かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

信条と現実

2006-09-26 18:07:59 | 国際・政治

安倍内閣の顔ぶれが揃った。内閣総理大臣の指名直後殆ど時間をおかず大臣が指名された。派閥が力を持っていた頃の深夜まで組閣が終らなかった時代とは隔世の感がある。顔ぶれを見ると阿部氏のイデオロギー・信条に共鳴する大臣の登用と補佐官・官房副長官などで組織した近衛部隊ともいうべき官邸機能の強化が目に付く。

このフォーメーションはブッシュ大統領が周りを親しい知人で固め彼の信念を実行して行こうとしたことを思い出す。一昨年の大統領戦後、偉大な大統領を目指し2期目の政権は必ず現実的な状況認識をして(リアリティ・チェック後)政策転換すると私は予測し、民主党支持の米友人と論争した。直前の大統領のレーガンもクリントンもアドバイスを受け容れ歴史に名前をとどめたじゃないかと

しかし、私はブッシュ氏の信念の固さを甘く見ていた。米国リベラル・メディアが内閣改造し政策転換を大合唱しただけでなく、ついには保守本流の言論人の離反も起こったが、それでもブッシュ氏の考えは変わらず今も続いている。今年の春、私は遂にその友人に敗北宣言をした。

安倍氏にはこのブッシュ氏の信念の固さと同じものを感じる。安倍首相は強力なインナー・グループを作った。歯車がいい方向に回転すればよいが、予想しない方向に回ったとき政治の現実を直視して政策転換などで適宜対応することが出来るか今のところ全く予想がつかない。

9.11がその後のブッシュ政権だけでなく、ブレアや小泉政権の性格を特徴付けた。安倍内閣の顔ぶれは端的に言うとオールコート・プレスというより教育・改憲シフトだ。今後安倍政権の性格を決定付けるものは何であろうか。

私には教育や改憲であるとは思えない。しかし、それが安全保障など外交なのか、エネルギー危機とか経済危機なのか、選挙民の反乱なのか、何時か何か起こり真価が問われる時が来るはずだ。■

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする