街と空をのみ込みます。2月は青木繁の「わだつみいろこの宮」です。さらに3月はクレーの「島」と続きます。必ずしも海を直接描いた作品だけではなく、神話主題や海を喚起させる抽象画までを取り込んでいるのも面白いところです。

「海 2017 CALENDAR」
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/special/calendar/
カレンダーは同館の公式オンラインショップで発売中です。また特設サイトには1月から12月までの全図版と解説も掲載されています。

「ブリヂストン美術館」オンラインストア
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/onlinestore/
オープン後の活動も待ち遠しいところですが、休館中の展開にもまた注目したいところです。
「ブリヂストン美術館の名品ー石橋財団コレクション展」はオランジュリー美術館にて2017年4月5日より開催されます。
「Chefs-d’œuvre du Bridgestone Museum of Art de Tokyo, Collection Ishibashi Foundation」(ブリヂストン美術館の名品ー石橋財団コレクション展)
会期:2017年4月5日(水)~8月21日(月)
会場:オランジュリー美術館(パリ)
点数:76点
監修:オランジュリー美術館 学芸員 セシル・ジラルドー/ブリヂストン美術館 学芸課長 新畑泰秀、学芸員 賀川恭子
主催:オルセー美術館、オランジュリー美術館、公益財団法人石橋財団
協力:日本経済新聞社
特別助成:株式会社ブリヂストン
協力:日本航空

ブリヂストン美術館
http://www.bridgestone-museum.gr.jp
会期は来年4月5日から8月21日まで。出品は計76点です。かつてオランジュリー美術館と「ドビュッシー、音楽と美術展」を開催。その縁からフランス側の提案で実現しました。

ピエール=オーギュスト・ルノワール「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」 油彩・カンヴァス 1876年
石橋財団ブリヂストン美術館
ラインナップが充実しています。モネ、ルノワー ル、カイユボット、セザンヌ、マティス、ピカソ、ポロックから白髪一雄など同館の誇る作品がずらり。洋の東西を問いません。特にルノワールの「すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢」やセザンヌの「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」など、コレクションの中でも殊更に有名な作品も少なくありません。

ポール・セザンヌ「サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール」 油彩・カンヴァス 1904-06年頃
石橋財団ブリヂストン美術館
今から50年以上前、1962年にも石橋コレクションが海を渡ったことがありました。パリの国立近代美術館で開催された「東京石橋コレクション所蔵 コローからブラックへ至るフランス絵画展」です。言うまでもなく初の海外展。当時の出展数は約50点でした。タイトルが示すように全て西洋絵画のコレクションで占められていました。

青木繁「海の幸」 油彩・カンヴァス 1904年
石橋財団ブリヂストン美術館
今回はその後に増えた収蔵品も紹介。さらに日本の近現代美術も加わります。中でも重要文化財である青木繁の「海の幸」が海外で公開されるのは初めてのことです。
オランジュリー美術館としても海外のコレクションをまとめて展示するのは珍しいことだそうです。日仏、石橋正二郎とポール・ギヨームらの美術収集家が築き上げたコレクションの邂逅。印象派が日本の美術に与えた影響についても着目します。話題を集めるのではないでしょうか。

(仮称)永坂産業京橋ビル ビル外観イメージ
株式会社日建設計
さて建替え中のブリヂストン美術館ですが、既に旧ビルの解体も終え、今年の6月に着工。2019年7月末の竣工を目指して工事が行われています。

建替え工事の状況(12/4現在)
ビルは全23階、150メートルの高層ビルです。1階から6階にブリヂストン美術館が入居します。また入口は八重洲通り側ではなく、中央通り沿いへと移動します。

新ブリヂストン美術館 外観イメージ
1階がエントランスとカフェ、2階にミュージアムショップ、3階に受付と多目的ホール、4階~6階に展示室が設置されるそうです。

新ブリヂストン美術館 展示室イメージ
延べ床で約6650平方メートル。展示室の面積は2100平方メートルです。旧美術館の約2倍のスペースとなります。
休館中の間もウェブでは様々なコンテンツが進行しています。全7回予定の「学芸員が選ぶ隠れた名作」はNO.5まで公開中。デュビュッフェの「スカーフを巻く エディット・ボワソナス」や川上涼花の「麦秋」など、比較的展示機会の少なかった作品について紹介しています。
恒例のカレンダーも発売されました。2017年のテーマは「海」です。日本と西洋の海に因んだ絵画がピックアップされています。

1月は名作、モネの「黄昏、ヴェネツィア」でした。色彩がヴィネツィアの海と街と空をのみ込みます。2月は青木繁の「わだつみいろこの宮」です。さらに3月はクレーの「島」と続きます。必ずしも海を直接描いた作品だけではなく、神話主題や海を喚起させる抽象画までを取り込んでいるのも面白いところです。

「海 2017 CALENDAR」
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/special/calendar/
カレンダーは同館の公式オンラインショップで発売中です。また特設サイトには1月から12月までの全図版と解説も掲載されています。

「ブリヂストン美術館」オンラインストア
http://www.bridgestone-museum.gr.jp/onlinestore/
オープン後の活動も待ち遠しいところですが、休館中の展開にもまた注目したいところです。
「ブリヂストン美術館の名品ー石橋財団コレクション展」はオランジュリー美術館にて2017年4月5日より開催されます。
「Chefs-d’œuvre du Bridgestone Museum of Art de Tokyo, Collection Ishibashi Foundation」(ブリヂストン美術館の名品ー石橋財団コレクション展)
会期:2017年4月5日(水)~8月21日(月)
会場:オランジュリー美術館(パリ)
点数:76点
監修:オランジュリー美術館 学芸員 セシル・ジラルドー/ブリヂストン美術館 学芸課長 新畑泰秀、学芸員 賀川恭子
主催:オルセー美術館、オランジュリー美術館、公益財団法人石橋財団
協力:日本経済新聞社
特別助成:株式会社ブリヂストン
協力:日本航空
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