凍える。

当地で、日中に強い雪が続いてどんどん積雪が増えた日。
その日は休日の当番出勤で一人だった。定時に仕事場を閉めて帰路についたのだが、途中、人家もわずかしかないようなとこで突然、サンバーがエンストした。
惰性で路肩に寄せたのだが、小さい交差点に半分はみ出た感じで力尽きて停止した。
再始動を試みるが、エンジンかからない。燃料ポンプの音もしない。まいったなこりゃ。
日は暮れて、外は吹雪。路面は除雪前で、20センチ以上の深い雪と轍。
かーちゃんに引っ張りに来てもらうには、条件が悪すぎて危険だ。かーちゃんにとりあえず状況を連絡。
クルマの保険の付帯サービスでレッカーが使えるはずなので、保険の窓口に連絡したところ、受付から担当部署のコールバックにしばらくかかるとのことで、サンバーの中で待つ。
追突されてはかなわないから、とりあえずはハザードを焚いて、ルーフに停止表示板を載せた。
交差点にケツがはみ出て停まっていたので、セルを使ってサンバーを移動して、交差点にかからないとこに停め直す。
待つといっても、エンジンがダウンしているので、ヒーターは使えない。寒い。

受付からレッカー担当部署の電話まで約15分。場所などを伝え、レッカーの手配を再度待つ。
約30分後、レッカーの手配がついた連絡がきた。現場到着まではおおむね1時間とのこと。ただし、ドライバー(俺ね)は最寄りの公共交通機関までしか同乗できないとのこと。ここらだと1-2時間に1本しか列車が来ない無人駅ってことになるが、それも勘弁してほしい。
結局、かーちゃんを呼んで、俺を拾ってもらうことにした。

10分ほど待つと、レッカー本人から連絡があった。
この時点で、エンストから1時間。体は冷え切って震えが止まらない。
30分ほどでかーちゃん到着。ヒーターフル稼働のクルマに避難できた。
使い捨てカイロをもらったけど、カイロの発熱より俺の冷え切った体に奪われる熱のほうが勝っているみたいで、カイロが冷えてくる有様だった。
これじゃアレだ、吹雪で立ち往生したりして、CO中毒防止でエンジン停めたら凍えるわ。毛布とか冬山用の寝袋でもなきゃ、寝込んだりしたら凍死するかもしれない。かといってエンジンかけたら酸欠で死ぬかもしれない。おっかねえ。

さて、さらに30分ほどでレッカー現着。
レッカーの手続しながら、どこに運ぶか相談する。燃料ポンプは予備があるから、自宅に運んでもらえばいいんだけど、ウチの駐車スペースまでの通路は狭くて、積載車が入れるかわからない。レッカードライバーに通路をストビューで見てもらったところ、奥までは無理っぽいけどクルマは下ろせそうだから、何なら押して手伝いますよ、ということになった。

レッカーの積載は一人でやるとのことなので、かーちゃんと先に自宅に戻り、通路を除雪しておく。
到着した積載車は、通路になんとか入れて、サンバーを下ろすことができた。下ろしてからは押したりセルで動かしたりして、なんとか車庫の前までサンバーを移動。足元が雪なので踏ん張りがきかなくて大変だった。セルもだいぶ弱々しくなって、バッテリーがへたったようだ。
全て片付いてレッカーを見送った時点で、エンストから3時間。まさに疲労困憊だった。

幸い翌日は休みだったので、用事を済ませてからサンバーの修理にかかる。


荷台のハッチと、エアクリボックスを外せば、燃料ポンプにアクセスできる。




ついでに、酷使したバッテリーに充電しとこう。


燃料ポンプ。


予備の燃料ポンプ。
2018年の春に燃料ポンプ交換した時、2個組みで買っていた怪しい格安ポンプの片割れだ。


外したポンプ。


新しいポンプは、マウントラグにショックマウントを入れれるよう、12mmφに広げてやる必要があった。
で、ポンプを交換したのだが、ポンプが動かない。
よく調べると、ポンプの電源のカプラの中で配線が腐って切れていた。


配線を修理して無事復活。
外したポンプも、ポンプ自体は悪くないようだった。
ま、そろそろ予防的に交換しとくつもりだったから、これでいいのだ。

そして、昨日の帰り、ベルトが鳴いてることに気付いた。耳が悪くなったので、気付くのに遅れたかもしれない。


ゆうべ、荷台に20センチほど積もってた雪をどけて、ハッチを掘り出す。


ベルトはかなり緩めだった。
そういやベルト交換してから調整してなかったもね。
チャチャっと調整して完了。
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