hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

井の頭公園の御殿山へ

2024年12月31日 | 散歩

 

「吉祥寺通り」、「井の頭公園通り」と「井の頭池」に囲まれた領域が井の頭公園の「御殿山」だ。

東京都建設局の井の頭恩賜公園のマップを一部簡易化しました)

 

井の頭池の南東から近づいて行き、ボート乗り場、七井橋、後ろのハンノキを眺める。

 

七井橋から池の東側をパチリ

 

反対の、池の西側

 

コサギ?

 

く聳えるハンノキ

 

 

葉が落ちて、鳥の巣が見える

 

裏側から見た井の頭弁財天。右は水質向上のための噴水。

 

ピザ名人の店「井泉亭」

この脇の道を登ると御殿山

 

 

御殿山には、かっての武蔵野の面影が残る。

 

皆さん、体操、太極拳?

 

何もない雑木林が武蔵野なのだ

 

公園入口近くにお屋敷は、紅茶専門店「ムレスナティー東京

 

 

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帝国ホテルの思い出

2024年12月30日 | 昔の話2

 

帝国ホテルと言えば、内幸町に本社があったので、本社出張の時には、有楽町で降り宝塚の前を通り、帝国ホテルの裏から入り、正面玄関から出て、日比谷通りから本社に入ることが多かった。要するに通り抜け利用だ。

 

また、晴の日のちょっとした空き時間は日比谷公園のベンチで過ごし、雨に日か時間がかなりある時は帝国ホテルのロビーでよく時間潰しや、資料確認をした。飲み物などを頼まないといけない喫茶部分には入った覚えがない。「ホテルのロビーもいつまで居られるわけもない」という中島みゆきの「悪女」の歌の一節を気にしながら。

 

 

もう半世紀前のこと、デートの帰り道、帝国ホテルの上の方の階にあったカフェ?で一休みした。
彼女はケーキと紅茶だったか忘れたが、私はなぜか初めて食べる牛タンを頼んだ。私は「牛タンって牛の舌だろ?」と箸で突いて観察。おそるおそる舌でゆっくり味わっていると、急に牛の舌とからまっている気分になってしまった。慌てて飲み込み、それ以上食べる気になれなかった。

 

そんなことを数十年後に相方に話していると、「あの時、係りの人が近づいてきて、『宿泊されるならチェックインしますが?』って、言ってきたのよ。帝国ホテルでもあんなこと言うのね」と嫌そうに話した。

え! そんなことあったのか、今初めて知った。僕、牛とキスしてたので、まったく気づかなかった。

 

 

東京、あるいはその周辺に80年近く住んでいる私達は、都内のホテルに泊まることはめったにない。ホテルは違うが前回都内に泊ったのは50年前の結婚式後だった。50年後の金婚式に、昔々相方の祖父が総料理長を務めていたということで、帝国ホテル、しかも特別階に泊まったのだ。

次回の都内宿泊はさらに50年後??

 

 

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角田光代『あなたを待ついくつもの部屋』を読む

2024年12月29日 | 読書2

 

角田光代著『あなたを待ついくつもの部屋』(2024年7月30日文藝春秋発行)を読んだ

 

文藝春秋BOOKS

舞台は帝国ホテル。じんわり心が温まる、42編のショートストーリー

母に教わった「バーの味」、夫婦で訪れた憧れの上高地……。
全国3か所の帝国ホテルを舞台に織りなす、めくるめく部屋の物語。

帝国ホテル発行の会報誌「IMPERIAL」で11年間にわたって連載した、42編のショートショートを一冊にまとめました。
幻想的な夢の世界を描くものもあれば、現実の夫婦を描いたものもあり、また過去と現在を行き来して語るものも。42編すべて趣向の違う、角田光代さんの幅の広さを思い知る短編集です。
1話5ページで読める短い文章量ながら、じんわりと心が温まり、時には泣け、時には笑えるストーリーが詰まっています。

(収録作)
クロークに預けたままの、亡夫の荷物。夫の秘密がそこにあるのか――開いた鍵の先に、妻が見たものは(秘密を解く鍵)
半年に一度しか会えない小学校6年生の娘。連れだってブフェに行くも、娘はなかなかマスクを外さない(父と娘の小旅行)
窓から射しこむ朝の光、錆びた流し台にしたたる水滴の音――ホテルで眠る夜、どこかで出会った部屋たちの夢をみる(表題作・あなたを待ついくつもの部屋) 
他、全42編

 

 

帝国ホテルは、もっとも歴史があるのが内幸町にある「帝国ホテル東京」で、他に「帝国ホテル大阪」、「上高地帝国ホテル」の3か所がある。したがって小説の舞台もこの3か所に限定される。

217頁で42篇だから、一遍平均5頁のショートショートだ。

 

「月明りの下」

結婚15年目の記念で上高地帝国ホテルに予約したのに喧嘩して一人だけで来てしまった芳恵は……。

 

「父の秘密」

退職した父が週三日必ず高級ホテルへ出かける。母に頼まれて娘が尾行すると、……。

 

「だれかのために」

結婚式を控えた結子はプランナーの本城さんから聞かされた。「祖母が昭和の初めにこのホテルで結婚式を挙げたというのが自慢だったが、……」

 

「家族の元旦」

始めて娘なしの年越しを迎える夫婦は、ホテルの新春プランに参加するが、つい娘がいればと思ってしまう。レジで出会った白髪の婦人が唐突に「娘がね、はじめて呼んでくれたんです」と、……。

 

光り輝くその場所

楓子は姉の結婚式でそのホテルに初めて入った。その時、文学賞の贈呈式を垣間見て、小説家になることは、夢ではなく目標になった。そしてそこに今、楓子は立っている。(角田さんの話?)

 

 

初出:「IMPERIAL」80号~122号

 

 

私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで、最大は五つ星)

 

さすが角田さん、一応面白く読まされてしまう。

平均5頁の掌編で、舞台は帝国ホテルに限定され、42篇も続くのに、最後まで読んでしまった。毎回、異なる人物、場面紹介に字数を取られたうえで、各話に一つだけポイントを作り上げるのは大変だ。

 

どうしても話しになりやすい上高地ホテルの話が多い。

 

 

角田光代の略歴と既読本リスト

 

 

作中で紹介される老舗ホテル自慢(真偽を私は保証しません)

・柿ピーを最初に出したバーがある

・北欧にテーブルに色々な料理を並べるスモーガスボードをヒントにして日本で最初にバンキングを始めた。

・関東大震災で多くの神社が焼けた。ホテル内に神社を作って結婚式を始めた先駆け。

 

 

 

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坂の上のけやき公園へ

2024年12月28日 | 散歩

 

 

西荻窪駅の北、善福寺川の手前に、大きなケヤキの木が一本だけの公園があると何かで読んだ。

今日の目的地はこの「坂の上のけやき公園」。

このところ、寒さで家にこもりがちで、なんとか目的地を見つけて散歩を続けている。

我々は伊能忠敬界隈なのだ。界隈とか言っちゃって、どうだ、ナウいだろう!

 

西荻窪駅北口前のバス通り「伏見通り」を西へ2.5㎞進むと、北側に「西荻北中央公園」がある。

 

公園の東側に、あの遷都くんで話題を集めた薮内佐斗司作の「龍神皇子」の像がある。

 

「薮内さん! カワイイが唯一の評価基準の昨今、この顔の子供はまずいでしょう」

 

「西荻北中央公園」を過ぎて右に曲がり、300mほど北へ進むと、三叉路に突き当たる。

ここが「坂の上のけやき公園」。左に行くと、すぐに「井荻公園」で、右の坂を下りると善福寺川となる。

 

このケヤキは樹高約20m、枝張も30mほどある杉並区内でも有数の巨樹。近隣住民からは“トトロの樹”と呼ばれていた。2008年、マンション建設のため伐採される危機があった。8千人を超えるケヤキ保存を求める署名が集まり、区が土地を購入し、2010年に公園として整備し、完成した。

 

子どもたちが遊べる遊具もなく、ボール遊びも禁止だが、子供たちは走り回り、枯れ葉を散らかして、楽しそうだった。そして、見知らぬおじいさんが一人と、はるばる歩いてきた老夫婦が、ベンチでのんびりしていた。

 

 

すぐ西側の「井荻公園」にも足を延ばした。

ここは広く、西に長く伸びていて、子供の遊具もいろいろ揃っている。

 

北側のちょっとした崖の下は柵で入れないが、山野草園となっていて、

 

公開される日が示されていた。

 

柵の間から覗くと、名札なども整備されているようだ。

 

北西の崖の下も公園で、水遊びができるスペースもあるが、コロナ後は使用禁止。

 

井の頭公園にもあるローラー滑り台、ここのはかなり長い。滑ってみたいのだが分別のある80歳以上は自主規制。

 

「井荻公園」の北西端から出たら、善福寺川に突き当たった。

 

荻窪中学のイチョウの木が見事に黄葉していた。

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ミューザ川崎シンフォニーホールへ

2024年12月27日 | 日記

 

JR川崎駅西口を出て、ちょっと歩いて、振向いてパチリ。

 

MUZA KAWASAKI(ミューザ川崎)。ミューザとは“music+座” だって。左がシンフォニーホール

 

30分ほど時間があるので、腹ごしらえで「ホテル・メトロポリタン川崎」へ

 

入口で、

 

見上げると、ゲイジュツだ

 

入って左側の「Terrace and Table」は、5千円の文字を見て、すぐに回れ右してクリスマスツリーを眺める。

QRコードをパチリとして、アクセスすると雪が降るとか書いてあったが、その気なし。

 

 

ホテル・メトロポリタン川崎2Fのフロントを過ぎて奥の方のカフェバー「REVOLVER - Booze & Coffee -」へ。

 

「Sreamer Melts ハムチーズホットサンド」¥800と、「ストリーマーラテ」¥750を注文。

ラテのカップが大きいのでビビったが、クリーミーで完飲。サンドは一つ残してお持ち帰り。

 

 

シンフォニーホールは真っすぐ歩いて、エスカレータで上がる。

 

エスカレーターを上がって、振り向いてパチリ。ここが建物の4Fでホールロビーだ。

 

そのままホール2Fの席へ。見渡して、日本野鳥の会のようにざっと数えて2000席かなと思ったら、ホームページを見ると

1997席の客席が……

残念、3席少なかった。 後ろ側の演奏者までよく見えて、この座席配置、いいじゃない。

 

4階まであるの? 残念でした。

ステージの周囲を傾斜がつけられた客席が取り囲む設計は、(グルグルとらせん状になっている)その形状からヴィンヤード(ぶどう畑)型と呼ばれます。聴衆と演奏者の一体感がより強く感じられる構造です。

 

演目は、リャードフ「8つのロシア民謡」、ストラヴインスキーバレエ組曲「火の鳥」、チャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」。

アマチュアオケなのだが、なかなかのもの。久しぶりにクラシックを堪能した夕べでした。

 

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野歩(のっぽ)でランチ

2024年12月26日 | 食べ物

 

吉祥寺図書館の東側に比較的新しくできた季節料理と信州甲州の郷土料理の店「吉祥寺 野歩」でランチした。

矢印を急な階段で降りる。

5席ほどのカウンターとテーブル3つの小さな店だ。棚にはずらりと各地の日本酒が並んでいた。

 

 

ランチメニュー

 

私は10種の小鉢定食 ¥1,400

小鉢が10も並ぶと、卑しい私は箸が迷ってしまう。目先が変わり、ついつい食が進む。

 

 

相方は、ぶっかけそば定食 味ご飯、小鉢付き ¥1,300

味ご飯の大部分は私にまわって来た。

 

ヨドバシ裏で気軽に入れる店として今後も利用させてもらおう。

 

 

私の誕生日は12月26日なのだが、今日25日、西荻窪駅南口を南東に走る神明通りにある「パティスリー ホソコシ」で、例年のようにクリスマスケーキの残り物を買った。

ところが、まだ予約ケーキを引き取りにくる客も絶えず、まったくケーキは安くなっていなかった。

ごらんのように15㎝足らずの「プティ・ノエル」だが、なんと¥2,700!!

といっても二人で2回に分けて食べるので、まあいいか。

 

評判の店だけに味は極上。しつこくなく、フワフワで、さわやか。「アテスウエイ」と同じような出来で、最近の高級洋菓子店の流行りなのだろうか?

 

 

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12月(2)の花

2024年12月25日 | リタイヤ生活

 

12月16日に届いた花

 

 

3本の黄色とピンク、1本のオレンジと白のガーベラ。

 

1本のストック

 

2本のカンガルーポー

 

花がカンガルーの足に似ていることからkangaroo pawと命名。Pawとは四本足の爪のある動物の足のこと。

アニゴザントス属で、オーストラリア南西部が原産。

 

 

2日目

 

5日目。まだまだ元気だが、ガーベラの花弁が少し乱れてきた。水切りはしたが、湯上げにはためらいがある。

 

一週間後。まだまだ頑張っている。

 

 

「ルスカス」の葉の裏側または表側に虫のような小さな突起がある。

数か月じっと我慢をしていれば、多少大きくなって奇怪な形になる(「ルスカス最後の姿」)。さらに我慢していれば、小さな花が咲くらしい。

 

 

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ボナペティでディナー

2024年12月24日 | 食べ物

 

吉祥寺弁天通り南町2-8-8エム288ビル3Fの「ボナペティ Bon Appetit」(「十分に召し上がれ!」という意味)へ行った。

2011年11月2016年2月2024年6月に引き続き4回目。ただし、今回は初めてのディナー。

 

入るのを戸惑うような狭い通路の突き当りの不安になる小さなエレベーターで3階へ、

 

矢印がボナペティ

 

1階の入口右手には今月の料理がずらり

 

5時半のオープンと同時に入る。

 

2日前に満席で断られたので、数日先を予約した。

肉か魚かのコースと告げてあったのでテーブルの上に。

 

結婚記念日と告げてあったので、シャンパンのサービス。ただし、ノンアルコール・シャンパンにしてもらった。

 

自家製の生ハム。厚さがあり、塩辛くなくて美味。

 

北海道産真鱈白子のフラン(茶碗蒸し)

 

牟礼の吉田農園の完全無農薬大根のポタージュ。特においしかった。

 

私は、オーストラリア産牛バベットのロティ、ペルグルディーヌソース。

 

相方は、浜名湖産ウナギのグリエ、山葵を添えて

 

ラフランスの赤ワイン煮、アニス風味。煮たラフランスを始めて食べた。う~ん。

 

ダージリン・ティーとキリマンジャロ・コーヒー

 

ゆっくりして19時に終わった頃には、5組*2名で満席に近くなった。私以外はすべて女性。

サーブしてくれるおじいさんが話し好きで、吉祥寺の昔話などで楽しんだ。

 

以前は現金のみだったと思うが、このご時世、カードOKになっていた。

二人で12,000円ならディナーも悪くない。しかし、緑内障でほぼ片目なので夜は足元に不安があり、お酒を飲まないので申し訳ないこともあって、ランチになってしまう。

 

 

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浅田次郎『アジフライの正しい食べ方』を読む

2024年12月23日 | 読書2

 

浅田次郎『アジフライの正しい食べ方』(2024年9月30日小学館発行)を読んだ。

 

小学館の内容紹介

旅と食と笑いの人気エッセイシリーズ最新刊
大物作家が遭遇した海外、国内での抱腹絶倒の出来事から身辺に起こるドラマチックな出来事を絶妙の筆致で描く。
ソースなのか醤油なのかタルタルなのかそれとも……。表題作の『アジフライの正しい食べ方』など読み応えたっぷりの全40篇。

旅先の出来事は悲喜こもごも、あらまし宝石に変わる

 

JAL機内誌に連載しているエッセイから38編を選定。

 

2020年のコロナ渦中の執筆だ。コロナ前は一年のうちの2か月か3カ月が旅先だったという著者は、旅に渇望し「旅ごっこ」を仕掛けて家族に背かれ、自己嫌悪を覚え、「旅欲」まみれの自分を悟ったのだった。

 

「ロス空港の大捕物」

年一度の休暇をラスベガス(のギャンブル)で過ごす浅田さん。税関で問題となったのは、制限限界の1万ドルの現金と大量の処方薬と市販常備薬。別室へと指示されたとき、隣のレーンの男の荷物から麻薬が発見され、浅田さんは突然無罪放免された。しかし結局、帰路の浅田さんは何故か無一文だった。

 

「吾輩はゲコである」

律令制の収税区分で、年貢の多い順に「上戸」「中戸」「下戸」としたことにあるらしい。つまり「下戸」とは「貧しくて酒も飲めない」という意味だった。浅田さんはビールのグラスに口を近づけたとたん、匂いだけでもダメになる。

定年になった人が昼下がりに酒を味わったり、海外旅行であれこれ講釈を聞いたあとにうまそうにワインを飲んだりを見て、浅田さんが、「かけがえのない人生の悦楽を、私は知らないのだ!」と嘆く。

 

「アジフライの正しい食べ方」

浅田さんは醤油をかける。男性編集者はソース。女性編集者はタルタルソース。名人の女性マッサージ師は、塩でもなく、素材の味を大切に、何もつけない。

 

 

 

私の評価としては、★★★★★(五つ星:読むべき、 最大は五つ星)

 

とくに男性には、「ホントかよ?」と面白く読める。

浅田さんのエッセイの面白さは、語り口の上手さもあるが、その多くはご本人の極めて個性的な性格から生じている。本書の中から拾うと、以下のようになる。

 

浅田さんは、偏執的な性格だ。常日頃から洗車の仕上げには綿棒を用いる。

浅田さんは、十数年前心臓を病んで引退する前は「サウナ―」(ランナー、信者)ではなく、「サウニスト」(アスリート、求道者)だった。年間300日サウナに通っていて、小説の半分くらいはサウナルームで考えた。

浅田さんは、62㎝の巨頭である。

浅田さんは、朝食後、夕食後、就寝時、食前と、12種、27錠の薬を飲む。

浅田さんは、陸上自衛隊奉職以来、自分のことはほとんど自分でする。…亭主にするなら手のかかる東大出よりも、始末のよい自衛隊出のほうがいいに決まっている。

 

 

浅田次郎の略歴と既読本リスト

 

 

「旅欲」、「読書のすすめ」、「オリーブのめざめ」、「マスクの福音」、「旅と薬と」、「ロス空港の大捕物」、「ごちそうさま」、「昭和十一年の忘年会」、「昭和三十年の温泉旅行」、「命のパン」、「サナトリウムの記憶」、「続・スパ・ミステリー」、「輩はゲコである」、「昭和四十年のスキー旅行」、「」、「短パン考」、「コロナごえ」、「勘ちがい」、「事件の顛末」、「サウナの考察」、「続・サウナの考察」、「靴を履いた猿」、「続・靴を履いた猿」、「アジフライの正しい食べ方」、「クスリのリスク」、……、「鞄の中身」、「煙花三月揚州に下る」、……、「東京の緑」、「旅のゆくえ」

 

 

「子供の気持ちは大人ならわかるが、ジジイの気持ちはジジイにしかわからんのである。当たり前である。誰だってもとは子供だったが、かってジジイだったというやつはいない。」

 

 

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12月(1)の散歩

2024年12月22日 | 散歩

 

「ランタナ」。鮮やかな色の花をつけ、その色が次第に変化することから和名は「シチヘンゲ」。

近くで見ると、なるほど「シチヘンゲ(七変化)」ね。

 

遠くから見たら「今頃、ヒガンバナ? でも葉が違うし」

「ネリネ」という名より、花弁が宝石のようにキラキラと輝くことから「ダイヤモンドリリー」という名の方がいいね。

 

キク科シオン属の「シオン」。漢名「紫菀(しおん)」からの名。別名「オモイグサ(思い草)」はいいけど、「オニノシコグサ(鬼の醜草)」はひどい。

 

Google Lensは自信たっぷりに「ツバキ」。

 

こちらへの回答は「ツバキ」と「サザンカ」が混在

 

こちらは「サザンカ」だそうです。

近づいてパチリ。確かに葉が小さい。

 

これは私にもわかります。「キク」です。

 

分かりやすい名前「スモークツリー」

 

以前紹介した写真が分かりやすい

 

見事なイチョウ

 

紅葉した「ドウダンツツジ」

 

なぜこんなところに? 物知りなGoogle Lens 様は「円空仏」だの「大原女」などとおっしゃるが、アメリカンネイティブ? 

 

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Bo-peepで一休み × 2

2024年12月21日 | 食べ物

 

吉祥寺をプラプラしてくたびれて、「カフェBo-peep(ボーピープ)」に寄った。11か月ぶりで前回が9回目

Bo-peep(ボーピープ)とはマザーグースの『Little Bo-peep』という唄に出てくる羊飼いの女の子の名前。

 

前回(20240123)の写真

このカフェ、吉祥寺の東の外れにあって、いつでも空いているし、なにより好みに合わせてくれるコーヒーが美味しい。いつも同じ女性二人でやっていて、のんびりできる私たちの隠れ家になっている。

数か月前のこと、開店前着いてしまって、断られたのですが、今回そのことを謝られて、こちらの方が恐縮でした。

 

 

店内の壁に飾られていたクロスステッチ。

 

棚の上にはリアドロ

いつも、きれいで心地よい空間に維持している。趣味を兼ねてやっているように思えてしまう。

 

 

珍しく、大きな柄のカップ。ちょっと私の好みではないが。

MONAMIE Marianne Westman  Rorstrand」とある。マリアンヌ・ウエストマンが、スウェーデン陶磁器の黄金時代である1952年にロールストランド社に向けてデザインしたMon Amieシリーズのようだ。

 

相方のロイヤルミルクティーのカップは、小さな花柄でいいね。カップの中にも一つ咲いてるし。

 

かなり手間暇かけたプリントです。

 

裏は

以前、コメントで「フジエという方が、転写紙(シール)のようなものを貼って焼いたのかなと思いました。」教えていただきました。

 

 

12月17日にまたBo-peep(ボーピープ)で11回目の一休みをした。

 

店内はクリスマスバージョンに一変

 

クロスステッチも

 

私は相変わらずコーヒー。No.3(やや深絞り、さわやか??)

カップは「Richard Ginori」。

リチャードジノリはイタリアジノリ侯爵に始まる総合陶磁器メーカー。1896年にリチャード製陶社ご合併してで、リチャードジノリになった。2013年、グッチの傘下となり、社名は、ジノリ1735(GINORI1735)となった。

 

相方は珍しくコーヒーで、No.4。

我家にも同じ柄のカップがある。

 

英国の「ウエッジウッド社」の「ワイルド・ストロベリー」だ。

 

 

 

 

 

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「アテスウェイ」でケーキを買う

2024年12月20日 | 食べ物

 

西荻窪駅北西へ歩いて15分ほどの東京女子大学前にある高級洋菓子店「アテスウェイ」に行ってケーキを買った。

アテスウェイ(a tes souhaits)とはフランス語で「願いが叶いますように」 と言う意味。世界的なお菓子職人で、オーナー・シェフの川村さんが、フランスで働いていたときにくしゃみするとスタッフが” à  tes souhaits! ”とかけてくれた言葉からとったそうです。英語だと、“God Bless (you) ! ” (神の祝福を!)と言いますね。

 

私たちが店に着いたのは開店直後の11時。店内に入れるのは15人に制限しているので、外に15人ほど並んでいた。ケーキを選んで会計を済ますと、外に出て品物を持って来てくれるのを待つシステムになっている。

2012年にこの店に入ったときは、店内のテーブルでケーキはクロワッサンなどを食べられたのだが。

2019年には東京女子大で行われた杉並区の公開講座受講のためこの店に何回も来た。

  思えば、2009年には武蔵野地域自由大学に入学し、講座を受講し、5大学のうちの一つとして東京女子大にもやって来た。そして、あの時は、私は女子大生と親しくおつきあいしたことを告白しなければならない。というのも、実は、・・・・・・
相方も武蔵野地域自由大学の学生ということなので、女子大生だったのだ。

 

 

前置きが長くなったが、我々が店内に入れたのは11時半。列は5人ほどに減っていた。

 

我々が買ったのはケーキ3個と焼き菓子3個。

販売期間が9月上旬から5月中旬までに限られる一番有名なモンブラン。やけに大きいが、¥950。

 

ショートケーキ、¥720。

 

サントノーレ。¥770

 

3個で¥1,090

 

普通のケーキに比べて大きいので、小食の我々にはどうかなと思ったが、しつこさがなく、甘すぎず、さっぱりして、なによりクリームも生地もフワフワなので、ペロリ! 

 

「神明通り」を西荻窪駅へ向かう途中、伸びすぎて、一気にカットさrた松を発見。

 

 

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「KICHIRI MOLLIS」でランチ

2024年12月19日 | 食べ物

 

20年ぶりだろか、新宿東口へ出てみた。「おお、紀伊国屋書店もあるし、中村屋もある!」と興奮して下の写真を撮ったとたん、スマホを落とした。角が欠けてガラスシートは壊れ、本体角のプリント版の端が見える。今のところ使えているようだが。(その後、結局、新しいスマホに取り換えることになってしまった)

 

昔々の記憶で、中村屋の上の喫茶店に中村彜の中村屋創業者・相馬夫妻の長女俊子の絵があったと(思い込み)、中村屋ビルのレストランに行ったが、今は中村屋サロンになっていて、しかも火曜日は休み。レストランもさえないので、パス。

わけも分からず、レストランと表記のあった新宿中村屋ビル 6階に上がり、エレベータを降りた。

突然目の前にベビーカーがずらり!

何かイベントでもあるのかと、びっくり顔我々に受付の方が、「KICHIRI MOLLISは子連れママさんの聖地として人気ですので」と教えてくれた。

 

履き物はロッカーへ入れ、床は全てカーペット敷。段差と靴下の穴あきにご注意!

我々は半個室の10名ほど座れるような横に長いテーブル席に案内された。

テーブルの上には「はらぺこあおむし」。

 

用意されているスプーンなども赤ちゃん仕様。

 

トイレに行くときに見た店内は、赤ちゃん連ればかり。絨毯に座ったりハイハイしたりの赤ちゃん。ママさんもすっかり寛いで、おしゃべりに夢中。

足をのばしてくつろげる掘りごたつ席や、ソファ席、絨毯を敷き詰めたエリアなど、色々なタイプの席が用意されている。

 

ランチメニュー

ランチコース

 

 

私は煮込みハンバーグ¥2100

 

相方はローストビーフ膳¥1980

 

赤ちゃんがハイハイしたり、泣いたりする傍で食べたかったが、相手方が困るか。遠くから眺めただけで満足です、ハイ。

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青山美智子の略歴と既読本リスト

2024年12月18日 | 読書2

 

青山美智子(あおやま・みちこ)

1970年生まれ、愛知県出身。中京大学社会学部社会学科卒業後、オーストラリアでのワーキング・ホリデーで1年間過ごす。シドニーの日系新聞社で記者として2年間勤務。25歳で帰国、上京。出版社で雑誌編集者を経て執筆活動に入る。横浜市で夫・息子と3人暮らし。

2003年、「ママにハンド・クラップ!」が第28回パレットノベル大賞佳作。
2017年、『木曜日にはココアを』で小説家デビュー。2020年同作で第1回宮崎本大賞を受賞。
2021年、『猫のお告げは樹の下で』で第13回天竜文学賞受賞
2021年、『お探し物は図書館まで』で第18回本屋大賞2位、
2022年、『赤と青のエスキース』で第19回本屋大賞2位
2023年、『月の立つ林で』が本屋大賞第5位
2024年、『リカバリー・カバヒコ』が第7回未来屋小説大賞2位。

他に、『鎌倉うずまき案内所』、『ただいま神様当番』、『月曜日の抹茶カフェ』、『いつもの木曜日』

 

 

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青山美智子『赤と青のエスキース』を読み

2024年12月17日 | 読書2

 

青山美智子著『赤と青のエスキース』(2021年11月23日PHP研究所)を読んだ。

 

PHP研究所の解説

2021年本屋大賞2位『お探し物は図書室まで』の著者、新境地にして勝負作!
 メルボルンの若手画家が描いた1枚の「絵画(エスキース)」。
 日本へ渡って30数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。
 2度読み必至! 仕掛けに満ちた傑作連作短篇。

プロローグ
一章 金魚とカワセミ メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。彼らは「期間限定の恋人」として付き合い始めるが……。
二章 東京タワーとアーツ・センター 30歳の額職人・空知は、淡々と仕事をこなす毎日に迷いを感じていた。そんなとき、「エスキース」というタイトルの絵画に出会い……。
三章 トマトジュースとバタフライピー 漫画家タカシマの、かつてのアシスタント・砂川が、「ウルトラ・マンガ大賞」を受賞した。雑誌の対談企画のため、二人は久しぶりに顔を合わせるが……。
四章 赤鬼と青鬼 パニック障害が発症し休暇をとることになった51歳の茜。そんなとき、元恋人の蒼から連絡がきて……。
エピローグ 水彩画の大家であるジャック・ジャクソンの元に、20代の頃に描き、手放したある絵画が戻ってきて……。

 

「エスキース」とは、絵画制作において、着想や構想、構図を描きとめた下絵や素案。

 

登場人物

一章

レイ:21歳。「エスキース」のモデル。メルボルンでの1年間の交換留学生。委縮しがち。

ブー:“I’m ブー”と名乗り、「ブー」と呼ばれる。レイと期間限定で付合う。21歳。お調子者で屈託なく笑うが…。両親は日本人だが、生まれも育ちもメルボルン。

ジャック・ジャクソン:20歳。ブーの友人。アルバイトしながら独学で水彩画を描く。小柄。

ユリ:29歳の女性。ワーキングホリデーでレイと共に免税店で働く。

 

二章

村崎:額縁工房の職人・経営者。42歳。

空知(そらち)額縁工房大出の職人。30歳。ツアーで行ったメルボルンでジャックに出会う。円城寺画廊持ち込みの「エスキース」の額縁の制作をかってでる。

円城寺:画廊経営。立花さんは社員でパートナー。

 

三章

タカシマ剣:48歳の一応知られた漫画家

砂川凌:26歳。モデル並み。タカシマのかつてのアシスタント。「ウルトラ・マンガ大賞」を受賞。     

乃木:対談を企画した男性向け情報誌DAP編集部員。

レトロな喫茶店「カドル」店主:豊かな顎鬚。ウエイトレスは愛想が悪い。対談者の間には「エスキース」が。

 

四章

茜(?):1年前に(?)との生活から飛び出して独り住まい。50歳で海外の食器、インテリアを輸入販売するオーナーと二人だけの会社に転職。やりがいを感じ始めたとき、パスポートを引き取りに元恋人・蒼の所へ行く途中でパニック障害が発症し休暇をとることになった。少し落ち着いたころ蒼から猫を預かることになり…。

 

五章  

謎解き

 

 

私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め、 最大は五つ星)

 

章が変わり、時代が進むと、同一人物が異なる表記で登場するのは、ルール違反ではないのか? まあ面白かったので、ルールはどうでも良いのだけれども。

 

カモフラージュするためもあるのだろうが、二人があまりにも二転三転するので、混乱する。まあ、誰でもが、自分に自信がなくて、確固とした決断・実行ができないことはあるので、許そう。

 

 

青山美智子の略歴と既読本リスト(明日UPします)

青山美智子さんは、中京大学を卒業後、オーストラリア渡り、シドニーの日経新聞社で記者をしていた。

 

以下、ネタバレなので白字とする。(マウスで選択すると読めます

 

日本人には、ネイティブの発音するRedはレイと聞こえ、BlueはBoo(ブウ)と聞こえる。

つまり、レイ=Red=茜と、ブウ=Blue=蒼は、赤と青(のエスキュース)だというわけ。

なお、「カドル」はフランス語で額縁。

 

 

コメント
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