坂詰真二著『やってはいけないストレッチ』(青春新書2013年5月15日青春出版社発行)を読む
出版社の内容紹介は以下。
「ストレッチをしているけど、本当に効いているのかわからない」「続けているのに、全然カラダが柔らかくならない」「いろんなやり方があって、どれが正解かわからない」……。本書ではそんな疑問に答えながら、もっとも効果的なストレッチの方法を解説。なぜあなたは実感が得られないのか? 柔軟性が低いと日常生活でなぜ危険なのか? これから始める人も、すでに始めている人も役立つ、確実に成果を出すストレッチの決定版。
ストレッチは、筋トレと違って、筋肉を無理に伸ばして硬くしてはいけない。緊張せず、力を入れ過ぎずに伸びやかに伸ばすのが良い、という趣旨。
私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで、最大は五つ星)
「やってはいけない」など「売らんがな」の題名であり、『やってはいけない筋トレ』が売れたからの二番煎じの本だが、中味はまじめ。ただ、内容は「筋肉を硬くするのは間違い」という話と、ストレッチ例の図が20頁ほどあるだけでそれほど濃くない。
伊藤マモル『若さを伸ばすストレッチ』(2009年10月15日平凡社発行)の方が、目的別ストレッチ例が70頁出ていてお勧め。ただし、この本前半の100頁ほどの理論的説明は、私には退屈だった。
坂詰真二(さかづめ・しんじ)
1966年、新潟県生まれ。NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト。同協会公認パーソナルトレーナー。
株式会社ピープル(現コナミスポーツ)でディレクター、教育担当を歴任後、株式会社スポーツプログラムスにて実業団等のチーム、個人選手へのコンディショニング指導を担当。
1996年に独立し、アスリート指導・指導者育成・メディアを通じての運動指導の三本を柱に「スポーツ&サイエンス」を主宰。各種アスリートへの指導、スポーツ・医療系専門学校講師を務めながら、雑誌『Tarzan』(マガジンハウス)など、様々なメディアで運動指導、監修、出演をしている。
著書に『やってはいけない筋トレ』(青春出版社)など。
以下、いくつか抜き書きする。
はじめに
本来、ストレッチは筋トレや有酸素運動と比較して、最も早く効果が表れる、即効性のあるトレーニングです。そして最も疲労しにくく、ケガのリスクが低いトレーニングでもあります。(p5)
ですが、やり方によっては筋肉や関節を痛めて、かえって柔軟性を低下させてしまうことさえあるのです。(p4)
柔軟性があるかないかで、今の、そしてこれからの生活に大きな差がでるからです。体が硬いことは、思っている以上に不便で危険なのです。柔軟性があればケガをしにくくなりますし、身のかなしが軽くなりスッと伸びた姿勢に変わる。(p6)
第一章
限界まで頑張ると、筋肉が自然と抵抗して硬くなり、かえって伸びない。
ストレッチは朝イチではなく、体温の高い日中に行うべきです。
意識すると筋力がアップするわけですから、筋トレにおいては、使う筋肉を意識することは正解なのです。しかし、ストレッチでは筋肉が脱力していることが第一の条件で、伸ばす筋肉を意識してはいけない。…伸ばす筋肉と反対の働きをする筋肉を意識することにも意味があります。
第三章
ちょっと動くとすぐ疲れる。動かす筋肉と反対の働きをする筋肉が硬いとこれが抵抗になり、より大きな力を出さなければならないので疲れる。柔軟性がアップすると、同じ動きをしても疲れにくくなります。
同一姿勢を保ったままだと、血行が阻害され疲労物質がたまり、「静的疲労」する。解消するには、休むより軽く体を動かす方が効果的。
道路際に群生するヒガンバナ(彼岸花)。
赤、白、赤、白と並んで植えられた彼岸花。
もっとずらりと並んだ彼岸花。
白い彼岸花もいいじゃない!
すらりと伸びた幹。猿は実際には登れるというサルスベリ。
サルスベリはこんな大きな木になるのか!
遠くに見えるあの大きな赤い玉は何だ?
これは大きいぞ! 何?
上には上が。巨大サルスベリ。
あのこんもりした木は何?
まだ花を付けているキンモクセイ(金木犀)でした。(9月15日)
キダチチョウセンアサガオ。園芸名のエンジェルトランペットの方が覚えやすい。
道路の向こう側に先端が赤いエンジェルトランペット。白と黄色はときどき見かけるが、赤は初めて。
日日草?
ハイビスカスの1種、サマーブリーズ。次々咲くとはいえ、派手に咲いて、一日でしぼんでしまういさぎよさ。
花一杯のベコニア
アジサイの一種らしい。
特殊詐欺対策に有効だと言う自動通話録音機を設置した。
我家は留守番電話機で、在宅中にも留守番モードにしてあり、ほぼ詐欺電話は防止できると思ってはいるが、例外的に何か起きて、なけなしの老後資金を失うことが無いようにしたいと考えていた。そこに「杉並区役所では区民には自動通話録音機を無償で貸与」とのパンフレットを見つけた。電話をかけて、初めて杉並区役所へ出かけ、危機管理対策課へ行き、丁寧な説明を聞いて、我家へ自動通話録音機を設置した。
これが自動通話録音機。
設置は簡単だ。壁のモジュラージャックから電話機へのコードを本器につなぎ、本器からのコードを電話機につなぐだけだ。
確認のため、スマホから我が家電に掛けてみると、スマホには呼び出し音が鳴り、「この電話は防犯のため通話内容を録音させていただきます。あらかじめご了承ください」とトーキーが入る。この時点で相手は諦める。あとは通常の留守番電話機と同じでフックを取れば話せるし、そのままなら留守番録音になる。
賢明な皆さんには不要だと思うが、念のために詐欺電話チェックリストをご覧ください。
初めて行った杉並区役所。相方は、1階の物品販売所を二カ所ご覧になり、いくつかご購入。喫茶室に入り、早めのランチ。プラスチックの透明板に囲まれたテーブルで頂く。
私は卵かけご飯とコーヒー。
相方はお握りランチに豆乳コーヒー。
しめて1600円と極安価。味は普通。
席から道路の向こう側にデニーズが見えた。昔はいろんな所に見かけたが、今やなつかしい“Denny’s”の看板だ。
帰りは中杉通りと並行するすずらん通りの商店街を、阿佐ヶ谷駅南口すぐの阿佐ヶ谷パールセンタまでブラついた。
まあ、にぎやかな商店街で、興奮した相方は縦に歩かず横に歩いて時間がかかること。
以下、おまけ! しつこく自動通話録音機について詳細に説明。
もともと我家は留守番電話機で、在宅中にも留守番モードにしてある。
電話帳に登録してある番号から掛かってくると、「親戚の〇〇さんから電話です」などと電話機が告げるように設定してある。
登録してない番号から掛かると、番号が表示され、「ただいま電話にでることができません。FAXの方は……、電話の方はピーという音の後にお名前と御用をお話ください」などと相手に告げる。相手が話しだす声が聞こえ、登録してないが知っている人なら、フックをあげて、時間がかかったようなふりして「お待たせしました」と話し出す。
商品宣伝など怪しげな電話はたいていの場合、こちらが出ないで録音が始まると相手がすぐ切ってしまう。そのまま宣伝文句など喋っている場合には応答せずほっておく。後で録音を消去するだけだ。
ただ、何かを問合せて折り返しの電話をくれることになっている場合など、呼び出し音が鳴るだけでハンドセットを取ってしまうこともある。
要するに、現在の留守番電話機でほぼ詐欺電話は防止できると思ってはいるが、例外的に何か起きてなけなしの老後資金を失うことが無いように、自動通話録音機も設置したいと考えていた。そこに「杉並区役所では区民には自動通話録音機を無償で貸与」とのパンフレットを見つけた。電話をかけて、初めて杉並区役所へ出かけ、危機管理対策課へ行き、丁寧な説明を聞いて、自動通話録音機を設置した。
貸与は1年間で貸与期間以降は無償譲渡になる。幅115*奥行70*高さ30とそれほど大きな装置ではないが、商用電源が必要で電気代は年間300円程度だという。
設置は道具不要で、壁のモジュラージャックから電話機に繋がっているコードを本器につなぎ、本器からのコードを電話機につなぎ、本器のACアダプターをコンセントに差し込むだけだ。
確認のため、スマホから我が家電に掛けてみると、スマホには呼び出し音が鳴り、「この電話は防犯のため通話内容を録音させていただきます。あらかじめご了承ください」とトーキーが入る。この間家電の録音機には、同じトーキーがスピーカーで聞こえる(スイッチでこれを切っておくこともできる)。あとは通常の留守番電話機と同じでフックを取れば話せるし、そのままなら留守番録音になる。
こんな風に書き連ねてくると、大した機能でもないのに、文章で書くと読むに堪えないほど面倒くさくなってしまう。フローチャートで書いた方が正確で、簡単でもある。
先手屋〈 PONTEYA 〉吉祥寺店に行ってみた
先手屋のinstagramにはこうある。
関東最大級の八百屋丸八青果のプロが厳選したフルーツを使用し、先手家オリジナルの生クリームと、大きくカットしたフルーツを使ったフルーツサンドが魅力です。9/10吉祥寺パルコ店がオープンしました。
パルコ1階奥に「(丸八)先手屋・ユナイテッドネイチャー」がある。「先手屋」は「ぽんてや」と読みます。京都には先斗町(ぽんとちょう)がありますね。
各地の自然食品の棚が並ぶ。写真の左手奥に、丸八のフルーツを使った商品がある。
ずらりとこれでもかと並んだフルーツサンド。(周りのお客を避けて、覗き込んで上から撮った写真)
まだまだ隣にも。
棚にずらりと並んだ乾燥フルーツから、ナッツと、
乾燥キュウイなどを購入。
イートインコーナーでもあれば、フルーツサンド、最高なのに。
吉祥寺の外れを歩いていてガレージセールを見つけた。
岡山産のブドウの宣伝販売だった。岡山県勝央町産の巨大なブドウの「オーロラブラック」だった。
シャインマスカットも並んでいたが、初めて聞いたオーロラブラック¥2700を購入。
岡山県オリジナル品種で、甘くて、大粒、種無しなのだ!
巨大と書いたが、必ずしも誇大宣伝じゃないでしょう?
オーロラブラック、お勧めです!!
オリゴ糖、プルーンを入れたヨーグルト、牛乳と、チーズをのせた福祉施設産のパンと共に朝食で頂きました。写真がひどすぎる!!
吉祥寺の地産マルシェで珍しいアケビを見つけて¥250でご購入。
本当に食べられるのかなと疑いながらこわごわ食べた。
ブツブツと見えるのが黒く大きな種。種の周りのドロドロを、種を吐き出しながら食べる。
甘く、まあ食べられるという程度。
辻村深月著『琥珀(こはく)の夏』(2021年6月10日文藝春秋発行)を読んだ。
文藝春秋BOOKSの内容紹介は以下。
大人になる途中で、私たちが取りこぼし、忘れてしまったものは、どうなるんだろう――。封じられた時間のなかに取り残されたあの子は、どこへ行ってしまったんだろう。
かつてカルトと批判された〈ミライの学校〉の敷地から発見された子どもの白骨死体。弁護士の法子は、遺体が自分の知る少女のものではないかと胸騒ぎをおぼえる。小学生の頃に参加した〈ミライの学校〉の夏合宿。そこには自主性を育てるために親と離れて共同生活を送る子どもたちがいて、学校ではうまくやれない法子も、合宿では「ずっと友達」と言ってくれる少女に出会えたのだった。もし、あの子が死んでいたのだとしたら……。
30年前の記憶の扉が開き、幼い日の友情と罪があふれだす。
圧巻の最終章に涙が込み上げる、辻村深月の新たなる代表作。
辻村深月さんの2年ぶりの548頁に及ぶ大部の長編小説。
<ミライの学校>では自然の中で子どもたちだけで共同生活を送る。自立心を養うため、親とも年数回しか会わない。学ぶというより、先生の指導の下で<問答>して思考力を養う。<学び舎>には幼等部、小等部、高等部があり、さらに一般の学校から夏季だけ参加する子供たち<麓の子>がいた。
しかし、神聖な泉の水を個人的に販売し、不純物が混じっていたために、問題となり、<ミライの学校>はカルトとして非難されるようになった。さらに現在、<ミライの学校>跡地から約30年前の子どもの白骨が発見された。
弁護士の近藤法子(のりこ)に、殺されたのは40歳になるはずの孫かもしれないので確かめて欲しいとの吉住孝信・清子からの依頼があった。
小学4年、5年で記憶に残る出会をして、「ずっとトモダチ」と言い合った二人。
小学生の3年間、夏休みの1週間を<ミライの学校>の合宿に参加しただけの法子は、TVニュースでその名前を聞くまで、すっかり忘れていた。
一方の彼女は<ミライの学校>に閉じ込められ、「時を止めて、思い出を結晶化していたのと同じことだ。琥珀に封じ込められた、昆虫の化石のように」(p353)過ごしてきた。
主な登場人物
学び舎の子:年上のシゲル(沖村滋)、ノリコと同学年で友達のミカ、ヒサノ。
ノリコ:学校でも友達が少ない。母親は看護師。同級生で人気者のユイ(由衣)ちゃんに誘われて合宿に小学4、5、6年生で参加。
水野先生:幼等部の校長先生。白髪、白髭。著名な画家。その他、けん先生(菊地賢)、ひとみ先生、さちこ先生
30年後
近藤法子:弁護士。現在40歳。夫の瑛士も弁護士。娘は3歳の藍子。
<ミライの学校>東京事務局:田中婦人部長、砂原
初出:「山梨日日新聞」他10紙に2019年3月~2021年1月まで順次掲載。
私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め、 最大は五つ星)
「ミライの学校」という特殊な環境で出会った小学生たちの微妙な友だち関係。30年後、弁護士と容疑者という関係で出会う彼ら。明暗に分かれるが、明といっても心の傷や悩みはもちろん抱えているのだが。
世間とは隔絶させ、親とも離れて暮らさせて、子供の自立心をつけ、問答で判断力を付けさせる。現実離れの理想の教育システムである「ミライの学校」は、子どもたちが社会に出てから悲惨な結果になってしまう。イスラエルで広く行われていたキブツを思い出させる。
「ミライの学校」で、特にノリコは、誰それが話しかけてくれなかったとか、夜誰と一緒に寝るかなど、仲間外ればかり心配する話が前半続く。女の子が友達関係に神経質であることは知っているが、そんなこと気にしてもしょうがないと思っている私は読んでいてイライラした。
子供時代を描く、特に女性作家の小説には、勉強はできるけど友達関係がうまくいかず孤独に悩む主人公が多い。作家にはそんな子供時代を過ごした人が多いのだろう。私はそんな事とバカにしているが、辛い子供時代の悩みにより、微妙な人間関係を描く力が生まれたのだろう。
首藤瓜於(しゅとう・うりお)著『ブックキーパー脳男』(2021年4月19日講談社発行)を読んだ。
講談社BOOK倶楽部の内容紹介は以下。
乱歩賞史上最強のダークヒーローが帰ってきた!
驚異的な知能を持ちながら「心」のない男と、警察庁の華麗なるエリート警視が頭脳対決!
警視庁で開発中の異常犯罪データベースによって遠く離れた場所で相次いだ三件の殺人事件にはすべて拷問の痕があると判明し、続いて愛宕市でも氷室財閥当主が犠牲者に。異常犯罪のエキスパートとして現地に急行した警察庁の若き女性警視・鵜飼縣は茶屋警部を従えて捜査にあたる。一方、同市の鞍掛署は秘かに謎の老人の行方を追っていたが、発見した途端に鈴木一郎=脳男が現れて妨害する。鞍掛署にはまた署をあげての交通事故隠蔽疑惑があり、真相を探ろうとした茶屋のかつての部下が殺される……。
鍵を握る「ブックキーパー」とは何者か? 残虐な連続殺人事件の真相とは? そして神出鬼没の脳男=鈴木一郎が戻ってきた理由とは? 『指し手の顔』から十四年、乱歩賞受賞最大の問題作「脳男」シリーズがさらにパワーアップして登場。総勢六十名以上の人物を見事に描き分け、テンポよく切り替わる場面に目が離せない、エンタメの王道を行く超弩級サスペンス巨編。
620頁の大部で、書き下ろし。首藤瓜於のデビュー作『脳男』は2000年刊行。第2作『指し手の顔 脳男Ⅱ』は2007年。さらにその14年後に脳男Ⅲである本書が刊行された。
全国にばらけた拷問事件の被害者3人がそれぞれ利用した通販会社、レコード店、紳士服店が、いずれも愛宕市(おたぎし)にあることを、警察庁の鵜飼縣(うかい・あがた)と桜端道(さくらばな・とおる)はネットとコンピューターを駆使したデータ・マイニングで調べ上げた。
中部地方の愛宕市で、氷室財閥当主・氷室賢一郎が拷問されて殺された事件が起こる。おなじみの巨漢・県警本部の茶屋警部が現場に駆け付けるとそこには黒いレースのワンピースを着た女がいて、犯行方法を解説してみせた。縣だった。しかも警視だという。
けなし合いながらも息の合う茶屋と縣はともに捜査を進める。70代、白髪頭、身長150㎝前後としか分からない謎の老人と、連続猟奇殺人を重ねる男を、犯罪集団と競って追う。そこに「脳男」もちらりと姿をみせる。
私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで、最大は五つ星)
間違いなく面白かったのだが、大部である上、登場人物が多すぎてくたびれた。一回限りの登場人物にも振り仮名付きで名前が書いてあり、60人以上では一気読みしないかぎり、誰が誰だかわからなくなる。私は、付箋を付けまくり、小休憩する度に、パソコンに各人物のメモを入力しながら読んだのだが。
謎はなんとなく想像できる範囲内だが、3つどもえの争いなので、敵味方が途中混乱しそうになる。
脳男の登場場面が少なく、物足りない。以前から登場していた茶屋も、新登場の縣もキャラが立っていて楽しく読める。
首藤瓜於(しゅとう・うりお)
1956年栃木県生まれ、上智大学法学部卒。会社勤務等を経て、
2000年に『脳男』で第46回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。
他著に『事故係 生稲昇太の多感』『刑事の墓場』『指し手の顔 脳男Ⅱ』『刑事のはらわた』『大幽霊烏賊 名探偵面鏡真澄』、本書『ブックキーパー脳男』がある。
以下総勢60人以上の登場人物のうち、読みながらメモした約30名をご紹介。
鵜飼縣(うかい・あがた):女性警視、警察庁監察官兼警視庁捜査一課与件記録統計分析係・第二分室室長。身長172㎝。帰国子女。
桜端道(さくらばな・とおる):鵜飼の部下。元プロのハッカー。目の前の膨大な物を一瞬で数えられる。
近藤庄三:55歳、北海道で、今年の1月20日自宅風呂場で指を切り落とされ拷問され脳挫傷で死亡。こだわりの家具、高価な車を所持。本当は祖谷(うばがい)正義60歳、顧問弁護士。
山本花子:39歳、千葉県で、1月28日自宅リビングで足の指を潰され拷問され失血死。希少価値のレコードを大量に所持。本当は池畑純子40歳。住込み家政婦。
桜井守:72歳、長崎県で2月15日、自宅地下室で性器を焼かれ拷問されショック死。多量の高価な服を所持。本当は朽木(くちき)圭三73歳、お抱え医師。
鷲谷(わしや)真梨子:係累なし。声が出ない。鈴木一郎の精神鑑定をした医師。
氷室友賢(ひむろ・ともかた):愛宕市に住む氷室財閥当主。入陶(いりす)家の事業も引き継ぐ。
氷室賢一郎:友賢の一人息子で当主。55歳。足の指を切り落とす拷問の上、2人の男性と共に地下室で殺された。
鈴木一郎:脳男。心を持たない男。入陶倫行の孫で氷室友賢に庇護された。火傷手術後で保護器具を頭にかぶっていた。指名手配中。
頭師(ずし)倫太郎:70代の老人。氷室家に仕える。
能判官古代(のうじょう・こだい):2年前に93歳で亡くなった能判官秋柾(あきまさ)の一人息子。交通死亡事故加害者だが逃された。
茶屋:県警本部の刑事。巨体。
二輪(にわ):県警本部監察課。百武に石長所長を探るよう脅す。相原は部下。
石長勝男:鞍掛署所長
木村、中村:鞍掛署の刑事。元暴走族。
百武勲:鞍掛署生活安全課。茶屋に可愛がられたことがある。暴力団員から金を借りて県警本部から左遷。係長は久米。西野と、仕事しない兎沢(とざわ)は同僚。
蓮見:初音署の刑事。相棒は栗橋。
鹿内:問題児の溜まり場である動坂署の刑事課長で鹿内総業総帥・安太郎の息子。所長は桐山。刑事課に雨森。
森下孝:3年前に愛宕市で起こった自動車事故で、20歳で死亡。
有坂優子:フリーランスのジャーナリスト。森下孝の自損事故は、目撃者の貝沼さゆりからの手紙では、隠された加害者がいるとの報せをもらい、死亡の事故を調べ始める。31歳。
吉野智宏:フリーランスのジャーナリスト。有坂優子と競争したり協力したり。35歳。
斎藤工作:IT会社を設立し成功した会社を整理して愛宕市に引退。殺人鬼で、国立大学院生の柘植龍男、会社重役の三浦里子を襲う。
日馬(くさま):愛宕セキュリテイー・システムを運営。秘書は関口、部下に三枝、時森、潮見。
お勉強
塒(ねぐら)
顫(ふる)えがくる。顫動(せんどう)
話柄(わへい)を変える。話題。
9月6日に届いた花
トルコキキョウは半分以上蕾だし、グラジオラスも赤は咲いているが、ピンクは蕾も見えない。
トルコキキョウというと、キキョウのイメージから一重と思っていたが、今は八重など様々な種類があるようだ。この場合はどうかわからないが、遺伝子操作による品種改良も進み過ぎて、どうかなとも思ってしまう。
グラジオラスという名には、花に詳しくない私でも何かなじみがある。明治に輸入されたとあるが、昔ながらの花なのだろう。蕾の形がローマの軍団兵の剣(グラディウス)に似ていてついて名だとある(by ウィキペディア)。
ヒマワリとは縁遠いと見えるヒメヒマワリ。葉はシワシワで、年寄には馴染みやすいのですが。
クジャクソウ(孔雀草)とは名前負けでは? 花言葉(ひとめぼれ、可憐)にも負けそう。
9月9日、3日目ではや「花の命は短くて苦しきことのみ多かりき」(by林芙美子)。
爽やかな化粧の人が良いなと思っていた頃のこと、バスの中でちょっと化粧が濃い目だなと思う女性が隣りの女性と話していました。
「○○さんって、ほとんどお化粧しないじゃない。でもね、私って、女の子が本当にきれいな時って短いと思うのね。だから、せいいっぱいきれいにしたいって思ってるの」
ただの雑草としか思えなかった(失礼)クジャクソウも、よく見れば懸命にその命を咲かせている。
ただの葉っぱとしてしか見ていなかったドラセラでさえも、最盛期が過ぎた花々を裏側から見ると、花々は萎れ、いくつかは捨てられ、ドラセラが幅をきかせている。「俺は長生きしてドラセラになってやる」とも思いませんが。
高野秀行著『ワセダ三畳青春記』(集英社文庫、た58-3、2003年10月25日集英社発行)を読んだ。
裏表紙にはこうある。
三畳一間、家賃月1万2千円。ワセダのぼろアパート野々村荘に入居した私はケッタイ極まる住人たちと、アイドル性豊かな大家のおばちゃんに翻弄される。一方、私も探検部の仲間と幻覚植物の人体実験をしたり、三味線屋台でひと儲けを企んだり。金と欲のバブル時代も、不況と失望の九〇年代にも気づかず、能天気な日々を過ごしたバカ者たちのおかしくて、ちょっと切ない青春物語。 文庫書き下ろし。
表紙のタイトルの下には「早稲田大学正門徒歩5分路地裏胡桃木古木造二階アパ野々村荘三帖」とある。
90年代初め、バブル真っ盛りの日本社会から隔絶されたこの貧乏アパートには、突き抜けたキャラの、目を覆うほどの奇人変人たちが住んでいた。
ボロボロスリッパを10年以上履き続け、見かねた大家さんが新しいスリッパに取り換えても、怒って回収したスリッパを履き続け、隣室の寝返りの音がうるさいと文句をつける「守銭奴」、寝すぎて疲れて、また眠るという『永久睡眠法』を実践しているアホ成田、等々。
その中に、「無用な金は稼がない。無用な金は使わない」、「カレーを連続25回食べた」、「3,4粒食べれば幻覚を見るというチョウセンアサガオの種を100粒ほど食べて15時間意識不明になった」、「夏場で半年間風呂に入らなかった。プールなら塩素消毒され、泳げて一石二鳥」という著者・高野さんがいた。
その他、素人だらけのスイマー集団「河童団」が水泳大会に出場するハメになる話、長期の旅から帰ったら自分の部屋に他人が住んでいて、それがこのアパートの常識だという話、等々。
しかし、時が過ぎ、そんな彼らもやがてマスコミ関連などに就職する。ときたま会うと、
「高野は自由でいいなあ」「高野さんみたいにやりたいことをやっている人は幸せですよ」と心底羨ましそうに語る。中には「おまえだけは、いつまでも変わらないでいて欲しいな」など…いう人もいる。
そんなとき、私は正直言って、すごくいい気分になる。「いや、これでもいろいろたいへんなんだよ」と言いながら頬が緩んでしまう。(p227-228)
その高野さんに遅すぎる……が訪れた。
私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め、 最大は五つ星)
ともかく笑える。馬鹿さ加減にあきれ、笑える。その徹底ぶりにあきれ、羨ましく思いながら、笑える。私の記憶では高野さんは講演で「男の子はみんなこうだったんですよ。ただ私は今もやっているだけです」というようなことを言っていた。宮部みゆきさんは「心に半ズボンはいてる」と言った(吉田伸子氏の解説より)。
女性には理解しがたいだろうが、社会人になった男性でも、幾分かは「子供のしっぽ」をぶら下げていて、高野さんのような人を羨ましく思うのだ。
「彼が来ると、納豆卵とかもやし炒めとかを一緒に食い」(p203)とあって、「え! これ我家の昼飯じゃん。究極の清貧生活の高野さんと、金持ちの我家の飯が同じとは笑える」と思った。
浜田省吾著『ソングライターの旅 Journey of a Songwriter 』(2021年6月23日幻冬舎発行)を読んだ。
「浜田省吾デビュー45周年記念の初の詩集発売」という宣伝文句につられて、詳細に目もくれず、手に入れて、読んでみてびっくり。浜田省吾作詞の101曲の歌詞を並べた本だった。
467ページと大部だが、なぜか4500円とえらく高価。図書館へリクエストして読んだので文句はないが。
101の縦書きの歌詞と、歌詞の意味が分からない外国人ファンが多いのだろうか、英訳歌詞と、22枚以上のムードある景色の中のかっこよい浜田省吾の写真。(装幀とすべての写真は田島照久氏)。
チェックしたわけではないが、恋をテーマとする歌が多い感じがした。また、文中に英語が登場する歌詞が散見する。
私が浜田省吾を知ったのは遅く、福山雅治がカバーした「もうひとつの土曜日」を聞いて、CDを手に入れて、ハマってからだ。
なにより、浜田省吾の深みのある独特の声が魅力的だ。絶対にサングラスを外さないあの姿も、何か哲学的なこと考えているようでかっこいい。TVにほとんど登場しないので、私だけのという感をファンに抱かせて、離なせなくしてしまう。
この本の歌詞だけ見ても思い出さない曲もあるのだろうが、私が好きな曲をご紹介したい。
私が101の歌詞の中で一番好きなのは、何と言っても、「もうひとつの土曜日」だ。6番までがストーリー性をもって並んでいて、分かりやすく、覚えやすい。そして、書いてない哀しい結末も想定できる。彼はプロポーズをあの魔の言葉、「あなたはいい人よ。だから、お友だちでいましょうよ」で断られ、彼女は不倫に疲れ果て、故郷に帰っていく。(p136)
「悲しみは雪のように」が2番目だろうか。歌詞を読んでいると、浜田省吾のあの深い声が聞こえてくる。母親が突然倒れて危篤になったときに作った曲のようだから、全編悲しみに満ちているのだろう。(p98)
「星の指輪」はあまり知られていない曲だと思うが、私は3番目に挙げたい。奥さんと二人だけで出かけ、今でも好きだという曲で、しみじみとし、静に楽しめる。若くして結婚し(26歳)、仲が良さそうな浜田の生活、子供はいないようだ、が想像できる。
我が相方に、「本当は俺、こんな風に思ってるんだけどね」と冗談ぽく言って、歌ってみせたらよかったのだが、歌えなかったので、スマホから浜田の歌を聞かせたことがあった。最後のほうに「輝く星を指輪にして」とあって、題名が「星の指輪」なのだが、相方の感想は「でもやっぱり本物がいいわね」だった。そこかよ!トホホ。(p192)
「片想い」も遠くから密かに想いを寄せるその気持ちがよくでていて、哀しい過去を思い出させる曲で、好きだ。
こう並べてくると、静かなバラードばかりだ。浜田にはロック調の曲も多いので、初期の作品「路地裏の少年」(p12))と、有名な「J.Boy」(p146)だけを挙げておこう。
私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで、最大は五つ星)
浜田省吾のファンに限り、一読の価値はあるだろう。長く聞いていると、どうしても好きな曲が決まってきて、聞く曲は限定されてしまう。101曲をパラパラ見て、そうそうこんな曲もあったと思い出すのも良いものだ。
30枚近く挿入されているムードある写真もファンには垂涎?だろう。
でも、4500円は高い。
古儀君男著『核のゴミ 「地層処分」は10万年の安全を保証できるか?!』(2021年6月15日合同出版発行)を読んだ。
表紙裏にはこうある。
「地層処分」は、核のゴミからの安全を保証するか?
2020年10月、北海道神恵内村と寿都町が核のゴミ(高レベル放射性廃棄物)の最終処分場の文献調査に応募した。
原子力発電環境整備機構(NUMO)は「地層処分」を目指すが、複雑な断層や地質構造、地震、火山の多い日本列島で安全な処分が担保できるのか?!
原子力発電所からは、必ず放射性廃棄物が出る。今のところ、この処分は、ガラスで固めて、鉄容器に入れて、厚さ70㎝の緩衝材で覆い、地下300mより深い穴を掘って埋める地層処分しかない。安全レベルまで下がるのには10万年かかる。
この処分場をどこにするのか、まったく決まっていない。原発は「トイレなきマンション」と呼ばれている。
製造直後のガラス固化体の放射能は激烈で20秒で人を死に至らしめる。自然のウラン鉱石と同じレベルに下がるまでに10万年かかる。
処分方法は諸外国でもいろいろ検討されてきたが、地下数百メートルより深い場所に埋める地層処分しかないとの結論だ。例えば、ロケットで宇宙に放出しても打ち上げに失敗したら大災害となる。
電力会社が出資する認可法人NUMO(ニューモ)とは、日本核廃棄物管理機構の略称だが、国内では「原子力発電環境整備機構」というごまかしの名前になっている。
「地層処分とはどのような方法なのかは、NUMOのホームページのPDFが詳しい。
日本では処分場の候補地すら決まっていない。受入れ自治体が現れても判定には20年程度必要。火山噴火、地震、地下水、活断層、地殻変動など検討すベき項目は多いし、調査困難な点もある。
10万年単位の保管に耐えられるのか。世界の実績、日本列島の地層研究データを基礎に「地層処分」の是非を考える最新刊!
私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで、最大は五つ星)
正直言って、飛ばし読みした。わかりやすく書けているのだが、冗長だ。細かい点に興味がある人以外には飛ばしながら読むのをお勧めする。
各種報告書を簡単に解説することで論を進めているので、著者のストレートな主張になっていない。結局安全な処分場所が探し出せていないし、どこが安全か、調査項目も不明な点が多い。
確かに、必ず出てくる放射性廃棄物の処分方法も決まらないで原発を稼働し続けているのは誤っている。破棄も含めれば経済効率も原発は他に比べて悪いのではないだろうか。
古儀君男(こぎ・きみお)
ジオサイエンス・ライター、日本地質学会/日本火山学会会員
1951年生まれ、金沢大学大学院理学研究科修士課程修了、地質学や火山学を専攻。
著書に、『地球ウオッチング2〜世界自然遺産見て歩き』(本の泉社、2020)や、『火山と原発』(岩波ブックレット、2015)など。
伊豆半島、富士山を除けば、日本列島の太平洋岸には火山はない。
参考:日本地質学会リーフレット「日本列島と地質環境の長期安定性」(¥600)
もくじ
第1章 地層処分とは
(1)核のゴミと最終処分
(2)地層処分とは
第2章 日本と海外の取り組み
(1)日本の取り組み
(2)海外の取り組み
第3章 地層処分についての日本学術会議の回答と提言
(1)経過
(2)日本学術会議の「回答」(2012)年
(3)日本学術会議の「提言」(2015年)~暫定保管について
(4)日本学術会議の「回答」に対する日本地質学会のコメント
(5)地層処分と貯蔵を巡る世代間倫理の問題
第4章 10万年の安全?!
(1)過去10万年間に人間社会で何が起きたか
(2)未来の10万年間で何が起きるか
第5章 日本の地質の特異性
(1)複雑な日本の地質構造と成り立ち
(2)4つのプレートが衝突する世界でも希有な場所
第6章 「科学的特性マップ」を考える
(1)「科学的特性マップ」とは
(2)地層処分で考慮すべき要件と基準
(3)地層処分に好ましい要件
(4)科学的特性マップで考慮されなかった要件
第7章 日本で地層処分は可能か
何か月ぶりだろうか、久しぶりに吉祥寺で買物し、大荷物を引きずって、
コーヒーとケーキのカフェ Bo-peep(ボーピープ)でランチ。前回が5回目で、以来5カ月ぶりになる。
場所は、武蔵野市吉祥寺本町1-35-17 吉祥寺ビル1F
いつも空いていてくつろげる。12時半入店で、その後も、客はテーブルには我々だけで、カウンターに一人だけ。
狭いが店内はいつでもきれいにしていて気持ちが良い。知人のお手製という壁のクロスステッチの絵も前回と変わっていた。
私のコーヒーは、やわらか130cc、浅煎り。相方はブレンドでミルク添え。いずれもカップはウエッジウッド。
相方はいつものキッシュ+ミニのサラダ
私はトマトのグラタン。
美味しく、ゆったりとくつろいだ。
シュークリームを買って、ブラブラと散歩がてらの帰り道。
柚月裕子著『月下のサクラ』(2021年5月31日徳間書店発行)を読んだ。
徳間書店の内容紹介は以下。
私は前に、前に進む――。
組織に巣くう不条理な倫理。
刑事・森口泉が闇に挑む。
事件現場で収集した情報を解析・プロファイリングをし、解決へと導く機動分析係。
森口泉は機動分析係を志望していたものの、実技試験に失敗。しかし、係長・黒瀬の強い推薦により、無事配属されることになった。鍛えて取得した優れた記憶力を買われたものだったが、特別扱い「スペカン」だとメンバーからは揶揄されてしまう。
自分の能力を最大限に発揮し、事件を解決に導く――。
泉は早速当て逃げ事件の捜査を始める。そんな折、会計課の金庫から約一億円が盗まれていることが発覚した。メンバー総出で捜査を開始するが、犯行は内部の者である線が濃厚で、やがて殺人事件へと発展してしまう……。
『朽ちないサクラ』の続編。
〇米崎県警
大須賀定充:本部長、一人息子は高三の光大(みつひろ)、志鎌:副本部長、橋元:総務部部長
〇捜査支援分析センター(庶務担当の捜査第一支援係と、情報解析しプロファイリングする機動分析係がある)
宮東(くとう)譲:センター長
黒瀬仁人(ひろと):機動分析係長。(仁、じん)。別れた妻と息子は流美と康太。
市場哲也:メンバー歴8年。数えで50歳。(哲、てつ)
森口泉:主人公。機動分析係。広報広聴課事務職から努力して33歳で刑事、34歳で現職になる。同級生の津村千佳が殺害された(『朽ちないサクラ』)。母・道枝と二人暮らし。
日下部真一:メンバー歴6年。(真、しん)
春日敏成:メンバー歴4年。(春、はる)
里見大(まさる):メンバー歴2年。28歳。(大、だい)
阿久津一:捜査一課長
田部和也:捜査一課課長補佐
葛西順二:捜査二課の課長。キャリア
園辺誠:捜査二課知能犯係の係長。泉の上司だった。
富樫隆幸:泉の広報課時代の上司
荒井美佐子:泉の広報課時代からの友人。41歳。
笹塚靖志:会計課の課長、金庫担当は香取京子と愛川亜美、前課長の保科賢吾は退職
林:生活安全部少年課課長
本書は週刊「アサヒ芸能」2019年1月3日号~10月31日号掲載作品を加筆訂正したもの。
私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め、 最大は五つ星)
警察内部で起こる犯罪ということで、警察の内部事情に興味が湧いた。(サクラは公安警察の隠語。)。また、各種監視カメラ映像の解析やNシステムでの車の捜査など機動分析係の仕事が新鮮。結局、380ページの本を一気読みしてしまった。
負けず嫌いの泉がやられっぱなしでなく強気で反論する姿も心地よい。
犯人が誰かという謎は、微妙。 最後の取っ組み合いも相手が弱すぎて??
お勉強
臙脂(えんじ):色
知命:数え年50歳