チャーリィ古庄「航空会社の選び方 海外旅行編」(株)枻(エイ)出版社2007年11月30日発行を読んだ。
ホテルや、レストランの評価本はあるが、航空会社の評価、とくに安全、飛行機の古さや、エコノミークラスについての情報は少ない。
Part1で、航空会社選定に何が問題かが説明される。
Part2では、世界の航空会社42社について過去の事故をもとにした安全性、飛行機の平均機齢、機内食の質、アライヤンス&マイレージ、機内エンターテイメント、サービス&乗務員の6項目を比較して5段階のチャートにしてある。また、各項目について評価理由も説明してある。
Part3で、34の行き先の国際空港別に、航空会社を選ぶための情報が整理されている。
私自身は特に危ない航空会社以外であれば、航空会社は値段で決める。また、オーストラリアのように航空会社の選択が限られる場合も多い。
しかし、120社以上に乗り、年間50回以上海外に行く著者の情報は参考にするに越したことはない。
この本に対する私の評価としては、★★★☆☆(三つ星:お好みで)。航空会社の比較が知りたい人にはお勧めだ。
(”是非読みたい”が五つ星、”お勧め”は四つ星、”お好みで”を三ツ星、”読めば”を二つ星、”無駄”は一つ星)
特に参考になった点は以下。
飛行機は新しいほど安全
第一世代(B707, DC8)、第二世代(B727)、第三世代(B727-SP, DC10)、第四世代(B747-400, A320, A330, A340)、第五世代(B777)がある。現在日本に乗り入れている飛行機の8割以上は第四世代以降だ。
整備のよしあしは、機内の整備のよしあしで判断できる。
EU乗り入れが禁止されているのは、アフリカの航空会社が多いが、アジアではガルーダインドネシア航空とPIAパキスタン航空だ。
航空券の種類
格安航空券:購入期限がある(早めに買う)。経由地・航空会社・日程の変更不可。現在の格安航空券は、旅行会社がグループ用航空券をばら売りしたITチケットが主流。
正規航空券:当日購入可、経由地・航空会社・日程の変更可。高価。
PEX:格安航空券の一種だが、今後の主流。正規割引航空券(日航のJAL悟空、全日空のエコ割)。航空会社は旅行会社に手数料を払わず、利用者は便や座席指定ができる。
三大アライヤンス
スターアライヤンス:全日空、ユナイテッド、ルフトハンザ、シンガポール、スイス、エアカナダなど
ワンワールド:日本航空、アメリカン、キャセイパシフィック、カンタスなど
スカイチーム:ノースウエスト、デルタ、KLM、大韓航空など格安航空券が出回っている航空会社で、100%マイルがつく会社が多い。貧乏人はスカイチームと言われる。
以下、私の興味のある
機種に関する情報をまとめて記す。
( 年 ):初飛行の年、飛行機はモデルチェンジをなかなかしないため、製造期間は長期にわたる。ただし当然ながら購入した時点での機材は新しいものである。
ボーイング:日本の航空会社のシェアーは9割を占める
B737-300/400/500:(1980年代)
B737-600/・/900:生産中の次世代機
B747 ジャンボ:貨物型のみ生産中
100/ 200/ 300/ 400/ SP:クラシック、(1969年)
400/ 400’: 新型、(1988年)
B757 :(1982年)、現在は生産中止
B767-200/300/400 :(1981年)、生産中
B777:(1994年)、世界の航空会社の主力機、生産中、B747の後継機
200/300/300ER、ERは長距離用
エアバス
A300-600R:(1983年)
A310:(1982年)
A320:(1987年)、短距離用、アジア航空会社の日本向け、A320/A319/A321
A330:中距離用、生産中
200/300 : (1992年)、500/600:(2001年)
A380:今話題の世界最大のスーパージャンボ、オール2階建て、525席、個室があったり、機内にラウンジや免税店のある機もある。シンガポール航空に続き、カンタス航空も日本路線に投入予定。楽しみだが、一日おきのパース路線へ投入はないかな。