hiyamizu's blog

読書記録をメインに、散歩など退職者の日常生活記録、たまの旅行記など

東京案内をして、頂いたおみやげ

2022年05月31日 | 個人的記録

 

もう10年近く前の話だ。

 

オーストラリア西海岸のパースで知り合ったオージーの女性が、パートナーと日本に観光旅行に来たことがあった。ツアーのあい間に一日だけだったが原宿を案内した。

 

新宿のホテルに迎えに行き、わざと人ごみを歩き、駅で切符を買い、改札を通り、山手線に乗った。この時既にパースでも交通系非接触カードが利用されていたのだが、すべての券売機で紙幣も使えることや、多くの人がICカードなどで改札をスムーズに通り抜けていき、自然に全体の統制がとれていくことなどを自慢げに説明した(つもりだ)。

 

原宿で下りて、明治神宮に参拝した。全国から樹木を集めて出来た人口の森であることを始め、鳥居、手水、絵馬、神道式お参りの仕方などの説明に電子辞書大活躍したが、半分も通じただろうか。それにしても、私は日本の昔のことを知っているつもりになっているが、きちんと説明できないことが多いと実感した。ましてや、英語でとなると、ついぶっきらぼうになってしまう。
玉砂利をGravelと説明し、「パースでも家に敷くことがある」と言われると、「ちょっと違うんだな、玉砂利は身を清めるもので」などとはとても説明しきれない。

 

彼女が「先日浅草寺を見物したが、あのアサヒビールの金色のオブジェは一体なんなの?」と非難がましく追及された。あれは金色の炎をイメージしたデザインで、フランス人有名なデザイナーの作品だと説明したが、なんであんな形なのかと不満顔だった。

 

パースでは洋服が高い。低価格・高品質の店だと紹介しユニクロに案内した。現在ではユニクロもパースにも進出しているようだが。
あちらでは「S」の彼女も「L」しか着られずびっくりしていた。大柄の彼氏は「XXL」だった。ちなみにわが奥様は日本では「S」、パースでは子供売り場である。

 

表参道ヒルズの説明を頭の中で組み立てて、「同潤会青山アパートが……」と途中でこれは無理だと、あきらめ、中をとおり抜け、竹下通りの百円ショップへ寄った。ここは外国人が多く、彼らもそれなりに見える箸や、茶碗などばら撒き用だろうおみやげを買っていた。今では同様な店がパースにもあるようだ。

 

 

そして、昼飯の時に、彼等からなによりの話があった。今回、京都の満開のしだれ桜の下でついに彼氏からプロポーズされたという。「彼ってロマンチックなのよ」と、意外でしょう?と言わんばかりにうれしそうに話してくれた。
以前、彼女に彼とはどのくらいの期間付き合っているのかと聞いた時、彼女は、もうだいぶ前になるのだと寂しそうな顔をしていて、我々二人も心配していたのだ。彼女は美人だし、心優しい女性だ。二人で本当に仲よくしているのに、一体どうなっているのかと我々夫婦はひそかに心配していたので、本当に嬉しかった。


彼氏はシドニーで育ち、西へ徐々に移動し、かっての金鉱の町カルグーリーを経てパースへ来たと言っていた。そして、「何年もかけてパースへ来て、そして一週間で彼女に出会ったんだ」と、さも奇跡だと言いたげに嬉しそうに話していた。「じゃあ、カルグーリーで金を見つけられなかったが、パースに着いたとたんに見つけたんだね」とはもちろん言わなかったし、言えなかった。

 

英語の説明で何度も冷や汗をかいてあせった日だったが、思わぬおみやげをいただいた。

大柄で武骨な彼氏が、しだれ桜の下で彼女にプロポーズする絵が今でも思い浮かぶ。彼らが二人の子供とともに楽しんでいる写真をFacebookでときどき眺めては、昔を思い出している。

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送電鉄塔研究会『送電鉄塔ガイドブック』を読む

2022年05月29日 | 読書2

 

東京電力パワーグリッド(株)送電鉄塔研究会著『送電鉄塔ガイドブック』(2021年11月16日オーム社発行)を読んだ。

 

 

オーム社の内容紹介

電力会社が書いた送電鉄塔のガイド本、満を持しての発刊です!

東京電力パワーグリッドの送電鉄塔研究会が、愛する鉄塔についてマニアックに紹介するガイドブック。送電鉄塔ファンはもちろんのこと、「電気の知識はゼロに近いけど、鉄塔を見るのは好き~」という人も、読んでいくうちに電気の知識がジワジワ身につく内容になっているので、きっと面白いと感じて頂けると思います。
 ※鉄塔が映えるB5サイズ 
  

このような方におすすめ

送電鉄塔が好きな人、電気に興味がある人

 

 

B5版、176頁、大きな美しい?写真がならぶ豪華本。ながらく待ちわびた鉄塔マニア垂涎の書。

 

目次

グラビア 鉄塔ワールドへの誘い
鉄塔マニアはもちろん、あなたを鉄塔ファンへ誘い込む美しいカラーの鉄塔写真約20枚が並ぶ


No.1 送電鉄塔 はじめて物語
 電力ロスを少なくするため電圧を大きくする必要があり、技術進歩により現在では66kVや154kVが多い。


No.2 電線と鉄塔の基礎知識
 ・全国で約10万㎞の送電線があり、鉄塔は約24万基ある。

   ・送電線の一番上には避雷針の役目をする架空(がくう)地線が張られている。

   ・鉄塔の高さは66kVが40m、154kVが60m、1,000kVは150m。


No.3 送電鉄塔ができるまで 略

No.4 送電鉄塔を愛でる  様々な型、大きさの鉄塔の写真が多数

No.5 送電鉄塔を守る   保守

No.6 もっと!送電鉄塔  豆知識/鉄塔カードの楽しみ方/現場用語集

 

 

私の評価としては、★★☆☆☆(二つ星:読むの?  最大は五つ星)

 

鉄塔マニアと変な物好き以外にはお勧めできない。でも、青空を背景としたさまざまな鉄塔の写真は美しい。

 

そもそも私が「鉄塔」に興味を持ったのは、第6回(1994年)日本ファンタジーノベル大賞を受賞した銀林みのる『鉄塔 武蔵野線』を読んでからだ。この小説は、2人の小学生が送電線の鉄塔をもととなる発電所まで、最初から最後まで、ただただ歩いて辿っていくというあきれた小説だ。

ちなみに、この作品の日本ファンタジーノベル大賞応募原稿には、実際の武蔵野線鉄塔を撮影した500枚以上の写真プリントが貼付されていた。すさまじいほど苛烈な鉄塔愛って実際にあるのだ。

 

2,750円も出して、このような特殊な、ニッチな本を買う、人はどんな人なのだろう。関係者以外ほとんどいないと思うのだが、奥付をみると第一刷発行後、1か月後に第3刷が出ている。世の中には物好きがいるのだ。すみません、私は物好きではありますが、図書館で見かけて飛びついて借りました。

 

酷い言い方しましたが、リスクを背負って、山奥で激しい風雨の中など厳しい環境で、現代社会の必須インフラである送電鉄塔の保守にあたる鉄塔マンの方々に感謝申し上げます。

そして、改めてよく見ると鉄塔って美しい。あやうく鉄塔ファンになりそうでした。

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青山美智子『お探し物は図書館まで』を読む

2022年05月27日 | 読書2

 

青山美智子著『お探し物は図書館まで』(2020年11月9日ポプラ社発行)を読んだ。

 

ポプラ社の内容紹介

お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか?
人生に悩む人々が、ふとしたきっかけで訪れた小さな図書室。
彼らの背中を、不愛想だけど聞き上手な司書さんが、思いもよらない本のセレクトと可愛い付録で、後押しします。

仕事や人生に行き詰まりを感じている5人が訪れた、町の小さな図書室。「本を探している」と申し出ると「レファレンスは司書さんにどうぞ」と案内してくれます。

狭いレファレンスカウンターの中に体を埋めこみ、ちまちまと毛糸に針を刺して何かを作っている司書さん。本の相談をすると司書さんはレファレンスを始めます。不愛想なのにどうしてだか聞き上手で、相談者は誰にも言えなかった本音や願望を司書さんに話してしまいます。
話を聞いた司書さんは、一風変わった選書をしてくれます。図鑑、絵本、詩集......。

そして選書が終わると、カウンターの下にたくさんある引き出しの中から、小さな毛糸玉のようなものをひとつだけ取り出します。本のリストを印刷した紙と一緒に渡されたのは、羊毛フェルト。「これはなんですか」と相談者が訊ねると、司書さんはぶっきらぼうに答えます。 「本の付録」と――。

自分が本当に「探している物」に気がつき、
明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。

 

2021年本屋大賞ノミネート。

 

「一章 朋香 二十一歳 婦人服販売員」

田舎がいやで上京した朋香は総合スーパーの中の婦人服販売店「エデン」で接客の仕事をしている。今の仕事内容が好きになれず、悶々とした日々を過ごしている。眼鏡売り場で働く桐山くんに、転職のためにパソコン教室へ行くことを勧められる。

朋香はパソコン教室へ行ったついでに併設の図書室へ寄る。とても大きな女性、司書の小町さゆりさんにパソコン操作の本を尋ねる中で、「今はどんな仕事しているの?」「たいした仕事じゃないです」とやり取りし、仕事にやりがいや目的が見つけられないことも話してしまう。すると小町さんはパソコン関連の本の他に、なぜか『ぐりとぐら』を勧めてきた。さらにフライパンの形をした羊毛フェルトも渡された。本の付録だという。

……

私が小野さんにお礼を言うと、小野さんは「私は何も。あなたが自分で必要なものを受取っただけ」と応えた。

……

いろいろあって最後は

何ができるのか、何をやりたいのか、自分ではまだわからない。だけどあせらなくていい、背伸びしなくてもいい。  今は生活を整えながら、やれることをやりながら、手に届くものから身につけていく。備えていく。森の奥で栗を拾うぐりとぐらのように。(p57)

 

「二章 諒 三十五歳 家具メーカー経理部」

35歳の浦瀬諒は自分の店を持つことを夢見ながら冴えないサラリーマン生活を送っている。恋人の比奈とコミュニティハウスへ行き、併設の図書館へ行った。司書の小町にアンティークショップをいつかは開きたいと思っていると伝えた。彼女は「でも、夢の先を知りたいと思ったのなら、知るべきだ」と答え、店を開くための本と『英国王立園芸協会とたのしむ 植物のふしぎ』のリストと羊毛フェルトのキジトラ猫を渡された。

 

「三章 夏美 四十歳 元雑誌編集者」

埼谷夏美は万有社という出版社の資料部で働いている。異動前は20代女性ターゲットの情報誌の編集部で、大御所作家・彼方みづえ先生に小説を書いてもらうなどの成果をあげていた。突然妊娠し臨月ぎりぎりまで働いて、4カ月で復帰した。そして、希望に反し資料室へ異動させられた。

娘を連れてコミュニティハウスの図書館のキッズスペースへ行って、司書の小野に3冊の絵本と、あなたへと『月のとびら』のリストと羊毛フェルトの地球儀を渡された。夏美はやはり転職して編集の仕事をする決心をする。力を与えてくれた本を選んでくれたお礼を小野に言うと、「どんな本もそうだけど、書物そのものに力があるというよりは、あなたがそういう読み方をしたっていう、そこに価値があるんだよ」と言われた。

 

「四章 浩弥 三十歳 ニート」  『ビジュアル進化の記録 ダーウィンたちの見た世界』と小さな飛行機

「五章 正雄 六十五歳 定年退職」 『げんげと蛙』とカニ

 

この本の表紙の絵には、羊毛フェルトのフライパン、キジトラ猫、地球儀、飛行機、カニがいる。

我家にもありました。羊毛フェルトの犬。

 

私の評価としては、★★★★★(五つ星:読むべき、 最大は五つ星)

 

ちょっとファンタジーぽい、童話のような心温まる話が五つ。

 

ちょっと前までは「小さな感動話」などばかにしていた私なのに、ほっこりしたり、へたしたらジーンとなるのにはあきれてしまう。
なんとか皆さん力を得て、自力で歩きだして、よかった、よかった。という話。
悪い人は一人も出てこない。だらしない人も、厳しい人も、本当は良い人だったという話。

これで良いのだ。嫌なことは現実でたっぷり遭遇するのだからという話。

 

 

青山美智子の略歴と既読本リスト

 

 

 

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5月(5)の散歩

2022年05月25日 | 散歩

 

遠くのこんもりとした大きな木が一面、少し茶色がかった白に見える。

 

近づくと泡のような花?

 

さらに拡大すると、白い小さな花が群生している。

 

井の頭公園入口で神田川を眺める。水が澄んでいる。

 

そのまま住宅街をブラブラ。白いクレマチスをパチリ。

 

何なの、このお線香みたいなのは?

 

小さいが華やかなバラ。

 

井の頭線の井の頭公園駅へ戻る。この駅もきれいになったものだ。

 

先日転んで歩くのもままならなくなったときに一休みした駅前の「Sidewalk Stand Inokashira」に入る。

残念ながら、「Sidewalk Stand 井の頭」は、2023年11月30日閉店しました。

2階に上がり、一休み。階段が急なので飲物とパンは持ってきてもらう。

 

私はラテと長く細いピスタチオを挟んだパン。相方はティー、バナナケーキ。

綺麗な緑色したピスタチオのパンが絶品。

 

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藤石波矢・辻堂ゆめ『昨夜は殺れたかも』を読む

2022年05月23日 | 読書2

 

藤石波矢・辻堂ゆめ著『昨夜は殺(や)れたかも』(講談社タイガ、フB06、2019年9月18日講談社発行)を読んだ。

 

裏表紙にはこうある。

平凡なサラリーマン・藤堂(ふじどう)光弘。夫を愛する専業主婦・藤堂咲奈(さきな)。二人は誰もが羨む幸せな夫婦……のはずだった。あの日までは。
光弘は気付いてしまった。妻の不貞に。咲奈は気付いてしまった。夫の裏の顔に。彼らは表面上は仲のいい夫婦の仮面を被ったまま、互いの殺害計画を練りはじめる。気鋭の著者二人が夫と妻の視点を競作する、愛と笑いとトリックに満ちた "殺し愛" の幕が開く!

                                                                                                       

光弘パートを藤石氏が担当執筆し、咲奈パートを辻堂氏が担当執筆し、自分のパートで殺害トリックを仕掛けて相手にパスし、相手は危機を回避して仕掛けをし返してまたパスという風に書き進めていった。(あとがきp347)

 

 

ブラッド・ピットとアンジェリーナ・ジョリーが初共演した映画『Mr.&Mrs. スミス』と同じ設定だ。映画では、スゴ腕の暗殺者2人が相手の正体を知らずに結婚するが、数年たったある日、互いの正体に気がつき、銃での撃ち合いになる。
しかし、この小説の二人は本職の殺し屋ではないので、互いの正体に気づかないふりを装いながら、逮捕されないように工夫したさまざまな方法を互いに仕掛け、互いに防ぎ、しかも相手を愛しているかのふりを続けるところが壺だ。そして、二人共、表面の顔とはまったく違う裏の顔を持っているのだ。

というわけで、全体にミステリーなのだがコミックタッチだ。

 

 

藤堂(ふじどう)光弘:小さな人材派遣会社「株式会社ランカージョブ」の4年目で最古参の社員。秘宗拳の使い手。

藤堂咲奈(さきな):主婦業ばっちりの専業主婦。光弘には秘密で週2回「シェルブルー」でアルバイト。

梶谷:ランカージョブの社長。28歳。新庄一家の組長と愛人の子。

野中:ランカージョブの女性社員。33歳。入社数か月。「奥様が男性と歩いていました」と光弘に告げ口。

黒澤瑞希:エステティックサロン「シェルブルー」店長。咲奈の友人。

明石:公認会計士。一般企業の経理部勤務の傍ら「シェルブルー」の経理担当。イケメン。

若宮葵:派遣として「シェルブルー」で働く。

田之倉哲哉:廃業した元暴力団・若宮興業の若手。

 

 

私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め、 最大は五つ星)

 

途中からバカバカしくなるが、面白くて読み進めてしまう。著者たちが楽しく、乗って書いているので、読む方もそれに乗っかって一気読みした。野暮な事言わないで、それでいいんじゃないという本。

 

 

藤石波矢(ふじいし・なみや)
1988年栃木県生まれ。

『初恋は坂道の先へ』で第1回ダ・ヴィンチ「本の物語」大賞を受賞し、デビュー。代表作となった「今からあなたを脅迫します」シリーズは、連続ドラマ化され、奈院ゆりえにより、漫画化(KCデラックス なかよし)もされている。

他の著作に、『昨日の君は、僕だけの君だった』(幻冬舎)、『救ってみろと放課後は言う』(KADOKAWA)、『撮影現場は止まらせない! 制作部女子・万理の謎解き』(角川文庫)、『時は止まったふりをして』『流星の下で、君は二度死ぬ』(新潮文庫nex)などがある。

 

 

辻堂ゆめ(つじどう・ゆめ)の略歴と既読本リスト

 

 

メモ

 

旅行に絶対必要なものは?                    帰る場所。

 

「毒をお皿に塗るトリックはね、推理小説を読んで学んだんだよ。他にも、包丁の片側に塗っておいてお肉を切るとか、…」「推理小説を実用書として使うんじゃない! ミステリー作家が悲しむぞ!」

 

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さんぽしてないのにさんぽ

2022年05月22日 | 日記

 

昨日は一日買物にも散歩にも行かず、引きこもりだった。

スマホの歩数計を見ると、散歩してないのに3歩だった。

おそまつでした。

 

 

おまけ

 

娘が家に帰って来て、第一声。

「あら、誰もいないのね」     「おれがいるだろう!」

 

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5月(4)の散歩

2022年05月21日 | 散歩

 

5月はバラの季節。

 

5月3日のバラが、

 

5月8日にはこんなに。

 

薄紅色のグラデーションが淡く、美しいバラ。

 

白いバラも清潔そうでいいじゃない!

 

近寄ってパチリ

 

ここにも咲いている。

 

クレマチスも今が盛り。

 

紫はクレマチス、テッセンの定番。

 

淡い紫もいいね!

 

白いクレマチスもいいし、

 

花芯が矢車草みたいなクレマチスだってあるぜ。

 

 

まだまだツツジだってとこんもり咲き誇る。5月3日のことですが。

 

 

ユリでしょうか?

 

画像検索すると、ゴマノハグサ科のVerbascum densiflorumベルバスクム・デンシフロルムと出たのだが?

多分、ジギタリス?

 

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雑草の靴を履いて、雑草の帽子をかぶったブロック塀。

「雑草という草はない」とは牧野富太郎博士の言葉だと思うが、昭和天皇の言葉でもあった。

 

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上田岳弘『旅のない』を読む

2022年05月19日 | 読書2

 

上田岳弘(たかひろ)著『旅のない』(2021年9月13日講談社発行)を読んだ。

 

講談社の内容紹介

コロナ禍中の日々を映す4つのストーリー。
芥川賞作家・上田岳弘、初めての短篇集。

【収録作品】
「悪口」
恋人と過ごすホテルでのゴールデンウィーク。「じゃあ、悪口の練習しよっか?」。僕は初めて彼女と会った時のことを思い出す。

「つくつく法師」
朝の散歩は4歳の息子との日課だ。午後、僕は古いPCで、昔書いた小説を読み返す。

「ボーイズ」
10歳と6歳のボーイズは、亀甲柄と市松模様のマスクでやって来た。弟の息子たちを預かることになった夫婦の夏。

「旅のない」
「作家さんなんですよね?」。出張先での車中、会話が途切れると取引先の村上さんが聞いてきた……。

 

第46回川端康成文学賞受賞(2022年4月)

 

「悪口」

初の緊急事態宣言下のゴールデンウィークに都内のホテルで恋人の十花(とうか)と過ごす「」はフリーの開発者。納期を守りしっかり稼働まで見届ける実績を積み、言い値で契約し、そこそこうまくいっている。十花は互いに沈黙になると、文脈なく場つなぎの愛想笑いをしがちで、それは自己評価が低くいためだろうと言う。ヴィジュアルレベルも性格も頭も悪くないのに自己評価が低く自信のなさが透けて見える女が僕は好きだ。二人共バツイチだが、十花は、自分は自信がなく、君は自信過剰だという。元妻には別れ際に不遜、傲慢で自信過剰で、自分以外の全員を馬鹿にしていると言われた。

十花へ、以前からやっている「悪口のレッスン」を再開する。彼女は人を悪く言うのをはばかるのだが、僕は世間の「お行儀のよさ」の風潮は居心地が悪すぎると思う。やがて、十花は気分が悪くなり、「もしコロナだったら、君にうつって、世界中に広がって、人類絶滅したらどうするの」と聞くが、僕は「たかが滅亡だろ?」とうそぶく……。

 

「つくつく法師」

彼は小さなITシステム会社を経営し、ストレス解消法で小説を10年書いていた。筝太が産まれてからは小説を書く必要がなくなった。昔書いた小説を読み返す。小説もどきには、自分と柊二となつみがいろいろな形で登場するが、オーバードーズで死にかける友人と密室が登場する。

 

「ボーイズ」

僕となつみは、「世界にとって人間は必要か?」として、子供は作らないと決めていた。しかし5年前、彼女が突然子供を作ることにした。「人生は生活の集積であり、重要なのは生活スタイルだ。」と何事にも入念に準備する彼女に従い二人は家も購入した。しかし子供はできなかった。離婚した僕の弟夫婦の息子たち、小4の柊二と小1の翔太の世話を2週間引き受ける。

 

 

「旅のない」

僕は業務アプリの開発・販売会社に勤め、地場の販売代理店の村上さんと客先へ車で向かっている。村上さんは娘から頼まれたたまごっちの世話をする。結局二人はプレゼンに出席せず、新幹線の駅へ向かう。学生時代にサークルで映画を撮っていた村上さんは、「私には旅がありません」という。旅の定義は「自宅を離れ、他の場所へ行くこと」なので、帰る場所がない私は流浪するばかりであって、旅はできないのだと語る。かって村上さんが撮った映画の話か、想像の話か、本当に村上さんは仮名のまま流浪し続けているのか、謎になってくる。

人様を欺くときはディテールが大事なんです。しょうもない、細かなふるまい。大きな嘘を吐くときには、入念に何をディテールにするかを選び取って、完璧に演じなければなりません。逆に言えばそれさえできれば、人様を欺くのは簡単です。……」(p160)

 

 

初出:「群像」2020年8月号、11月号、2021年2月号、5月号

 

私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで、最大は五つ星)

 

話は日常生活に限られているのに、いつのまにか不思議な空間に引き込まれていってしまう。一体、右なのか左なのか、はっきりしないまま話は進んでいく。

とくに表題作「旅のない」は、村上さんの正体が、ほんとうにそうなの?と信じられない思いのまま最後へ進んでいき、不思議な気持ちを抱いたまま、宙吊の感覚で終わってしまう。

 

「悪口」は、よくありそうな性格の違いが描かれていてやりとりが面白いが、深くはない。

「つくつく法師」は、違う小説の話がずらずら出て来て、真面目に筋を追おうとするとややこしくて困る。

「ボーイズ」は、全体として平凡な話で、なつみの気持ちの変化を考えても冴えた点は見つからない。

 

面白いと言えば面白いのだが、エンターテインメントの面白さとは違う。好む人は少数派だが、熱狂的なのかな??

 

年寄には縁遠い「Netflix」「アニヲタ」「鬼滅の刃」の話や、IT用語の「Slack」「dll」などが出現し、新しさや、疎外感を漂わせる。

 

 

上田岳弘(うえだ・たかひろ)

1979年、兵庫県明石市出身。早稲田大学法学部卒業後、法人向けソリューションメーカーの立ち上げに参加し、その後役員になる。

2013年、「太陽」で第45回新潮新人賞を受賞し、デビュー。
2015年、「私の恋人」で第28回三島由紀夫賞を受賞。
2016年、「GRANTA」誌のBest of Young Japanese Novelistsに選出。
2018年、『塔と重力』で第68回芸術選奨新人賞を受賞。
2019年、「ニムロッド」で第160回芥川龍之介賞を受賞。

2022年、本書「旅のない」で第46回川端康成文学賞受賞

著書に『太陽・惑星』『私の恋人』『異郷の友人』『塔と重力』『ニムロッド』『キュー』がある。

 

 

「あの耳なし猫型ロボット(ドラえもん)が実は地面に接してはおらず、反重力で少しだけ浮んでいることはどれだけ知られているのだろう?」(p64)

 

柊(ひいらぎ)

箍(たが)(p154)

象る(かたど)る(p169)

 

 

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バラを頂く

2022年05月18日 | 散歩

 

散歩していて塀を覆い尽くすバラに目を奪われた。

 

それにしても見事な花だ。

 

道端には、切った大輪のバラの花が水に浮かべてある。

 

ハーブ類もいろいろ育てていて、手前には名札を挿したプランターが。

 

ジロジロ眺めて、勝手に写真を撮っていたら、奥から小走りで近づいてくる足音が。思わず、怒られると緊張したら、「もしよかったらバラの花を持って行ってくれませんか?」と思わぬ提案をされた。
「いや、そんな!」と言った後、すぐに「本当にいいんですか。すみません。ありがとうございます」と頂くことになった。塀にからまるバラをカットして、ご丁寧に枝の棘まで丁寧に切って紙袋に入れてもらった。おまけに瓶に挿してあったハーブの束も頂いた。

 

今日は朝から縁起が良いなと帰ってさっそくテーブルに花を飾った。

 

ちょうど来客があり、皆で楽しんだ。

こちらは頂いたハーブ。 現在、さかさまに吊るしているが、このところ湿気が多いのでどうなることやら。

 

バラの花を頂いてルンルンで帰る途中、バラばかり目につく。

 

門扉のバラのアーチ。

 

大輪で重そう。

 

赤い実がなるのは知っていたピラカンサだが、白い花が咲いていた。

 

 

それにしても、いつも他人のお宅の花を、なるべく花以外が写らないようにしているが、断りもなく写真に撮って、200人足らずの訪問者だと思うがブログにまで載せて、申し訳ないと思っている。
その上、今日のように花まで頂くとは! 

 

先日、塀にからまる見事なバラの花を見て、さっそく写真に撮ろうと近づいたら、「撮影禁止」の札がかかっていた。道行く人を楽しませたいとのお気持ちはあっても、ご迷惑がかかったことがあったかもしれぬ。いろいろな事情もあるだろう、傍若無人を控え控え目にして、いろいろ心せねばと思った。

 

 

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はためく鯉のぼり

2022年05月17日 | 散歩

 

三鷹台駅脇の神田川の東側に小さな鯉のぼりが沢山ぶら下がっていた。

この橋、丸山橋というらしい。

 

井の頭公園側にも。遥か彼方まで。

 

そういえば以前にもたくさんの鯉のぼりがぶら下がっていたのを見たことがあった。

3年ぶりの「神田川こいのぼり祭」とある。三鷹台周辺の保育園、幼稚園、小学校の子どもたちの手作りの鯉のぼりなのだ。

 

おまけ

窓から下界を眺めるクマさんを発見。落ちないように気をつけてね! 

多分、布団押えではないだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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桜木紫乃の略歴と既読本リスト

2022年05月16日 | 読書2

桜木紫乃(さくらぎ・しの)の略歴と既読本リスト

1965年北海道釧路市生まれ。裁判所のタイピストから、24歳で結婚し専業主婦、27歳で出産。

2002年「雪虫」でオール読物新人賞受賞
2007年『氷平線』(「雪虫」を収録)
2012年『LOVELESS(ラブレス)』で島清恋愛文学賞受賞
2013年『ホテルローヤル』で直木賞受賞 
2020年『家族じまい』で第15回中央公論文芸賞受賞

他、『硝子の葦』、『無垢の領域』、『砂上』、『氷の轍』、『裸の華』、『霧(ウラル)』、『それを愛とは呼ばず』、『起終点駅(ターミナル)』、『ブルース』、『星々たち』、『蛇行する月』、『ワン・モア』、『誰もいない夜に咲く』、『風葬』、『凍原』、『恋肌』、『ふたりぐらし』、『緋の河』など。

絵本、文(桜木紫乃)、絵(オザワミカ)『いつかあなたを

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桜木紫乃『家族じまい』を読む

2022年05月15日 | 読書2

 

桜木紫乃著『家族じまい』(2020年6月10日集英社発行)を読んだ。

 

北海道を舞台に、家族に正面から向き合い、家族卒業を考える5編の連作短編集。

 

第一章「智代」

48歳の智代は、子どもが巣立って土日の週日美容院のパートに出ている。公務員の夫・啓介と北海道で二人暮らしだが、啓介の後頭部に円形脱毛症を見つけ、動揺しながらも、原因は何かなかなか聞けない。妹・乃理(のり)からの電話が突然かかってきた。
「ママがね、ぼけちゃったみたいなんだよ」
美容師としての腕を持ちながら山気が多く借金を重ね、家族に横暴な父・猛夫(たけお)と、共に歳を重ねて、今は記憶を失くしつつある母・サトミ。そして戸惑う姉妹。

 

第二章「陽紅(ようこ」

智代の夫・啓介の弟・涼介(りょうすけ)は56歳で、子どもを期待する母・うた子に口説き落とされた28歳の陽紅と結婚することになった。5回結婚した陽紅の母・聖子は「結婚で一番大切なのは条件だおう」と強く勧める。

 

第三章「乃理」

智代の妹・乃理は、、良い母、良い妻で、それだけに不満が溜まっている。姉への嫉妬心もあり、母親とマメに連絡をとり、常に喧嘩腰の父親ともうまくやってきた。父親は一度倒れたのを機に二世帯住宅を建てて、乃理の一家と同居する。姉に期待していた父親が自分を選んでくれたことは誇らしいのに、アルコールにおぼれる。

 

第四章「紀和(きわ)」

82歳の猛夫が認知症が進んた妻・サトミと船旅中に、サックス奏者と出会い、妻を殴ってしまうことを打ち明ける。

 

第五章「登美子」

サトミの姉・登美子は、82歳で元気に一人暮らしを楽しんでいて、娘たちからは「産みっぱなしの放し飼い」で薄情だと思われている。

 

 

私の評価としては、★★★★☆(四つ星:お勧め、 最大は五つ星)

 

反発しあってきた母と娘が、両方ともに年取ってきたとき、一度離れた家族が再び前のように過ごすのは当然できない。新たな家族の形を作るのは大変だ。

 

淡々と出来事とそれぞれの細かな心の動きを巧みに描いていく。人物造形もしっかりしているので感心しながら、スイスイ読めるのだがのだが、ただそれだけでは、写真みたいな具象画を見るようで物足りない。

 

 

桜木紫乃(さくらぎ・しの)の略歴と既読本リスト

 

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5月(1)の花

2022年05月13日 | リタイヤ生活

 

5月9日に届いた花

 

 

ひまわり5本、ベニバナ1本で蕾5個、スターチスモンタナ1本、ゴールドスティック2本、ルスカス2本。

 

まだヒマワリの花びらはバラバラ。ひまわりはあちこち向くので困る。

 

 

真正面からパチリ。

 

ベニバナ。当初、花は1本で、残り4本は蕾だった。9日後、下の写真のように花は、黄色(左下)からオレンジ(右2つと左上)になり、徐々に赤く(真ん中)なった。

 

スターチスモンタナ。9日後、ゴワゴワして既にドライフラワーになっているように見える。

 

ゴールドスティック(クラスペディア・ゴールドスティック)。

こちらも見るからにドライフラワーに適している。ただ、花粉がバラバラ落ちるので閉口。

 

このルスカスは葉の裏側だけに小さな葉が出ている。(参照「ルスカス 最後の姿」)

 

 

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ハンナ・ティンティ『父を撃った12の銃弾』を読む

2022年05月11日 | 読書2

 

ハンナ・ティンティ著、松本剛史訳『父を撃った12の銃弾』(2021年2月25日文藝春秋発行)を読んだ。

 

表紙裏にはこうある。

父の身体には、たくさんの銃弾が刻んだ傷跡がある――。

エドガー賞最優秀長編賞 最終候補。

みずみずしい感動を呼ぶ傑作ミステリー。

 

12歳の少女ルーは、父とともに亡き母の故郷に移り住んだ。それまでは父とふたり、各地を転々としながら暮らしてきたが、娘に真っ当な暮らしをさせようと、父サミュエルは漁師として働くことを決めたのだ。しかし母方の祖母は父娘に会おうとしない。母はなぜ死んだのか。自分が生まれる前、両親はどんなふうに生きてきたのか。父の身体に刻まれた弾傷はどうしてできたのか。真相は彼女が考える以上に重く、その因縁が父娘に忍び寄りつつあった……。

 

ティーンとしていじめや恋愛を経験して成長してゆくルーの物語と、サミュエルを撃った弾丸にまつわる過去の断章を交互に語り、緊迫のクライム・サスペンスと雄大なロード・ノヴェル、鮮烈な青春小説と美しい自然の物語を完璧に融合させ、全米各紙誌の絶賛を浴びた傑作。

 

原題は、"The Twelve Lives Of Samuel Hawley"。

 

犯罪者である父親・ホーリー、まだ中学生の娘・ルーと、直接は登場しない母親・リリーの物語。

娘・ルーと父親・ホーリーの現在と、かってのホーリーの身体に跡が残って「12発の銃弾」の過去の話が交互に進む。その底には母親・リリーの死にまつわる謎が流れている。

 

十代の頃から犯罪に手を染め、取立人として裏社会に生きるサミュエル・ホーリー。アリゾナ、アラスカ、ワイオミング、圧倒的な自然の中を、それぞれの場所で計12発の銃弾を浴びながら、銃と最小限の荷物を持って次の土地に移動する。ルーと二人になってからも半年か一年で、身一つで移動するという生活は変わらなかった。

 

もう一つ交互に語られる話は、ニューイングランドの落ち着いた港町オリンパスでの現在の出来事。ホーリーは12歳になったルーに落ち着いた暮らしをさせようと、母親リリーが生まれ村で定住しようとする。

ルーは、いじめ、初恋、閉鎖的な田舎町で様々な軋轢、衝突を経験しながら成長していく。父・ホーリーは娘に、妻・リリーはどんな女性だったのか、なぜ湖で溺れ死んだのか語ろうとしない。父と娘は仲が良いのだが、母の死の秘密が地雷のように底に横たわる。

 

ホーリーをけして許そうとしないリリーの母、ルーの祖母・メイベル・リッジ、面倒見よいハイスクールの校長でレストラン<ノコギリの歯>のオーナーでもあるグンダーソン、熱狂的環境保護活動家のメアリー・ヒックスと、その息子のときめきの同級生マーシャルなどなど。

そして、サミュエル・ホーリーのかっての相棒・ジョーヴ、二人が襲った屋敷の主・ナン、拳銃使いのタルボット、元ボクサーで犯罪組織のボス・キングなどが登場する。

 

 

私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで、最大は五つ星)

 

二つの流れが交互に登場する構成は成功している。各々の途中で流れが逆走することもなく、わかりやすい。

 

母の死の謎が底流にあるのだが、意外な驚きがあるわけでもなく、ミステリー性は強くはない。各地で犯罪を重ね、移動し、青年から父となるホーリーと、父を100%信頼できない闇がある成長過程の娘ルーの物語だ。ルーの淡い恋は、私には響くところがほとんどなかった。

 

小さな活字の367頁、1頁2段組、けっこう読みでがあり、私は休み休みでないと読めなかった。

 

「まるで交響楽のような驚嘆すべき一冊」とのニューヨーク・タイムズの賛辞は、色々な要素が流れていくという点では、私は賛成だが、感動の交響曲とは思えなかった。

 

 

ハンナ・ティンティHannah Tinti

米国の小説家。

マサチューセッツ州セーラムに育つ。書店、出版社、文芸エージェントなどに勤務。2002年に文芸誌「One Story」創刊し14年にわたり編集長。ニューヨーク大学などでライティング講師。

2005年短編集『ANIMAL CRACKERS』で作家デビュー。PEN/ヘミングウェイ賞次点

2009年長編第1作『THE GOOD THIEF』(未邦訳)で全米図書館協会のアレックス賞。

本書は第2長編でエドガー賞最優秀長編賞の候補、映画化検討中。

 

松本剛史(まつもと・つよし)

1959年和歌山県生れ。東京大学文学部卒。英米文学翻訳家。

訳書、チャイナ・ミエヴィル『オクトーバー』、ディーン・クーンツ『これほど昏い場所に』など多数。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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5月(3)の散歩(久我山)

2022年05月10日 | 散歩

 

井の頭線久我山駅の北東にある久我山稲荷神社付近を散歩。

 

なんだかこじゃれた建物が建っていた。サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)のハートランドエミシア久我山とある。

 

「愛犬と暮らせる」が謳い文句になっていて、建物の廻りにドッグランもある。犬の鳴き声が聞こえてきて、犬と相性の悪い私は金勘定する前に、無理と思った。

訪問介護事務所、デイサービスを併設しているらしい。

 

久我山駅から数分、(久我山)稲荷神社がある。

 

手すりを、あくまで掴まずに、しかし意識しながら急な階段を登る。目の前に本殿、

 

右手に「殿舞」の額のある建物。奉納の舞でも舞われるのだろう。

 

本殿の右手、社務所の前に力石があった。

 

明治大正時代、村の若者が力石を担ぎ上げ、力を競った。約120㎏ある。指で摘んでみたが持ち上がらなかった。

 

住宅街の玄関口にあった鮮やかなシャクナゲ。

「立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花」 昭和は遠くなりにけりですね、と書いたところで、間違えました。この花はシャクナゲでした。すみません。

まだ蕾もあるし、

紫の花もあった。

 

このあたりの住宅は厳しい斜面に建っている。崖の上に張り出し過ぎて、切られてしまった松。切り口が何か叫んでいるようで哀しい。

 

おもわずウクライナを思い浮かべてしまった光景。

こちらは新たに希望の家を建てるための破壊なのだが、……。

 

 

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