hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

ロングステイ出発準備

2007年05月31日 | 海外

6月1日からちょうど2箇月、カナダのバンクーバーに滞在する。出発前にどんなことをやったか述べてみたい。

まず、やることは宿泊場所の予約だ。バンクーバーの場合夏はベストシーズンなので、便利なところにあるサービス・アパートメントは8ヶ月前にすでに予約でいっぱいだった。パースでもシーズンの宿泊場所はかなり混んでいるという。1,2ヶ月泊まるなら半年前には予約した方がよいと思う。もちろん、キャンセルの場合の違約金などの決まりを把握しておく必要がある。
これらは、インターネットで予約し、設備など疑問な点はメールで問い合わせた。メールは複雑な話はあきらめれば、中学、高校レベルの英作文で十分だ。

次は、フライトの予約で、宿泊場所が確保できたらすぐ、航空会社のホームページから予約する。早い予約で安くなる場合が多い。まだ料金が決まっていなくて待たされる場合もある。もちろんエコノミーだが、直行便以外の安いフライトはくたびれるので利用したことはない。

滞在先から小旅行に出かけるときには、日程を決め、必要なときはさらに旅行先のホテルなどを予約してしまう。今回はバンクーバーからロッキー(バンフ、ジャスパーなど)へ行くので、旅行会社にツアーとしてホテルやフライトの予約を依頼した。ロッキーも人気のホテルはシーズンには数ヶ月前から予約で満杯になる。一度行って様子がわかれば、次からは自分で予約するつもりだ。だだし、もう一回があるかどうか。

以上が決まると、日程表と、宿泊場所や連絡先のメモを作っておく(パソコン上に)。旅先から葉書を出す場合は、知人の住所なども印刷しておくと、郵便局で葉書を買って、その場で書いて出すことも可能になる。
ここまでやれば、一段落だ。あとは、時期が近づいたら、それぞれに再確認のメールを入れる。

気をつけたいのは、着るものだ。季節が逆の南半球、常夏の東南アジア、夏でも寒いカナダのロッキーなどへ行く時は、早めに着るものの目安をつけておきたい。例えば、日本で初夏に冬物を探したり、晩秋に夏物を探すはめにならないように。

1ヶ月位前から旅行先についての情報を集める。初めての都市は詳細に、何回目かの都市はまだ行ってない場所や、イベントを調べておく。旅行本や前回持ち帰ったパンフレットも見るが、主にインターネットで調べる。最近は日本語での情報も豊富なので助かる。また、ご当地に関するブログをRSSで登録しており、ほぼ毎日、役に立つ情報があるか、ざっと読み流す。滞在先での細かい日程は、小旅行以外は日本では決めない。せっかくの気ままな旅行なので、現地へ行って、体調、天気、その日の気分などで前日の夜か、当日の朝、決める。

1週間前からは、留守宅と言っても息子は居るのだが、庭の草取り、24時間風呂のメンテ、部屋の片付けなどを済ませる。

バンクーバーのアパートメントではADSLが使えるはずだが、念のためにいつも利用しているISPに外国からダイヤルアップで使えるIDとPW発行を依頼した。すぐ、メールで結果が送信されてくる。

パースの知人が、ちょうどバンクーバーへ家族で行くので日付と連絡先を問い合わせていた。ようやく、メールが来た。「We really want to meet you in Vancouver. Lets eat sushi together!! 」とあった。

数日前に成田までのスーツケース運搬を予約して出発2日前に取りに来てもらう。同時に成田までのリムジンも予約する。

あとはスーツケースに荷物つめだ。といっても、もう数回目のロングステイなので、海外でしか使わないものはスーツケースの中に入れっぱなしであり、荷物のパッキングは荷物を取りに来てもらう前日(出発3日前)にバタバタと簡単に終わる。最後に作ってある持参品リストをチェックする。パスポート、国際免許証の期限を確認する。

いつもはスーツケース1個なのだが、今回は2ヶ月と長めなのと、夏のバンクーバーから、寒いロッキーで3泊するので、スーツケース大と中の2個が必要になった。その他、中はガラガラだが、帰りのお土産などのためにキャリーバック1個を手で成田まで引いて行って合計3個を預ける。機内持込はパソコンを入れたバックパックと、機内で羽織るものなどを入れたバッグだ。

1,2週間の滞在のときは、残すのがきらいな私は例えば調味料などや、ティッシュの箱さえ荷物の隙間に入れることもある。今回は2ヶ月であり、なんでも手に入るバンクーバーではたいていのものは現地で購入すればよいと思っている。

何か忘れているような気がするが、まあ、バンクーバーなら何とでもなるだろう。おっと、パソコンのデータを外付けHDDにコピーしないといけない。


以下、カナダローカルニュースを見て、自分達はハシカの免疫があっても、こんな飛行機に乗ってしまったら、大変なことになりそうとちょっと心配。
 http://news.go-qic.com/archives/50798403.html
―――――――――――――――――――――
2007年05月30日
バンクーバーに残っていたツアーグループの一人が、ハシカ検査で陽性反応が確認された為、空路カルガリーに向かったツアーグループの観光客約130名がバンフ・ロッキー山脈リゾートの病院内に隔離されている。先週木曜日同グループが利用した東京―バンクーバー便の搭乗客全員を含め、ハシカ菌に接触した可能性のある人々と連絡を取る作業が進められている。 
――――――――――――――――――――――――

では、次回はバンクーバーから。多分しばらく置いてから。













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隠したまま、ともかく逃げ切ろうという姿勢

2007年05月28日 | 政治
松岡利勝・農林水産相が自殺した。まずはお悔やみ申し上げたい。
事情を知らない者が勝手なことを言わせてもらうと、ニュースなどを見ると、かなり強気な方で、攻撃には強いが、守りにはけして強い方ではなかったのだろうか。

あれだけ面白おかしくからかわれ、さらし者になっては、強気な方だけに耐え切れなかったのだろう。正しい処理をしなかったのはあきらかに不正行為だが、私にはけして、死をもって償うほどの話ではないと思う。

早い段階で、悪いことは悪かったとはっきり謝り、説明した上で、大臣を辞任すべきだった。そして、そんな決定的な悪事ではないのだから、再起を図ってほしかった。

本人が辞任したかったかどうかは不明だが、安倍首相が閣僚辞任を望まなかったことは想像できる。松岡さんも、手足を制約されたような状況で、ただ職務を強力に進めることを要求されたのでは、たまらなかっただろう。
たいした話ではないのだからこそ、はっきり事実を話して決着をつけてしまうべきだったと思う。
安倍首相には、ともかく逃げ切ってしまおうという姿勢が何かにつけて見える。安倍さんには、結果を恐れずに正面から物事に立ち向かうことを望みたい。

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ダーツを練習中

2007年05月28日 | リタイヤ生活

かねてから、的に矢をあてて得点を競うダーツをやってみたかった。息子から道具をもらって、部屋にセットした。244cmとかなり離れた位置から投げるので思っていたより強くなげ、かなり狙いより上に向け投げないといけないようだ。
たいていの場合はダーツが的に上手く突き刺さるのだが、時によりはじかれて落ちると、ダーツ先端のプラスチックの矢先が少々曲がってしまい、すぐに折れてしまう。こわごわ投げるとよけい矢が的に届かず下に落ちてしまう。
ひじの位置を動かさないようにして手首を柔らかく投げるのがコツのようだ。体力はさして必要なく、時間は限りなくある。練習、練習!



麻でできた的と金属の矢先を使用するハードダーツでなく、プラスチック製の穴の開いた的(ダーツボード)とプラスチックの矢先のソフトダーツだ。ダーツボードは電源を入れれば点数を自動計算するようになっているが、まだ点数を云々する段階ではない。

中心にある二重の円をBULL(ブル)と言い、BULLの内側は50点、周囲は25点である。
ボードの外周に点数の数字が書いてある。白あるいは黒の円弧の部分に矢がさされば外周の点数になる。2つの帯状の輪があり、外側の輪は点数が2倍、内側の輪は点数が3倍になる。
最も点数が高いのは中心の50点でなく、中央上部の20のエリアの3倍のところで、60点である。



ダーツ(矢)は、プラスチックの矢先、持つ部分のバレル、フライト(羽)をつける部分のシャフトと、フライトの4つの部分に分かれている。



ボードの中心を下から173cmの位置に吊るす。ダーツはボードから244cm離れたところ(スローイングランド)からを投げる。空いている日本間にカーテンと、規定の高さにボードを吊るした。規定の距離のスローイングランドから見た写真が上のものである。

ゲーム方法はいろいろあるが、もっとも単純なのはカウントアップ(count up)で、ボード上の点数をどんどん加算して、最も点数の高いプレイヤーが勝つものである。
プレイヤーはダーツを3本投げる。これが「1スロー」になる。すべてのプレイヤーが一巡するまでを「ラウンド」と言い、通常は8ラウンドで行われる。

最初の1箇月ほど毎日毎日、何十分も練習したが、すこしも上手にならない。点数をつけて、グラフを書き、近似曲線をとると、最初は習熟曲線に乗ったが、あとは波打つばかりだった。
あきらめて、部屋の前を通るときに、ふらりと寄って数分投げて止める。数ヶ月たったら、少しは安定してきた。
一時期、熱中して、そのときはほとんど腕があがったように見えないが、力が抜けたまま継続していくと、技が体内で熟成していくかのように点数があがるというパターンのようだ。

人と競うわけでもない。あせることはない。向上し上達していく過程が楽しみであるとしたら、ゆっくり少しづつ、上手くなるようにしよう。年取っても、まだ向上できると妄想できるのはすばらしい。結果をあせってあらわにすることはない。時間だけはたっぷりある。ペースを落として楽しもうと思う。


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久しぶりに華やかな街へ

2007年05月25日 | 美術
知人が絵を描いていて、ときどき個展を開く。今回も、青山5丁目の交差点まで見に行った。
(空中伽藍、5月21(月)~5月26日(土)、11:00~19:00(最終日11:00~17:00)、
於・Pinpoint Gallery、東京都港区南青山5-10-1 二葉ビルB1 、03-3409-8268)

中村豪志と言って、夢のある、静かな絵を描く。ロシアのミグジェット機に乗って(金を出せば乗れるらしい)成層圏を実際に見たりして、従来は宇宙物の絵が多かった。そのほか、オーストラリア大陸横断鉄道でパースへ行ったり、バンクーバー、アフリカなど世界各地に行ってヒントを得ている。今回も静かでさびしげだが、ちょっと明るいところがありほっとする絵が多かった。ほんのちょっとだけお買い上げ。
星霜圏 http://www1.wisnet.ne.jp/~daydream/

ちょうど昼休み時で、どっとOL(今もそう言うの?)が出てきた。青山も久しぶりなので、野菜なんとかという小じゃれたレストランでランチにした。レストランは満席で、若い女性ばかり。男性は私だけ。横浜のはずれにいて、普段若い女性をほとんど見かけることがない。どこに一体いるのかと思っていた。こんなところに、かたまっていたのだ。

知人が横浜の高島屋7Fの和洋食器のコーナーを借りてガラス工芸品を展示、販売しているので寄った(中尾羊古「くらしを彩るガラス展」 29日まで)。前回すっきりしたカップを手に入れ、夏になると愛用している。今回は夏向きの涼しそうでさわやかな小皿が並んでいた。バンクーバーでお世話になる方へのお土産に小皿を購入。

ついでにと、いろいろ売場を回り、そのたびにひっかかる相方について行くのがやっと。それにしても、普段か弱い奥様の買物でみせる執念、タフネスには、ほとほと感心してしまう。

普段入ることないのだが、疲れ果て、高そうな高島屋内の喫茶室に小金持ちになったつもりで入る。中には、品の良い服装のいかにもお金持ちのおばさまが一杯。

帰るなり風呂に入り、ゴロリと一休み。東京に30年間住んでいて、新宿、渋谷をウロチョロしていたのに、もはや、人が多く、にぎやかなところはつくづくくたびれる。


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昔の迷信

2007年05月23日 | 昔の話


「食べた後すぐ寝ると牛になってしまう」
子供でも本当に牛になるとは思っていなかった。しかし、子供心にも、食べた後に、ゴロゴロ寝転んでいるのはだらしなく見えた。行儀作法(今や死語)の教えの一つとして理解していたと思う。しかし、この言葉を覚えているということは、良く言われたと言うことなのだろうか。
歳とって窮屈はいや、何でもラクチンが良いとなって、今や必ず、食後は、いやいつでもゴロゴロしている。しかしいまだに牛にはなっていない。



「バナナを食べると疫痢(えきり)になる」
昔、バナナは高価でめったに食べられなかった。バナナをむしゃむしゃ食べるチンパンジーがうらやましかったものだ。食べたがる子供に、大人がこう言って収めたような気がする。
ちなみに、疫痢とは、子供の細菌性赤痢の重症のもので、短期間に死亡する怖い病気だ。衛生管理が行き届いたせいだろうか、最近はほとんどない。



「アイスキヤンデーの中の棒を舐めると疫痢になる」
これはローカルに言われていたのかもしれない。今のアイスキャンデーは平べったいものが多いが、昔は割り箸の周りに円筒状にアイスがついている棒状のものだけだった。卑しく芯にくっついたアイスをべろべろ舐めるなということなのだろうか。それでも未練たらしく、こわごわと最後までぺろぺろしていた。



「狂犬病の犬に噛まれるとよだれをたらしながら人を噛むようになる」
今でもこのフレーズを聞くと、ハアハア息をしながら、長い舌を出して、よだれをたらし、牙をむいて痩せこけた狂犬病の犬が近づいてくるのが目に浮ぶ。そして、噛まれると自分もああなってしまうと思うと!
トラウマになっているようで、いまだに痩せて獰猛そうな犬は苦手だ。ちなみに、狂犬病の犬に噛まれると、ワクチン接種しなければ100%死に至ることが多く危険だが、噛まれてもゾンビのように人が人を襲うようにはならない。安心してよい??

「ワカメやコンブを食べると、頭髪が増える」
ワカメもコンブも大好きで良く食べてきたのだが、・・・・・

「夜に爪を切ってはいけない」(親の死に目に会えない)
すっかり忘れていて、今では爪は風呂を出た夜に切ることが多くなった。



「霊柩車を目撃したら親指を隠さないと親が亡くなる」
今でも霊柩車を見ると、親指がむずむずする。しかし、町で霊柩車をみかけることもなくなったし、考えてみれば、私にはもう両親はいない。

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ロングステイの費用例

2007年05月21日 | 海外

ロングステイでどの程度の費用がかかるのか、種々の条件、場所を無視して、極々おおざっぱに整理してみた。

ロングステイの費用のうち大きな部分を占めるのは、宿泊費と飛行機代だ。物価の高い安いより、まず宿泊費が問題で、安く、安全で便利快適な宿泊場所を見つけるのが一番大切だと思う。そのためには、1週間程度下見してよい宿泊場所を見つけ、その後引き続きなり、別途出掛けるなりすることが良いと思う。条件の差を無視した話だが、2箇月以内の滞在では、航空券と宿泊で60-70%近くになり、食費は20%にすぎなかった。

宿泊費は日数が長くなると当然増加するが、一月以上の宿泊だとかなり割引になる場合も多い。また、繁華街からの距離、ホテル/アパートメント/B&B/バックパッカーによっても大幅にことなる。部屋の広さ、バスタブなどの設備、バス停に近いか、公共交通が容易に利用できるか、レンタカーが必要か、宿泊代に電気代などが含まれるかなど予約前に確認した方が良い。1週間ほど下見でホテルに泊まりながら、宿泊施設探しをして、次回長期に泊まるところを見学して細かいことを確認の上、予約するのが安全だ。

毎日日曜日の私は、飛行機代が極端に高くなる夏/冬休みなどは避けている。安いが、遠回りする経由便は疲れるので止めて、3箇月前など早めの予約で安い正規チケットを購入している。

食費などの費用は、国、都市の物価によるが、全体の約20%を占めるに過ぎないとすると、2,3箇月の滞在ではそんなに大きな差はでない。アジア以外では外食が高くつくので、自炊を多くすれば費用を抑えられる。

以下、限られた私のロングステイ例であるが、個別の条件の差は無視し、おおざっぱに滞在日数と費用の関係を整理してみた。私の限られた実行例では、宿泊費は、1週間程度はホテル、2週間から2箇月までは普通のアパートメントを借りた場合であり、場所はペナン、パース、バンクーバーが混在している。また、英会話学習、ダイビング、ゴルフなども定常的にはやっていない。高価な買物や、滞在先からさらに小旅行をした場合の費用は含んでいない。



国、都市の差を無視して考えると、図のように日数が長くなると一日当り費用は安くなり、2箇月で1.5万円/日になった。旅行社依頼、ホテルで一週間程度だと、6万円/日となる。旅行社に依頼した場合は、初めての場所で、ロングステイ下見ツアーであり、案内、相談、ツアーも含むので値段が張るのは当然ともいえる。
また、短期間の場合はどうしても観光の割合が多くなり費用もかさむ。長期間になると、外出は散歩程度の日も多くなり、お金もかからない。


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標語

2007年05月19日 | その他
日本のビジネスのやり方がグローバルスタンダードの名のもとに次々と否定、変更されている。ISO9000では、アングロサクソン流に少なくとも形式を整え、規則どおりの文書がないとだめと言われた。その結果、長期の信頼関係にもとづく従来の融通無碍な取引形態がギクシャクし、膨大な実質意味のない文書をつくる作業を余儀なくされた。今また米国発の会計処理方法で膨大な作業が発生しているらしい。年功序列でじっくり人を育てる人事育成法も崩壊しつつある。また、会社は株主の財産とのことで、短期の利益向上を要求されている。

しかし、乱暴に結論つければ、現実には、背伸びやジャンプしないと達成できない短期目標を掲げて、社員の尻を叩く日産のゴーン流経営法が、こまかい工夫と長期開発を地道につづけるトヨタの日本流経営に敗れたのだ。

もちろんビジネス環境の変化には対応しなければいけないが、日本人は従来からのビジネスのやり方の基本には自信を持って良いと思う。遠い先を見て腰をすえて集団合意をとり、チームプレーで集団としての力を発揮する。
抵抗勢力は団結して ガンバロー!

「青信号 みんなで渡れば 怖くない」 ???



ある工場の壁に標語が大きく書いてあった。

「俺がやらなきゃ 誰がやる」

ある日、標語の「が」の濁音を取ったやつがいた。



昔の交通標語に、「注意一瞬 怪我一生」 というのがあった。

東京などでは実際は、「注意一生 怪我一瞬」 だと言ったやつがいた。




ものぐさ標語メーカー」というソフトがあった。
以下、説明から引用する。
―――――――――――以下引用――――――――――――――
安全衛生や交通安全などの標語を簡単に作ってくれるツールです。
あらかじめよく使われる語句が上の句、中の句、下の句で登録されておりマウスで選択するだけでそれらの語句を組み合わせて標語を作ることができます。

<開発の背景>
毎年、毎年、安全標語を提出しなきゃなんないんですよねぇ…。
結構一生懸命考えて作り出した割には、毎年同じ様な標語しかできないんですよねぇ…。
どうせ、考えても同じ様なモンしかできねぇ~んだから同じ語句の組み合わせでいいや…という発想でものぐさ標語メーカーは作られました。
たまに脱力モンの標語もできてけっこう楽しい…かな?
――――――――――以上引用――――――――――――――――


実際にソフトをダウンロードして使ってみました。
説明通りの単に組合せを羅列するだけの機能です。しかし、実用にならないことはありませんが、それよりどちらかといえば、以下のヘルプの使い方の説明にあるように、笑える方にウエイトがあります。


―――――――――以下引用――――――――――――――
意味の通じないおかしな標語もできてしまいますが中にはキラッと光る標語があるはず…です?
(…っていうかほとんどが使えないんですけど…)
(…っていうかその意味のない標語がけっこう笑えるんですけど…) 

(…っていうかちゃんとした標語を作るよりも、思わず脱力しちゃう標語を探すのが好きなんスけど…)
―――――――――以上引用―――――――――――――――――


嫌なことを嫌だ、嫌だと思いながらするより、どうせやらなければならないなら、少しでも笑い飛ばしながらやるやり方は、私の好むところです。



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今年2回目の花粉症

2007年05月17日 | その他
今年は2月から始まったスギ花粉で十分苦しめられた。花粉の量は少なかったようだが、早い時期から始まったのでつらかった。4月に花粉症のない沖縄へ行ってようやく卒業したはずなのに、5月に入ってからまた花粉症になってしまった。
特に、寝るときと朝方がひどく、睡眠不足になるし、相方にも迷惑をかける。

原因物質(アレルゲン)は、2月から4月はスギで、今回はどうもイネ科の植物のようだ。花粉の飛散は、スギなどの樹木は5,6月に終わるが、イネ科の草花は4月から10月まで続くようで、うんざりである。そういえば毎年、程度の差はあるが、くしゃみ、鼻水は年中しているような気がする。

現在、日本人の20%が花粉症だそうで、もはや国民病といえる。薬を飲む以外の生活上の注意点として上げられているのは以下の6か条だ。

(1) 外出をなるべく避ける。
そうはいっても無理は無理。
(2) マスク、めがね、帽子、マフラーを着用する。
    スギ花粉の時期を過ぎると、目だっていかにも妖しく見える。
(3) 花粉を家に入れない。
    何日も部屋を締め切りにしたり、家に入るときに洋服を叩くのを、家族に徹底するのは困難な立場にある。
(4) ファーストフード、加工食品のとりすぎに注意する。
    これは守っているはず。
(5) たばこ、酒、香辛料は控えめに。
    前2者はもともとやらない。香辛料は控えるようにしましょう。
(6) 皮膚を鍛え、ストレスをなくす。
    5月に入ってから、朝、起がけに乾布(かんぷう)摩擦している。ストレスがないのがストレスになるくらいの状況だ。唯一のストレスは花粉症だがこれは取り除けないから困っている。

以上の(1)から(3)は花粉から遠ざかる対策だが、限界がある。
体質改善の(4)から(6)もほとんど実行している。そのほか、花粉症体質改善に有効と聞いて、「なつめ」の実をおととし1年間、毎日しぶとく食べ続けたが、まったく効果なかった。くしゃみ、鼻水が出るたびに、家族に、「なつめは?」などとからかわれるしまつ。

薬は対処療法に過ぎないので我慢していたが、直ったと思ったのに再発したのが我慢できず、医者に行ってはじめて抗アレルギー薬を処方してもらった。朝と晩、飲んでいるが、今のところ、花粉症の症状はほとんど収まっている。

6月1日からバンクーバーに行き、8月1日に帰る。海外でもhay fever というのはあるようだが、バンクーバーならこの間、花粉症から開放されて興奮しすぎの抗体も収まり、元気になって帰ってくると信じている。


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飛蚊症(ひぶんしょう)

2007年05月15日 | 雑学
私は、若いときから、明るい壁などをじっと見ていると、幾つかの短いひものようなものが、目の前に浮ぶことがありました。目を動かすと、このひものような物はすこし遅れ気味に一緒に動き、そこで視線を止めると、もとの位置にゆっくり戻っていきます。
なんだか気持ち悪く、調べてみたことがあります。その結果、これは飛蚊症(ひぶんしょう)で、特に問題ない現象とわかりそのままにしていました。

最近暇で、ゴロゴロしていることが多く、我が家の白い天井を眺めていると、この飛蚊症が実感され、今一度、調べてみました。
(以下、参天製薬(株)のパンフレット「飛蚊症」を参考にしました)

「飛蚊症」とは?
明るいところや白い壁、青空などを見つめたとき、目の前に虫や、糸くずなどの浮遊物が飛んでいるように見えることがあります。視線を動かしてもなお一緒に移動してくるように感じられ、まばたきをしても目をこすっても消えませんが、暗いところでは気にならなくなります。

何が見えているのか?
眼球の大部分には硝子体(しょうしたい)と呼ばれるゼリー状の透明な物質が詰まっています。角膜、水晶体を通して入ってきた光はこの硝子体を通過して網膜に到達します。
この硝子体に濁りが生じると、明るいところを見たときに、その濁りの影が網膜に映り、眼球の動きと共に揺れ動き、あたかも虫や糸くずなどの浮遊物が飛んでいるように見えます。

以前から浮遊物が見えるか?
母体内で胎児の眼球がつくられる途中では、硝子体に血管が通っていますが、眼球が完成すると普通はこの血管はなくなります。しかし、血管のなごりが硝子体に残存する場合があり、これが濁りとなって飛蚊症の症状となることがあります。
このタイプの飛蚊症は生理的なもので、症状が進まないかぎり問題ありません。
(赤ん坊時代のなごりかと思うと、この「しみ」みたいなものも、いとおしくなります)

老化現象では?
歳をとると硝子体はゼリー状から液状に変化し、硝子体は次第に収縮して網膜からはがれます(硝子体剥離)。これにより飛蚊症が起こることがありますが、生理的現象で問題ありません。
若い人でも強度の近視の場合は、この硝子体剥離が早期に起こりやすく飛蚊症になります。
(目の中のガラスまで萎縮して網膜から剥離すると聞くと、「加齢」って、いやになりますね。)

症状が急に変化したら?
症状が急に変化したら、網膜裂孔・網膜剥離、硝子対出血、ぶどう膜炎などが疑われます。これらの病気はいずれも早期治療が重要です。直ちに眼科医に相談してください。

蛇足ですが、「蚊」で思い出したのは、
世の中に蚊(か)ほどうるさきものはなし、ぶんぶ(文武)と言うて夜も寝られず
(読み人しらずor太田蜀山人)(松平定信の寛政改革への風刺)

「寝られず」で思い出したのは、
太平の眠りをさます上喜撰、たった四はいで夜もねられず
(上喜撰は、お茶の銘柄ですが、ペリー提督のひきいる米国艦隊(蒸気船)が浦賀に現われたとき騒動を風刺したもの。あわてていたのは幕府上層部だけで、庶民はえばり散らしていた武士に対して冷ややかで、幾分お祭り気分だったのでしょうか)


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「テロル」を読む

2007年05月13日 | 読書

ヤスミナ・カドラ「テロル」(早川書房)を読んだ。

本の裏表紙には、
「イスラエルの都市テルアビブに瀟洒な家をかまえるアラブ系の医師アーミンは、最愛の妻シヘムとともに幸福な生活をおくっていた。
だが、あの自爆テロがすべてを変えた。19名の犠牲者。その中にシヘムがいたのだ。呆然とするアーミンに刑事は衝撃的な言葉を吐く。「テロの首謀者はあなたの妻だ」
妻は妊婦をよそおって爆弾を腹に抱え、自爆したという。なぜ彼女がそんなことを・・・・・。
アーミンは真相を探る(以下略)。」
とある。

著者のヤスミナ・カドラは、アルジェリア軍の将校時代から女性名で話題作を発表し、フランスに亡命し、本書を2005年に発表。イスラムの声を伝える国際的作家だそうだ。訳者は藤本優子。

刑事は、「原理主義者がカミカゼを決行した」という。神風特攻隊も自爆テロの一種と考えられているのだろうか。テロとは何なのだろうか。テロの定義は?
初代韓国統監伊藤博文を暗殺した安重根は、「抗日闘争の英雄」として韓国では尊敬されているという。ナチと戦ったレジスタンスと、パレスチナのテロリストとの差は、相手が軍人と民間人であることだけなのか。
強大なイスラエルに対しはテロしか対抗手段がないのだろう。しかし、子供たちのいるところで自爆するとは・・・・。

「本当にテロしかないのか?なぜ残忍な行為にまで追い詰められてしまうのか?軍事力が強いと強圧的手段でテロ防止できると思っているのか?」など、結局この本を読んでも私の疑問はより大きくなったままだった。

主人公の父親の、「おまえの命以上のものなど何一つ存在しない。おまえの命にしても、他の者の命以上のものではない」と言う言葉が出てくる。また、イスラエルにも報復の繰り返しでは解決への道が見えないと考える人もいる。これらに期待するのも、厳しい現実の前ではただの幻想に思える。

イスラエルや、ブッシュ嫌いの私だが、熱狂的なイスラム教にもとてもじゃないが賛成などできない。思いはちぢに乱れるばかりなり。


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くりはま 花の国へ

2007年05月10日 | 観光
横須賀市の京急久里浜駅から歩いて15分くらいのところにある「くりはま 花の国」へ行った。
ここは、横浜市が10年以上前に山の谷間に秋はコスモス、春はポピーの種をまいて一面の花畑にしていて、たしか、久里浜緑地といった。その他は、山の上に幾つかのフィールドアスレチックがあったかどうかだけの場所だった。
今回久しぶりに訪れて、花は色とりどりでいっそう美しく、山の上にもいろいろ楽しめる施設ができて、おすすめの場所になっていた。足湯があるので、お出かけの際はタオルをご持参ください。

まず、入口手前で駐車場と、立派な門があるのにびっくり。以前は週日なら路上駐車OKだったのに、駐車一回600円なり。もっとも園内のレストランを利用して判をもらうと、300円返してくれる。
久里浜駅側から入った場合は、花畑を左に見て、谷間を登って行き、尾根筋を左に回りこむと冒険ランドがあり、さらに進むと、ハーブ園などがある。そこから下りると、東京湾フェリー側へ出られる。

        

歩くのが大儀な人は、フラワートレイン、片道200円もある。行きは進行方向左手に座ると、花畑が良く見える。

    

花は、黄色いハナビシソウが手前にあり、その横に背の高い青色のヤグルマギクの一群が咲いている。その向こうには一面、広々と真紅のポピーが花盛りだ。

        

おそらく今日、5月9日ごろが花のピークではないだろうか。6月3日が最後で、14時―16時にポピーの花摘みに無料で参加できるそうだ。

            

谷の一番奥はネモフィラの薄青の花の絨毯だった。

    

冒険ランドは全長45mの滑り台、つり橋など子供が喜びそうなアスレチック広場だ。東京湾から上陸したゴジラがいると思ったら、これは高さ7mの滑り台だった。観音崎の多々羅浜に昭和33年から48年まであった初代を復元したものだそうだ。
そのまま進むと、ハーブレストランがあり、庭からの久里浜湾の眺めはすばらしい。曇っていなければ、フェリー乗場の向こうに房総半島の鋸山が見えるはずだ。

    

レストランの手前にハーブ園があり、足湯「湯足里(ゆったり)」がある。以前は入園料500円だったのが、無料になった。ハーブ入りの程よい暑さの足湯は疲れた足に心地よい。



帰り道、横須賀の山の中にあるモバイル関連研究所群のYRP(横須賀リサーチパーク)に寄った。1996年ごろまでは、ここは谷間に細々と畑がつづく鳥もまむしも一杯の山の中だった。けものみちを泥だらけになってオリエンテーリングしたのを思い出す。現在でもまだまだ建設中の建物もあった。研究所群の裏手に水辺の公園があり、菖蒲の花が咲いていた。
憩いの場があるのは良いことだが、何かとりすました公園のように思えてしまう。YRP建設前のアセスメントは全くも問題ないとの結果だったが、あのゴタゴタした自然や、鳥や狸、小動物などはどこへ行ってしまったのだろうか。






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昔と言葉が違うもの

2007年05月08日 | 昔の話

最近、今はそうは言わない古い言葉が思わず出てきてしまって、笑われたり、自分でも苦笑いしたりすることがある。

国電: 今のJR。日本国有鉄道時代の大都市圏の鉄道、車両の名前。もっと昔は鉄道省だったので省線(電車)と言った。「JR」が定着する前に、名前を公募して、選定委員長の小林亜星さんから「E電」とはなやかに発表があったが、まったく使われず、消えてしまった。

乳母車: 今のベビーカー。そのほとんどがバギー。 乳母車は籐でできていて、四輪だった。乳母って、昔々に実母のほかに乳をあげる女性のことだろうが、すくなくとも戦後はほとんどいなくなったと思う。乳母が傘でもさしながらゆっくり、幌のついた乳母車を押す、大正ロマンの世界?

鼻紙、ちり紙: 今のテッシュや、トイレットペーパーに相当。薄く、やわらかく鼻をかんだり、トイレで使用しやすくした紙。今考えれば、薄くてもけっこうごわごわと固かったり、隙間だらけだったりした。
 
護美箱: 今のゴミ箱。「ゴミ」を「護美」に単に当て字したもので、昔はこの名前を町でも良く見かけた。私は昔、机の引き出し一つを「ゴミ箱」にして、万が一必要になるかもしれない書類をどんどんその中に入れていた。突然必要になると、漁って探し出す。数ヶ月して一杯になると、下から捨てる。パソコンの「ごみ箱」のように。

歯磨き粉:これは、内容が変わっても言葉がそのまま用いられている。今ではチューブ入りが普通だが、昔我が家では、歯磨きは粉末を入れた細長いプラスティックの箱に入っていた。蓋を開けて、歯ブラシを押し付けて歯磨き粉を付けて磨いた。今考えると、家族みんなで使ってたのが信じられない。

こおもり傘: 今は単に傘という。昔の洋傘は黒色でこおもりが羽をひろげたようだった。なお、じゃのめ傘など和傘に対して、こおもり傘は洋傘に属する。今でも、出かけるときに、「ちょっと!こおもり出してくれ」などと言う人もいる。(え?私だけ?)

ズボン: 今のパンツ。ズボンは現在でもまだ立派に使われています。いや、使っています。だってパンツはおかしいでしょう、下着じゃないんだから。だって例えば「半パンツ」とは言わないでしょ?



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まんが「デスノート」を読む

2007年05月06日 | 読書

私は子供の頃から漫画はあまり読まなかった。読んだのは、手塚治、白土三平、長谷川町子、サトウサンペイと幾つかに限られている。最近の、といっても10年ほど前だが、ジャンプ黄金時代の作品で、子供が持っていて初めの方だけちょっとかじったのは、幽遊白書、スラムダンクなどわずかだ。「漫画読む暇があれば、小説を読むさと」馬鹿にしていた。
しかし、最近の漫画、アニメの勢いはすごい。才能のある人がどんどん集まり、オリジナリティある作品が次々と登場しているようだ。今や、「まんが」は海外進出する日本文化の最先端になっている。

息子から話題になっているとして「デスノートDEATH NOTE」を借りて読んだ。原作/大場つぐみ、漫画/小畑健で、週刊少年ジャンプに連載されたもので、集英社発行の単行本、ジャンプ・コミックス 全12巻で読んだ。単行本は初版100万部で、12巻までの累計発行部数は2,530万部を突破したそうだ。

小畑健は「ヒカルの碁」などのイラストを書いている人気漫画家の一人だが、原作者の大場つぐみは、本作品以外に実績がなく、詳細なプロフィールも不明である。「大バツ組み」のモジリで有名作家だとか、いろいろうわさがある。

ノートに名前を書かれた人は死んでしまうという死神のノート「デスノート」を偶然手に入れ、それを使って犯罪者を次々と処刑していく主人公の夜神月(やがみ ライト)と、ライトを追う名探偵との闘いを描いている。

これだけの話では1巻で終わってしまうが、デスノートに名前を書かれた人間は死ぬが、その人の顔が分かっていないとだめとか、死神界のルールなどがある。これらのルールなど利用して、知能が異常に高い二人の裏の裏を読む騙しあいが面白い。さすがに後半の数巻は同じようなパターンになり、飽きてしまい、アメリカ大統領の登場など話が大きくなると面白くなくなり、12巻読むのに、休み休み、三日かかった。

設定や、キャラクタの斬新さで、1,2巻は面白く、一気に読める漫画が結構ある。しかし、出版社の意向だろうが、人気が出た漫画は、シリーズをどんどん引き伸ばす傾向にある。また、TVアニメ、実写映画など波状メディアで儲けつくすケースも多い。現在では、漫画家が才能を枯渇させずに深みを増していくのは大変困難なようだ。



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林家正蔵・春風亭小朝 二人会へ

2007年05月04日 | 趣味

子供のころからの落語好きである。ラジオから聞こえる落語や講談を食い入るように聞いたものである。ラジオのチャンネルが増えると聞いたとき、小父さんに、「これからは、落語だけいつも聞けるようになるの?」と聞いたものだった。小父さんの答えは、「まあ、そうだな」だった。

一番のお気に入りは味のある志ん生だったが、「・・・水平線のかなたまで、コチャいとやせぬ」のただただ面白い痴楽つづり方教室も大好きだった。三代目円歌の「山のあなたの空遠く・・・」と見事な浪曲入り落語もいまだに忘れられない。
お祭りのとき、近くのお寺に林家三平が来たときは、もちろん見に行った。自分でも本当に嬉しくてたまらないといった様子で、エネルギッシュに話す三平さんに楽しい思い出をもらった。
最近では、横浜のにぎわい座にときどき行くくらいで生の落語にご無沙汰しがちだった。

林家正蔵と、義弟になる春風亭小朝の二人会のパンフレットを見つけ、予約開始の日をじっと待った。その日は旅行先だったが、10時ちょうどに何度も電話したが話中で断念した。その日の夕方、翌日と、他の窓口にも電話したが売り切れ。自宅に戻ってから念のために横浜駅にあるセンターに電話すると残券があるというので、さっそく購入した。

公会堂は満員の盛況。席は前から5列目くらいの最高の位置。我々の前から舞台との間には折畳み椅子を並べてある。年配の人、とくにおばさんが多く、若い人がいないのがさびしい。
しかし、窓の中を覗くようなTVの落語と違い、前の方の席で舞台と一体になって、会場全体の笑い声に囲まれて聞く落語はいっそう楽しい。

前座は林家たこ平という26歳の若い人だった。演題は忘れたが、店に訪ねて来た人の長口上をおかみさんが覚えきれず、帰ってきた旦那さんにとんちんかんな話をするという何回も聞いたことある噺だ。長口上を早口で話し、いかにも勉強中というまだ入門2年目の話し方だった。終わると自分で座布団を裏返し、看板をめくってから退場した。

春風亭小朝さんは、これまで、何事もわかったような生意気な話し方があまり好きでなかったが、本当に上手い。噺は居酒屋の主人とお客のやりとりだが、声も大きく、聞き取りやすいし、二人の声音もはっきり区別できる。身振り、表情もあざやかだ。駄洒落、時事ネタで場内大笑い。見事でした。
しかし、終わってみて、どんなこと話したのか覚えていることは少ない。もちろん、それで良いのだが、覚えているのは、まくらで話した最近の寄席の客は変な人がいるとのまくらの話し。寄席の一番前の席でカップラーメンを食べていた人や、おかしいところへくると、自分では笑わずに、笑い袋を押してケラケラ音を出す人の話だった。

入門6年目で二つ目の林家たけ平(多分)が出てきた。別々に自宅を夜締め出された男女が早とちりする叔父さんの家に行き泊めてもらう。一つ布団に寝させられて、なるべく離れて寝ていたが、雷で思わず、・・・。危うい、ぎりぎりのところで、「お後がよろしいようで」と終わる話だ。前座のたこ平さんとはだいぶ違う。

取りはもちろん、林家正蔵。まくらは、三平の最後のときの話や、えびな家の話しで客をひきつける。例の税務署の話できっと笑いをとるだろうと思っていたが、「十分反省しておりますので」と話の途中にはさんだだけだった。
嫉妬深い奥さんが小僧に、おめかけさんに通う旦那の後をつけさせる噺だった。もちろん面白いのだが、小朝とはだいぶ差がある。正蔵らしくなる、あるいは新しい正蔵をつくるのにはまだ時間がかかるような気がした。





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私はケチ?

2007年05月02日 | 世の動向

私は物のない時代に育ったので、ご飯はよほどのことがない限り残さない。お茶碗についたご飯粒は一粒も残さない。お腹一杯でも、親の敵のように、こびりついたご飯粒もこそぎ取り、半粒でも残さない。お芋や、グリンピースばかりで、それも満足になかった時代に育った欠食児童であったためであろう。お百姓さんに申し訳ないとしつけられたせいでもあろう。
オカズも出されたものはまず残さない。魚の骨の間の肉も出来る限り取って食べる。発がん性のサッカリン、ズルチンで鍛えられた体だ。添加物で出来たインスタント・ラーメンの汁も飲み干してしまう。何にも残したくない。出来れば、トイレでも出したくない??

まさに、飢餓細胞大活躍である。その結果、お腹が出てきて、散歩や運動でエネルギーを無駄に消費することになる。いったいこれは何なのだ??

ティッシュも裂いて半分だけ使うこともある。電気はこまめに消し、出かける時は、コンセントから抜く。エアコンはなるべく入れない。水道の水はけして流しっぱなしにしない。日本では、ペットボトルの水やお茶はほとんど買わない。

もちろん、無駄なものは買わない。何回か購入を見送って、それでもとなってから買う。借金はしない。
昔の話だが、家を買おうと思い貯めた貯金が目標額に近づいてきたときには、家の価格がさらに上がっていた。家の価格は、平均的収入の人が、背伸びしても手が届かない価格に常に設定されていると気づいた。しかたなく、家を買ったときは、涙をのんで住宅ローンを借りた。しかし、何年かして無理して一括返却した。

私は金に汚い、ケチなのか?節約家なのか?自分では「無駄なことしたらお天道様に申し訳ない」とのモッタイナイの精神だと思っている。自分のことを「エコ亭主」と言っているのだが、奥様は「濁るのでは」とおっしゃる。

私はホテルのバスタブに入るとき、お湯をなるべく使わないようにする。長々と寝て、あんまり長くないが、身体の半分くらいまで浸るくらいしかお湯を入れない。お湯につかってない上部に、お湯で濡らしたタオルを掛け、ときどきタオルにお湯掛ければ、寒さをしのげる。
考えてみれば、お湯をケチってもホテルに払うお金は変わらない。これで、私がお金をケチるのでなく、モッタイナイの精神であることが証明された。それとも、単に、ケチが身にしみ込んでしまっているだけなのだろうか。


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