リコイル。
シリンダーヘッドボルトのネジを舐めたSRX。
2Dのリコイルが届いた。上が1D。
2Dでもモロ抜けした雌ネジよりは短いけど、ネジの噛み合い強度は上がるから問題ない。
アルミのシリンダーなので、下穴さらわなくても、モロ抜けしたネジ穴に直接専用タップで切り込めた。
タップ完了。
ネジ穴をよく洗ってエアで掃除する。
専用インサートツールにリコイルをセット。
タップ穴にねじ込む。
これだともう少しねじ込み足りない。この状態だと、コイルの末端が遊んでしまって、ボルトが正しくネジに噛み込まないのだ。
ねじ込んだら、ボルトを入れてすんなり入るのをチェックして、ポンチで奥のタングという尻尾を叩き折る。
コイルはSUS304なので、折ったタングは磁石で回収する。高級品なら着磁した折り取りポンチが入っていたりするけど、俺のは安物のセットなので、細い着磁ドライバーで拾った。
ボルトを再度入れてチェック。よしよし。
ヘッドを載せて、無事、20Nmでヘッド取付完了。
やれやれ。
カム山は相変わらずきれい。
組付けにはオイルやアセンブリペーストを塗って予備潤滑する。
ヘッドの、カムが浸かるオイルプールにも、予めオイルを入れとく。
ヘッドカバー付けて、バルブクリアランス調整。
排気側も。
俺の場合、規定値の中間狙いのお気楽セッティングだ。
さてできたかな、とクランク手回ししたら、吸気バルブにピストンが当たる。
ありゃやっちゃったな・・・。
・・・はい、カムスプロケがずれてました。
組んでるときにクランクシャフト回っちゃったんだろうな。やり直し。
もう一度クランクシャフトを上死点位置にセット。
その状態でクランクシャフトを固定して、カムスプロケはこの位置が正しい。
今度は無事に組付け完了。手回ししても異常なし。
しかしまあなんだか鈍ってるなあ。ワシもトシじゃのう・・・。