かぶれの世界(新)

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ロナウジーニョ、FIFA年間最優秀選手に選ばれる

2004-12-24 17:15:20 | スポーツ
FIFAはFCバルセロナのロナウジーニョ(24歳、ブラジル)を2004年の年間最優秀選手に選出した。2位には僅差でフランスのアンリ、その後シェフチェンコ(ウクライナ)、ネドベド(チェコ)、ジダン(フランス)が続いている。昨年FCバルセロナに移籍して花開き、ロナウジーニョは華麗なファンタジスタに変身、バルセロナの躍進に貢献した。

これらの選手は個人として大成功しているが、所属のチームのチャンピオン・リーグの成績や出身国の欧州選手権の成績がイマイチなのは引っかかる。今年だけの現象なのか今後続く傾向の始まりなのか良く判らないが、気になる。同じことが米国プロ野球MLBについても言える。昨年のMVPは最下位のテキサス・レンジャーズのA.ロドリゲスだし、今年は地区優勝を逃したジャイアンツのB.ボンズであった。

サッカーの場合は乱暴に決め付けると、年間を通じて試合数の多いリーグ戦で活躍する選手が選ばれたが、トーナメントのようなプレッシャーのかかった一本勝負ではチームの勝利に貢献できなかったということである。チャンピオン・リーグはポルト、欧州選手権ではギリシャが勝ったが、傑出した個人プレイより優れた戦略に基づくチームプレイが上回ったということである。しかし、ビジネスの観点では強いサッカー・システムだけでは成り立たなくなっている。

一瞬にして試合の流れを変えることの出来る華麗なるファンタジスタ、圧倒的なスピードやテクニックでゴールを決めるストライカーは観衆を魅了するだけではない。TVは彼等の映像を世界中に繰り返し流すことにより商品化し、TV放映権や関連グッズの販売を地球規模に広げ、そのビジネス価値を2桁以上高めた。このビジネス・モデルにはスーパースターが必要である。彼等のスーパープレイをスポット広告のように繰り返し放送すればそれだけ売り上げが増える。彼らなくしてプロのサッカー・ビジネスは成り立たないという側面がこういう結果を生んだのではないだろうか。目標がチームの勝利なら納得できなくても、ビジネスの成功なら十分にありうることなのである。


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