かぶれの世界(新)

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ロスト・イン歌舞伎町

2007-04-01 19:50:51 | 食・レシピ

昨夜久しぶりに家族揃って歌舞伎町で食事した。新宿西口には行くこともあったが歌舞伎町となるといつ行ったか思い出せないくらい前のことだ。電話で聞いた道順の通りアルタの横の道を通って靖国通を渡り新宿2丁目にある焼肉屋[1]に時間どおり着いた。

かつて仕事でよく行った米沢で食べた美味しい牛肉を家族にも食べさせたかった。コースを取ったのでキムチなど韓国風の突き出しと炭火のカルビやロース焼肉から始まり予想通り美味しかった。しかし、その後次々と出てきた豚鳥魚は普通の味で量が多すぎ竜頭蛇尾の感は否めなかった。

お店を出る8時頃には全席全部屋満員で店全体に熱気があった。お店だけではない、東口に向って戻り始めて改めて滅茶苦茶人が多いことに気が付いた。狭い路地道も大通りも何処も人人人で一杯、とても真っ直ぐに歩けない。

土曜日の夜だからサラリーマンの仕事の帰りという訳ではない、ネクタイ姿のビジネスマンはそれほど見かけない。靖国通りや東口の信号待ちは足の踏み場もないほどの混雑だった。道路を埋め尽くす人達の圧倒的なエネルギーには圧倒された。

一見して外国人、アジア系の顔だけど知らない言葉を喋っている人達など無国籍の臭いがする。風景や歩いている人達がなんだか傾いて見える。圧倒されて平衡感覚がなくなってしまったかのような気分だった。これを喪失感というのかもしれない。

昨日は特別な行事があったとも思われず、普通の日だったはずだ。都知事選の選挙カーも見当たらなかった。毎夜こんなに人が集まる新宿は郊外に住む田舎者の私にはクレージーとしか思えない。とは言っても何十年も前から同じだ。

東口の脇のトンネルをくぐって西口に向う途中で昔風喫茶店[2]に入ると又もお客で一杯、6人となると相席するしかなかった。しかし店の雰囲気はそんなこと気にしないというカジュアルな感じがあり、多分お店の特徴と思われる深煎りのやや焦げ臭いコーヒーと甘いケーキを楽しんだ。■


[1] 米沢牛一頭買いの店、遊牧

[2] 但馬屋珈琲店

コメント (3)
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