かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

都知事選、風吹かず

2007-04-06 21:13:55 | 国際・政治

最初に結論から始めると、都知事選は風が吹かずこのまま終りそうだ。元々深刻な問題が無い現役有利な状況で、対抗馬の浅野氏が争点を明確に出来ず期待外れだったからだ。

今朝の新聞によると無党派の戦いが何故か自民党対民主党の戦いになったという。その理由は明確だ。支持政党無しの所謂無党派が動かないからだ。

民社党や社民党が格差をどう喚こうと東京都民の多数は心理的に勝者だと思っている。そりゃ東京は夕張より余程マシだし、大阪みたいに滅茶苦茶でもない。

彼らは(格差に配慮した)配分の見直しよりも、パイを大きくする為に何をすべきかより国家的な視点でものを見ている。東京が弱者救済最優先になると日本は縮小均衡するという「世界の中の日本」という理解がある。

石原現知事の強引で傲慢な政治姿勢はうんざりだけど、出馬宣言前後の茶番で見透かされた浅野氏の官僚臭い体質は救いようが無い。最大の問題は官僚だという「そのまんま現象」のメッセージを理解していない。

石原氏が一期目に与えた「東京から変えていこう」という彼の個性と一体になった強烈なインパクトのあるメッセージがない。現職に勝つ為にはその位のインパクトが無ければ絶対に勝てない。

浅野氏の顔色を見ながら政策を微調整するやり方はいかにも官僚出身らしさを強調する効果しかない。黒川氏のピンボケっぽいけどぶれない姿勢のほうが寧ろ新鮮な印象を与える。

東京(の選挙民)は地方選と捉えず日本の前衛と考えて争点形成すべきである。残念ながら浅野氏には選挙民に訴えるビジョンが無い。

選挙結果は「石原氏大勝-α」、つまり現職が勝つのは決まっているが大勝か、もしくは次の参院選に含みを残す程度にどれだけαを大きく出来るかが焦点だろう。

αは「風向き」と「風速」の関数であり、今回はどの程度小さくなってしまうのか投票率に興味がある。その他の切り口として、年齢別層別とネチズンの比率が注目される。■

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする