hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

SUIZIGAI CAFE でランチ

2015年08月31日 | 食べ物

末広通りを東へ進み、井の頭通りに合流する手前、かっての吉祥寺前進座のすぐ前にあるスイジガイ・カフェ。

コストパフォーマンスが良いので、ときどき訪れるが、地中海料理だそうだ。

スイジガイとは、6本の突起がある巻貝の一種。私はつい最近まで、外で食べるから「炊事外」だと思っていた。

 

前菜が少しずつ色々あって、女子好み。

頼んだのはドリアだったかどうか? なにしろ6月末のことだ。

そして、なにより、ずらずら並んだ果物の盛り合わせがご機嫌。

これで、多分1100円??

いいんじゃない。


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金井真紀『世界はフムフムで満ちている』を読む

2015年08月30日 | 読書2

 

 

金井真紀・文と絵『世界はフムフムで満ちている 達人観察図鑑』(2015年5月9日皓星社(こうせいしゃ)発行)を読む

 

年間100人以上を取材するという著者が、仕事の達人88人から聞き取ったエピソード集。お笑い芸人や牛飼い、振付師など仕事のジャンルは様々。

 

いわゆるインタビュー記事ではなく、相手の名前もプロフィルも紹介されず、ただ著者が達人と感じて切り取ったある面だけが述べられ、イラストが添えられる。

 

ヴィオラ奏者

どこのクラスにも、なんとなく華やかで、自己主張が強いタイプっていますよね。そういう子がヴァイオリンに向いているんです。・・・ヴィオラはね、えーっと、受け止め役。地味にみんなを調整するタイプ、ですね。表立ってメロディを弾かないぶん、自分の持ち味がだせるオイシイ楽器で。ふふ」

 

映画の背景画家

「マジックアワーの空を描いてくれ」という三谷幸喜の注文は、それでもマシなほうだった。

「これから殺人事件が起こる、という空を描いてくれ」市川崑はそう言った。

 

緊縛師

他人に一糸まとわぬ姿をさらし、縛り上げられることで日々武装して世間と向き合っている心は解放される。(縄は茹でてから使う)

 

刑事ドラマの小道具

ドラマで使う警察手帳、拳銃、警棒などはもちろんニセモノだが、本物そっくりにつくってあるので所轄の警察署に申請する必要がある。

 

 

私の評価としては、★★(二つ星:読めば)(最大は五つ星)

 

「変な商売があるな」とは思ったが、達人らしい深いお言葉はくみ取れなかった。

 

 

金井真紀(かない・まき)
うずまき堂代表(部下は猫2匹)。ライター、イラストレーター、放送作家、酒場のママ。

任務は「人に会って、おもしろがること」および「この世の断片を拾って、伝えること」。1年間で取材する人、100人以上。耳のそうじ、200回以上。お酒を飲む日、300日以上。

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ランチは車屋御膳

2015年08月29日 | 食べ物

パソコンの中の画像の整理をしていて、古いランチの写真をアップしている。

今回は、6月6日のランチ。

吉祥寺第一ホテル3Fにある車屋

注文は、車屋膳3024円

いつものように、どなたかのご飯も半分回ってくるので、おなか一杯。

着物姿のおば様の丁寧な給仕を受けて、つかの間のお金持気分でご満悦。

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イタリアカルチャースタジオLCTでランチ

2015年08月28日 | 食べ物

吉祥寺の末広通と井の頭通りに面して、LCT(Lingua x Cultura Italiana)イタリア語カルチャースタジオがある。


監獄のようだと言った人がいるらしいが、レンガの壁がそびえる異様な建物だ。

イタリア語の教室であり、映画・音楽などイタリア文化を楽しむ場で、カフェにもなっている。

末広通り入口の看板

その前にもカフェがあり、


こちらは、奥様がフランス人で、フランス語会話も教えている。


ただし、フランス人らしく、毎年、夏は1か月お休みする。

話が横に行ってしまったが、建物の半地下にLCIがあり、入ると、ワインなどを楽しむカウンタがあって、その先のテーブルの前に食材が並ぶ棚があり、


テーブルで簡単な食事ができ、その奥の部屋がイタリア語教室になっている。
音楽、ワイン、イタリア語会話を楽しもうという案内が掲示されていた。

一回目(5月6日)に頼んだのは、
イタリアコーラのようなChinotto キノット(シチリア)500円と、


ハムを中味に選んだパニーノと、


不明

2回目(5月23日)は、
キノット500円とカフェラテ550円と、


パニーニ(多分)

 

 

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銀座松屋でお蕎麦

2015年08月27日 | 食べ物

 

相変わらずの旧聞で、今年3月のことだ。

松屋銀座本店8階で開かれた絵本画家・園芸家のターシャ・テューダーの生誕100年展を見に行った。

日々愛用していた食器やガーデニンググッズ、手作り人形、ドールハウス、『まぶしい庭へ』の原画などが並び、若い女性、昔のことだが、で一杯だった。

いわゆる「かわいい」物が並んでいるのだが、ろうそくまで手作りしていて、アメリカ開拓時代を思わせるような地に足がついた生活ぶりが表れている展示だった。

同じ松屋の8階の「明月庵 ぎんざ田中屋松屋店」でランチした。

 

私は多分、鴨せいろ、先付?と、 1815円で、

 

奥様は多分、御膳せいろ 823円

蕎麦湯

この後、銀座グッチへ寄ったが、恐怖の店内は素通りして、4Fのグッチ・カフェに行った。
これは既に「グッチ・カフェで」に書いた。

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吉祥寺駅南口すぐのパン屋さん

2015年08月26日 | 食べ物

吉祥寺駅周辺にはいくつものパン屋さんがある。アトレに神戸屋など数店、北口を出て新宿方面に交差点を渡ったところにDONQなどがある。

南口を出て、すぐ右(東)に折れると、Le Lepas(ルパ)がある。フランス語で食事という意味らしい。

本日、といっても去年の12月だが、ご購入し、席で二人で食べたのは以下。

ここは、食パンが最低1斤でしか売らないので、以降はパス。

 

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国立のマフィン フィールドでランチ

2015年08月25日 | 食べ物

国立駅南口を降りて、一橋大学への南へ真っ直ぐの道でなく、左手に斜めの道へ入る。

いつも間違えるのだが、入ってすぐ、また左へ入る。上の写真の車が写っている道だ。

旭通り徒歩1分、国立市東1-7-11 森田ビル1Fにマフィンの専門店 muffinfield(マフィン フィールド)がある。

テイクアウトできるが、店内でも食べられる。

ご注文は、おすすめマフィン+ビタサンド+ドリンクの「おすすめマフィンセット」920円(写真手前)と、

ピタサンドセット680円(写真奥)

カフェラテとブレンドコーヒー

国立でのランチはここに決めている。


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珈琲所 コメダ珈琲店

2015年08月24日 | 食べ物

一時話題になっていた「コメダ珈琲店」を見つけて、入った。

ダイヤ街の中ほど、いつも行列のできているメンチカツの「サトウ肉屋」と羊羹の「小ざさ」の前のビルの2階だ。

頼んだのは、コメチキ(骨なしチキン6個入り)480円と、キャラノワール490円

これと、ブレンドコーヒー420円

二人で2千円足らずのお手軽ランチだ。

店内も子ども連れなど若い人が多い気がした。



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中島京子『長いお別れ』を読む

2015年08月23日 | 読書2

 

 

中島京子著『長いお別れ』(2015年5月30日文藝春秋発行)を読んだ。

 

題名から、私は村上春樹の翻訳のあるレイモンド・チャンドラーの『ロング・グッドバイ』を思い出したが、少しずつ記憶を失くし、ゆっくり遠ざかって行く認知症をアメリカではロング・グッドバイと言うらしい。

 

認知症と診断されてから10年間、父〈昇平〉、妻曜子と、離れて暮らす長女茉莉、次女の菜奈、三女の芙美3人の娘たち家族の日々、そしてやがて来るほんとうの「お別れ」。

迷子になって遊園地へ迷い込む、入れ歯をしょっちゅうなくす、言おうとする言葉が関係ない別の言葉とそのまま入れ替わってしまう、など事件多発で、家族は右往左往する。一方では、帰り道が分からなくなっても、難読漢字はすらすらわかる。妻の名前を言えなくても、顔を見れば、安心しきった顔をする。認知症の父を囲む家族の辛く厳しいが根本に愛のある日常を、ユーモアと明るさを持って描く8編の連作。

 

 

かつて区立中学の校長や公立図書館の館長を務めていた昇平は、隔年で開かれていた高校の同窓会の会場に辿り着けず帰宅し、妻の曜子に言われて再度出かけて、また混乱して自宅に戻ってしまった。病院の検査で初期のアルツハイマー型認知症と診断される。

3年後、お金の話が出るかもしれないからと、曜子は昇平の誕生会に3姉妹を呼びつける。長女〈茉莉〉は夫の赴任先の米西海岸からわざわざ駆けつけた。しかし、昇平はただ土産のタルトの包み紙を丁寧に伸ばし、ケーキ皿の下に隠し、「これはね。こういう良いものはね、みんな取っておく」とつぶやく。

 

昇平は少しずつ多くのことが理解できなくなり、あれこれいやだと周囲を困らせるようになる。そして、家族の名前も忘れ、食事や排泄にも介助が必要になる。

曜子が網膜剥離で入院し、娘たちはティッシュペーパーを何枚も口に入れて頬を膨らませ、絶対に口を開けまいとする昇平にオロオロし、下の世話に苦労して、母だけでの自宅介護は無理と思うようになる。

 

曜子は思う。「夫は妻が近くにいないと不安そうに探す。不愉快なことがあれば、目で訴えてくる。何が変わってしまったというのだろう。言葉は失われた。記憶も。知性の大部分も。」・・・「この人が何かを忘れてしまったからといって、この人以外の何者かに変わってしまったわけではない。ええ、夫はわたしのことを忘れてしまいましたとも。で、それが何か?」

 

 

私の評価としては、★★★★★(五つ星:是非読みたい)(最大は五つ星)

 

1972年の有吉佐和子の『恍惚の人』は、社会に先立ち潜在する問題を暴き出した。私もその地獄絵に衝撃を受けたことを覚えている。

この作品でも、どうしようもない場面はいくつか出てくる。例えば次の場面だ。

「寝ててね、うんこをするじゃない? 紙パンツの中に、うんこがあるのが、気持ち悪いらしくて、取り出して、わたしのベッドに並べるのよ。あの人、なんでも、きちんと並んでいるのが好きなのよね」・・・「・・・邪魔なものがなくなると、気持ちよくなって眠れるじゃないのかしらね。ほら、お父さん、きれい好きだから」

ここには、悲惨な中にも、それを超えたおかしみがただよう。

 

実際に、認知症を患っていた実父を亡くした著者は語っている。

「・・・父が記憶や言葉を失っていく過程では結構笑っちゃう話も多くて(笑い)。私たち家族にとってはそれも日常ですから、そういう面白い出来事もたくさんある長いお別れを、できれば明るく書いてみたかった」

【著者に訊け】中島京子氏 介護体験描く小説『長いお別れ』より

 

 

 

認知症になった昇平本人の考え(気持ち)はもちろん直接描かれていない。しかし、家族の側がくみ取った昇平の気持ちは巧みに描かれている。それは、そこに愛と尊敬の念があるからこそ、くみ取ることができたのだろう。

それにしても、網膜剥離で入院した妻の曜子の平然とした態度、意志の強さにはほとほと感心し、あきれる。男性は、私なら、オロオロするばかりだろう。

 

 

認知症になった人にも感情があり、嫌なものは嫌と抵抗する。多くの場合、介護する側にはそれが障害になり、無視して強引に押し切りたいのだが、本人の意志をくみ取り、最大限尊重することが望まれる。でも、私が介護側なら実際は無視しそうな気がするし、される側なら我慢してしまいそうな気がする。

しっかり者の親が、そんなわけないと思うし、思いたいから、兆候を無視しそうだし、子どもをだましてなだめるような対応をしがちな気がするし、実際そうだった。

  母(1)(2)(3)(4)(5)(6)(7) 

 

p129の6行目「年老いた親がいる母国・・・」から11行目「・・・不安で心苦しくもある。」までの6行の文章が、まったくそのままp154にそのまま出てくる。珍しいミスだ。編集者は何をしているのだ!

 

 

 

中島京子の略歴と既読本リスト

 

 

東昇平は、かつて国語の教師で、区立中学の校長や公立図書館の館長を務めていた。

東曜子は、昇平の妻で72歳。

長女の茉莉(まり)は、今村新(しん)の赴任先の米西海岸に住み、15~17歳の〈潤〉と小学校低学年の〈崇〉がいる。

次女の菜奈(なな)は、林葉健次の妻で、8歳の〈将太〉がいる。

三女の芙美(ふみ)は、独身で多忙なフードコーディネーター

 

 

 

頭も体もあんなに壊れてしまっているのに、夫はいつだって自分の意志を貫きたがる。まるで拒否だけが生の証であるように、嫌なことは「やだ!」と大きな声で言い続ける。・・・その意志を永久に放棄して、チューブや機械に繋がれて生命を保つことを受け入れるとは、曜子にも三人の娘たちにも思えなかった。

 

 

ヴィーガン:動物性の食物、例えば蜂蜜も、一切取らない人達。ベジタリアンは卵や牛乳は食べる人もいる。動物性の素材が使われた製品を使用するヴィーガンは、ダイエタリーヴィーガンと呼ばれる。

 

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UMUYAS-YAH ウムヤスヤー でランチ

2015年08月22日 | 食べ物

 

吉祥寺駅東の吉祥寺大通りを横切り、ヤマダ電機脇を入り、とティップネスの前を通る末広通りを東へ(新宿方面)5分ほど歩くと、道の右側のマンションの入口に「UMUYAS-YAH」と書かれた看板がある。


勇気を持ってビルの2階に階段であがると、一応店らしい入口が見える。

ここが、沖縄料理、カフェの「UMUYAS-YAH(ウムヤスヤー)」だ。
店名は、「安心できる所」という意味だそうだ。

いつ行っても石垣島出身という女性一人で、料理をつくったり、
給仕したりしている。
だいぶ前だが、10周年と聞いて、「一人でよく頑張りますね」と言ったら、「お客さん、そんなに多くないので」だって。


コストパフォーマンスが良いので、近くに行ったときは良く行く。

「本日のランチプレート」スープ付き 950円

「豆乳のスープごはん」850円

コーヒーと、

ハニークリームティーをご注文


その他、「ソーキそば」「ラフテー丼」「タコライス」などいろいろある。

いつ行っても空いていて、くつろげる、「UMUYAS-YAH(安心できる所)」だ。

 

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TarTarでランチ

2015年08月20日 | 食べ物

吉祥寺アトレ1階の2番街にある「タルタート」でランチした。

といっても、昨年の8月15日のことだが(ただいま、パソコン情報の整理中)、今検索したら、競争の激しい吉祥寺でまだ健在だった。

店の名は、フランスのオープンサンド、Tartineとアートをかけたらしいが、TarTarを辞書で引くと、タタール人とか、葡萄酒樽の底の酒石とかでてくる。

私の注文の品は、たっぷりのローストビーフのTartine Plate

奥様は、ピザ生地の上に生ハムのFranbee

スープ付き

多分、950円と1100円(ただし、1年前)

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ラトリエ・デュ・グーでディナー

2015年08月15日 | 食べ物

吉祥寺第一ホテル裏のラトリエ・デュ・グー(L'atelier du gout)に行った。

フランスで修行したとい女性シェフとスタッフの女性のレストランだ。ランチも安いので、予約なしだと断れれることが多い

店内は狭いが本格的フランス料理が安く食べられるので若い女性が多い。

3500円のコースを選択した私の前菜は、

2500円コースの奥様はジャガイモの冷製スープ(ビシソワーズ)

私のメインはお肉

奥様はタイのグリル

コーヒー付きで

二人で約6千円。

年寄りの二人は腹いっぱいになって吉祥寺の町をブラブラ帰りましたとさ。



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大久保公裕『舌下免疫療法がわかる本』を読む

2015年08月12日 | 読書2

 

大久保公裕著『花粉症は治せる! 舌下(ぜっか)免疫療法がわかる本』(2014年1月10日日本経済新聞出版社発行)を読んだ。

 

 

私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

 

新書版で要領よくまとめてあるので、舌下免疫療法の基本的なことは一通りわかる。

しかし、私自身は、鼻過敏症であり、舌下免疫療法は効果ないとわかったので、無意味だった。というか、鼻過敏症であることがはっきりしたので、まあ、最低限の効用はあったというべきか。

 

 

以下、メモ。

 

花粉症の仕組み

花粉の中のアレルギーの原因となる抗原・アレルゲン(たんぱく質)が鼻の粘膜に浸透する。

外界の異物を認識する細胞・マクロファージがアレルゲンを捕まえ、毎年繰り返していると一部の人では「排除すべき外敵」と判断するようになる。

やがて、免疫細胞のB細胞は花粉を見つけ出して退治するセンサーであるIgE抗体を作りだす。

このアレルギー反応の誤動作を「感作(かんさ)」という。

スギ花粉の抗原がIgE抗体と結合すると、粘膜において異物を攻撃する肥満細胞(いやな名前!)を活性化してヒスタミンなどを放出する。

この結果、粘膜は大量に分泌物(鼻水)をつくり、花粉を洗い流そうとする。毛細血管は拡張し、粘膜が腫れ、鼻づまりする。

 

スギ花粉症に対する舌下免疫療法

精製されたアレルゲンを希釈した液剤を毎日、少量舌下にたらし、その量を少しずつ増やしていく。少なくとも2年かかるが、自宅で行える。

健康保険が適用される。

症状が出る少なくとも3か月前から治療を開始する。

個人の体質の差を考慮しながら行う治療法。

 

効果

80%の人の症状がなくなったり、大幅改善したりするが、10%の人には効果がない。

効果が少ない人は、花粉以外の要素で症状が出る人で、スギ花粉がきっかけで、鼻粘膜が過敏になり、いろいろな刺激で症状が出てしまう人だ。

つまり、この療法は、スギ花粉に特異的な反応が強い人に対する治療なのだ。

 

鼻過敏症(舌下免疫療法が効かない人)

家にいると鼻水がひどいが、外出すると(花粉がより多いのに)そうでもない。(私の典型的症状)

「モーニングアタック」朝起きたとき(夜は花粉は多くないのに)に、立て続けにくしゃみが出て、鼻水が止まらない症状。(これも私の典型的症状)

花粉症などがもともとの原因だが、自律神経異常による鼻過敏症となってしまっている。

鼻うがいの方法

20度から30度の水、500mlに小さじすりきり1杯弱の食塩を溶かして、ペットボトルの口まで注ぎ、鼻の穴にあて、リラックスして「あー」と声を出しながら、鼻に流し込むと、自然にのどへ流れていく。

 

スギ林

スギ花粉は2050年にピークとなり、100年後にはなる。

 

大久保公裕(おおくぼ・きみひろ)
日本医科大学耳鼻咽喉科部長、教授、日本アレルギー学会常務理事、日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会理事
1959年生まれ。84年日本医科大学卒。88年同大学大学院(耳鼻咽喉科)修了。
米国立衛生研究所(NIH)に留学後、93年より日本医科大学医学部講師、准教授を経て2010年より教授。
花粉症治療、特に舌下免疫療法の研究・治療にあたっている。

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吉祥寺で火事

2015年08月11日 | 日記

先日、南町をぶらぶらしていると、消防車が走って行く。

火事と喧嘩は江戸の華。どこだどこだと探しまわると、

消防車が見えた。

近づくと、切り株の上に消防士さんが乗っている。

ここは、以前、大木を切り倒してしまい、切り株が残っていた場所だ。

煙が出ている木をなたで崩している。

誰かが吸い殻を捨てて引火したものだろうか? それとも、いくら暑いとはいえ・・・。

翌日見に行ったら、こんなになっていた。

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サラ・パレッキー『ヴィクストーリーズ』を読む

2015年08月09日 | 読書2

 

 

サラ・パレッキー著、山本やよい訳『ヴィクストーリーズ』(ハヤカワ・ミステリ文庫HM104-9、1994年9月早川書房発行)を読んだ。

 

シカゴの女探偵ヴィク(V.I.ウォーショースキー)が活躍する、既に邦訳された短編を集めた8編の短編集。

 

訳者あとがきにこうある。

ヴィクがミステリ界にデビューし・・・アメリカでの出版が1982年、・・・日本で1985年。

・・・

ヴィクは・・・エリート弁護士と結婚したものの、「女は家庭を守るもの」という意識が抜けない夫と、自立心旺盛な彼女がうまく行くはずはなく、一年半で離婚。いまはサウス・ループに事務所をかまえ、金融調査専門の探偵をやりながら、気ままな一人暮らしを送っている。

アメリカでも、男性だけの世界に女性が進出し始めた、そんな時代の話だ。

 

「高目定石(たかもくじょうせき)」というタイトルの短編には、タカモク夫妻が登場する。訳者によれば、著者パレッキーの夫君は、シカゴ大学で物理学を教える背の高い髭ずらで、日曜日には碁をやるという。登場人物そのものだ。

 

ハイソな女性ブリジットが、ヴィクのおなじみの安いレストランに入って注文する。

「胚芽入りパンのトーストと、ブラックコーヒーだけでいいわ」彼女は冷ややかにいった。

「それから、バターはぜったい塗らないで」

「はいはい」バーバラ(ウエイトレス)がいった。「胚芽入りパンのトースト、バターのかわりにマーガリン。ほんの冗談よ、ハニー」ブリジットがまたも攻撃に移ろうとしたので、つけくわえた。「人にズケズケいうのが好きなら、人からいわれたときも我慢することを覚えなきゃ」

 

 

私の評価としては、★★★(三つ星:お好みで)(最大は五つ星)

 

スポーツ好きとはいえ女性の探偵だ。ハードボイルド好きの私には、雲をつく大男と格闘しボコボコにされてぼやきながらまたチャンスを探すワイルドな暴力シーンが無いので物足りない。

プロの女性カメラマン、音楽家などの金持ちそうな登場人物や、豪邸やハイソなパーティーなどが続く。私は、ハイソサイヤティーの雰囲気など知りたくもない(知らないけど)。

 

 

訳者によれば、

社会をむしばむ巨悪を正面から見据えて、鋭く切り込んでいく長編に比べて、短編のほうはすこし軽めの仕上がりになっている。


私は著者の長編を読んだことがないのだが、これらのライトで雰囲気重視の短編からは、巨悪を追及する話は想像できない。

 

 

山本やよい

同志社大学文学部英文科卒、英米文学翻訳家

訳書、ウォレス『嘆きの雨』、パレッキー『ガーディアン・エンジェル』他

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