何年か前に「お姉ちゃん、生活変えたら。」というキャッチ・コピーが流行ったことがある。当時は私の殆どの時間を会社勤めの為に注ぎ込んでいた頃で、妙に心に響いた。会社での立場を考えると降格して生活を変えることなど出来ず、仕事を辞めるしかなかった。
4年前早期退職してついに生活を変え、自分の時間を全て自分でコントロールできるようにした。それから半年後、日本経済が最悪期を脱したのを機会に退職金の一部を株式に投資した。損をしないため内外の政治経済をしっかりウォッチして勉強する刺激的な生活が始まった。
たいした金額でなくとも自分のお金がかかると会社勤めの時とは又別の緊張と真剣さが生まれ、退職後のボケ防止には大変役に立ったと思う。しかし気が付くと、毎日内外のニュースを追いかけ、市場をリアルタイムで監視する生活がマンネリになっていた。
2月末に始まった世界同時株安とその後のグローバル・リバランシングと平行して、私も日々の生活に割り当てる時間のポートフォリオを少しばかり見直すことにした。その為に良いタイミングではなかったが株を売り、四六時中市場を監視して株の買い時・売り時を気にしないで済むようにした。
そして今日初めて市の施設を使ったボランティア活動に参加した。今日は初心者を対象にしたディジカメ写真の編集研修の準備のため、施設のパソコンとソフトウエアの基本動作の確認を行った。私は初めて目にする写真ソフトなので、これから頂いたテキストをよく勉強して使い方を習得しておかないと役に立たない。私には新らしい刺激になりそうだ。
自前の金を賭けていて幾ら刺激的でも3年以上同じ事を続けるとマンネリになった。このボランティア活動をいつまで続けられるか分からないが、今までとは違った人達と知り合え、知的な楽しさとか発見があり、それで少しでも人の役に立てると思うと悪くない。■