錦織が決勝で敗れ、シュンとなってしまった楽天オープンだが、10月5日の準決勝、武蔵野の森総合スポーツプラザへ行った。
知人が都合が悪くなったとして、急遽チケットをいただいた。テニスがあると、いつもWOWOWを録画して見ていて、膨大な時間を費やしているのだが、プロの試合を見るのは初めてだ。ワクワク。
はじめての京王線の飛田給駅下車。
数分で武蔵野の森総合スポーツプラザが見えてきた。
右手に味の素スタジアムを見て、手荷物検査を通過し、チケットを見せて中に入る。
各種グッズの店やテニス関連企業の展示が並ぶ。
とれた10月5日のチケットは残念ながら錦織の登場するナイトセッションではなく、デイセッションの2試合だ。席は3階席。会場を見下ろす。審判の背中側だ。
席は4階まであり、4階に上がってみると、隣には練習場(ダブルスの試合場?)があった。
キョロキョロしながら、パチパチと。
最初は、人気の19歳のシャポバロフとストルフの準々決勝だ。ストロフは196cmあるので、183cmの右側のシャポバロフが小さく見える。
球を強烈にこすり上げる左腕のシャポバロフは私が従来から注目している選手なので、サーブをパチパチと。
試合は拮抗する好試合で、見どころも多かった。
結局、マッチポイントを逃し、逆転されて敗れたストルフ。
勝利のあいさつするシャポバロフ
松岡修造が出てきて、場つなぎ
次は、2度優勝している錦織のライバルのラオニッチとメドベージェフの準々決勝。196cmと198cmの戦いだ。
ラオニッチのパワフルなサーブ。
絶対ラオニッチの勝ちだと思ったが、なかなかミスしないメドベージェフも強い。
強烈なサーブの応酬が目立ち、淡白な試合で面白みは少なかった。
ラオニッチは矢のようなスライスを混ぜるなど工夫をしていたが、メドベージェフは確実に自分のテニスをするだけ。結局、2度のタイブレークを制した22歳のメドベージェフが勝利。
テニス自体を見るなら、TV観戦の方がよく見ることができるが、選手の動き、観客の反応、打球音(屋内なので)など臨場感は実物にかなわない。私の席からは、球の落ちたところがはっきり見えにくく、高くあがった球もライトのせいなのか距離感が失われて、見やすくはなかった。横からは見にくいのかもしれない。4階席の選手の後ろ側から見てみたが、こちらの方が球の落ちた場所がはっきり見えて、TV観戦と同じでなれているせいか、テニス自体はよくわかった。
TV観戦していると、観客が出たり入ったりして試合を邪魔したり、飲み食いしたりして試合を見ていないことが、とくに全米オープンで多い。「本当にアメリカ人って奴は!」と、TVの前で寝っ転がりながら腹立たしく思っていた。
実際観戦してみると、たとえば4時間も座ったままではいられない。気分転換で通路を歩いたりしている自分にふと気が付いた。でも、いくら12時開始の試合とはいえ、匂いのきつい物を食べるのはやめてほしい。
この後、メドベージェフは準決勝でシャポバロフを、そして決勝で錦織を破り優勝し、賞金4,400万円をゲットした。時代は錦織を追い越して行ってしまうのか?
なお、メドベージェフはロシアの首相とは無関係とどこかで読んだことがある。