hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

南仏(7)

2014年04月06日 | 海外
セザンヌの名残を求めて、エクス・アン・プロヴァンスへ。

エクス・アン・プロヴァンスの町にはいたるところに噴水があるが、一番大きいロトンドの噴水のあるド・ゴール広場。



傍らには、杖をつき、画材を背負ったセザンヌの像がある。



1409年創立というエクス・アン・プロヴァンス大学法学部の校舎。



セザンヌが銀行経営の父親の意向で通った大学で、友人のエミール・ゾラも通っていた。
向かい側が、サン・ソヴール大聖堂。



晩年のセザンヌは、市街地にあった自宅と、この大聖堂、600mほど離れたこれから訪れるアトリエを往復する毎日だったという。気難しいセザンヌも敬虔なクリスチャンだったようだ。

セザンヌ、ゆかりの道に点々とこのマークがある。



エクス・アン・プロヴァンスの町は、プラタナス並木のミラボー通りを中心に、法科大学の学生など知的で上品な町だが、一歩横道に入れば、古い静かな田舎町だ。



マルシェをのぞくと、日本にはない果物、野菜が並んでいた。



セザンヌが有名なサント・ヴィクトワール山を描いたレ・ローヴの丘へ。



遠くに、何度も見かけたような気がするサント・ヴィクトワール山が。



例によって数点の模写が置いてある。



そして坂を下ってセザンヌの晩年のアトリエへ。



途中で、列の後ろから悲鳴が聞こえた。危うくひったくられそうになったらしい。若い男が崖を登って逃げていく。

どこにも職がなく荒れた若者がいるようだ。






















































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南仏(6)

2014年04月05日 | 海外
プロヴァンスの山奥のムスティエ・サント・マリー
ここも「フランスで最も美しい村」の一つだ。



二つの岩山の麓に村が広がる。





十字軍遠征に参加することになった村人が、無事帰還したら二つの岩山の間に星を掲げると誓った。捕虜になったものの無事帰還できた兵士は、二つの岩山の間に鎖を張り渡し、中央に星を掲げた。

村に入って、岩山の間を見上げるが、何も見えない。



ズームしてみると、何か光っている。



丸を付けた中に光る星がある。

名物のムスティエ焼きの店がいくつか並ぶ。



村に入れば、教会もあり、ごく普通のフランスの田舎の村だ。



東京が18度なのに、こちらは14度と寒い南仏。例年にない寒さというが、ミストラル(プロバンスの北風)が吹くと震えるほどだ。ただ一軒のカフェに入る。



フランスにもアメリカ好きの人がいるようだ。



ムスティエ焼きの工房を見学した。

素焼きの作品を真っ白な釉薬にたっぷり漬けて引き上げる。



転々と穴が開いた紙を当てて、粉の入った袋で叩き、下絵を描く。うすく模様が見える。



淡い色の顔料?で



繊細に絵付けしていく。



できた作品は小さく上品な作品が多いが、こんな豪華なものもあった。



次回は、ゴーギャンを求めて、エクス・アン・プロヴァンスへ。





















































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南仏(5)

2014年04月04日 | 海外
古代から陶芸が盛んなヴァロリス。ピカソがこの町に来て陶芸にはまった。

町の広場には市が立ち、



ピカソから町に寄贈され、珍しく公開の場にあるピカソの「羊を抱く男」が立つ。



ヴァロリス城内にある国立ピカソ美術館へ。
撮影できるのは、ここまで。



この作品(ピカソ作ではない)の意味は不明。

ここには、門外不出のピカソの「戦争と平和」の絵画が一枚だけ。あとは彼の陶芸作品が並ぶ。



旅行記は明日以降まだまだ続くが、中途半端になるので、今日この後は、雑多な話題を少々。

フランスは農業国。道の両脇には、刈り込んだブドウ畑や、



ラベンダー畑が続く。



レストランのテーブルの上にあった、



を、コーヒーに入れようとして、大声で止められた人がいた。これは、



ケッチャップとマヨネーズだった。

このあたりでは、歩道は駐車場らしい。





こんな、車ならぬ自転車も走っていた。



最後に、苦情を一つ。

フランス人はそんなに背は高くないくせに男子トイレの高さが高すぎる。一つだけある子供用を使わざると得ないのは、屈辱だ。人種差別だ。



明日は、フランスの最も美しい村の一つ、ムスティエサントマリー。








































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南仏(4)

2014年04月03日 | 海外
今回は、コート・ダジュール地方の小さな村の訪問記。

中世、イスラム系のサラセン人は南欧にたびたび攻め込んできた。
この攻撃を防ぐため、厳しくそそり立つ岩山の上に城壁で囲まれた村を造り守った。
この 断崖絶壁にへばりつく姿から鷹の巣村と呼ばれるようになった。

一方で、「フランスの最も美しい村」を認定する協会があって、その条件は、
 人口が2000人を超えないこと
 2つ以上の遺産・遺跡があり、保護が行われている
 議会で同意されていること
の3条件だ。そして、既に150以上の村が選ばれている。

鷹の巣村でかつ、フランスの最も美しい村を2つ訪れた。

グルドン
カンヌから山間に30Kmほど入った所にあり、あるこの鷹の巣村
は、標高760mの岩壁にへばりつくように村が作られている。



もう少しズームし、



さらにズームすると、岩山の頂上、そのものが村になっているのがわかる。



グルドン全体の地図



村の中はごく普通のヨーロッパの古い町並みだが、



村の端から外を眺めると、



断崖絶壁の上にいることがわかる。



もう一つ、トュレット・シュル・ルーの村を訪れた。
ニースから10kmほどで、すみれの栽培で有名なこの村も丘の上にある。



村全体は、こんな具合。といってもわからないか?



ここも、村の中を歩くと、普通の街で、スミレ関連グッズを売る店も多い。





ここも、村の外を覗くと、切り立った崖の上で、



遠くに、高い橋が見える。


















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南仏(3)

2014年04月02日 | 海外
ニースから10kmほど西のヴァンスへ。

マチィスが晩年の3年をかけてデザインし、装飾したロザリオ礼拝堂を見学。大胆で大柄なデザインはいかにもマティスで、心奪われるものでしたが、内部の撮影は禁止。



せめてと、屋根の上の十字架の写真もご提供。



さらに、西のカンヌへ移動。

TVで見るカンヌ国際映画祭会場へ。



傍らには、映画スターの足跡がずらり。



なんとなく読めたものを3つだけ。



ジャンポール・ベルモント



シルベスター・スタローンさすがでかい!。



多分、ヘップバーン(ローマ字表記法ではヘボンと言うが)。手まで可憐。



ニース方向へ戻り、カーニュ・シュル・メールのルノワールの家(ルノワール美術館)へ。



庭は広々として、



同じ場所にルノアールの絵の写真も掲示されている。



家は豪華



いかにもアトリエの光を取り入れる高い窓、カンバス、パレットなどもそのま。



ベランダから見た庭、景色は広々。





明日は、美しき小さな村、鷲巣村をご紹介。











































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南仏(2)

2014年04月01日 | 海外
ニースでは、高台のシエミ地区で、私の好きな画家マティスのお墓にお参り。



マティスらしくシンプルにただの四角い石。後から奥様を埋葬するときに、こちらは土葬なので、何トンもある石をクレーンで持ち上げたらしい。

シエミ・フランシスコ会修道院へ。



ここには、広々とした庭園があり、



奥のテラスからニースの街並みが眺められる。曇っていたので、地中海はちょっと、アルプスはほとんで見えなかった。



町を横切るのはTGVだ(多分)。



修道院の前に広がるオリーブの木々の間の道を進むとローマの遺跡がある。



巨石を用いず、小さな石を丹念に積み重ねるのがローマの建築術だそうだ。

円形闘技場の前が、



マティス美術館だ。



ここには、さまざまな作品制作のための習作や、家具や装飾品があった。とくに、これから訪れるヴァンスのロザリオ礼拝堂を内装するためのモデル、壁画デッサンなどマティスの制作過程が解る展示が面白い。ここも絵葉書販売のため写真禁止。


海岸ぺりの高台にある城跡へ。
ここから、コート・ダジュールの中心地 ニースの海岸が一望できる。



城跡を下り、上から見たプロムナード・デザングレ(英国人の散歩道)に沿って進むミニトレインに乗る。



ニースの海岸は、まさにコート・ダジュール。太陽を浴びて、アランドロンになった気分。



これが、英国人の散歩道。



走る人も、歩く人も、自転車(タクシー)で走る人も。



有料ベンチでのんびり眺める人もいる。




次回はヴァンスから、カンヌへ。
























































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