かぶれの世界(新)

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田舎暮し雑感10秋(2)

2010-09-28 22:22:34 | 日記・エッセイ・コラム

訂正:高速無料化の効果

当地の無料化高速道路の混雑状況が1-2割り増しと先日書いたが、3‐4割増に訂正します。無料化でパンクなど支援を求める管内のコールが5割り増しになったというローカル放送を聞いた。土曜日に母を見舞った帰りの夕時は確かに車が多かった。ETCじゃない車が多い気がする。

今日も母を見舞ったが、昼間の交通量は無料でも少ない。高速道路とはいえ軽自動車の比率が高く、半分くらいは軽という印象だ。片側1車線だからとろとろ走る軽の後ろについて行くしかない。総合すると増加した交通量のうち「軽+老人ドライバー」の比率が高いのではと思う。

高齢者の農機具事故が身近に

老人つながりの話題をもう一つ。昨年だったか、農機具利用時の高齢者の事故が増えて、農機具メーカーが機械の仕様を見直していると聞いた。東京から実家に着いたその日、近所で農機具の下敷になり救急車で運ばれた事故を目撃したとタクシーの運転手が言った。

それが何と、春に小作地を転売したオジサンだった。母と同じ年代と聞いていたから80代前半のはずだ。後で彼の息子に容態を聞くと、背骨を傷めたけど大事にはならなかったと聞いた。万が一彼が亡くなると、この集落に昔から住む家は全員後家さんがいることになるところだった。

今朝7時半に年に2回の大明神に集合して掃除をし、太鼓を叩いてお神酒を頂き、お供え物の果物やクズシなどのお裾分けを頂いた。参加したのは私の他に纏め役と上記オジサンの息子が男性、残り10人弱の殆どは高齢の後家さん達だった。当地の未来のデモグラフィーだ。

Winner Take All

そのオジサンは田舎の農地管理について時々助言を受けた一人だ。春先に畑の雑草対策にコスモスを植えるよう勧められ、中国産の業務用種を買って稲作用田んぼの隣の三角形の畑と山沿いの斜面の畑に種をまいた。3ヵ月後の結果は、斜面の畑は丁度コスモスが開花し始めたところ、平地の畑は雑草が覆いつくしコスモスの花の痕跡すら残ってなかった。

近所の農家の人達の意見を聞くと、今夏の酷暑・種まきの時期とその前後の畑の湿り具合・耕作後の雑草の育ち具合などが関係するという。傾斜地は山影で西日が当たらない、平地は機械で耕作後1週間程度経過後に種まき、傾斜地は鍬で耕作後すぐに種まき、などが条件の違いだ。

その条件の違いが、種が発芽して育つ前に雑草が大きくなり太陽を奪った結果、コスモスが全滅したのではという。隣の農夫は「雑草に負けた」んだろう、「勝負は1かゼロ」、負けたという事は全く無くなるということ、それではと良かれと思い改善すると翌年は天候条件が変わり期待通りに行かない、「それが農業だ」とのたまった。そんな難しいこと言われても、もっと気楽にやりたいんですけど。

旧友との遭遇

当地では今が丁度稲刈りの時期だ。最近は機械で刈り取り乾燥するので、稲刈り後稲木を組み天日で乾燥しなくなった。だが2日前、スーパーに買い物に行く徒歩30分の道中で、稲木乾燥している農夫を見つけた。珍しいので声をかけ聞くと、無農薬でこだわりの米作りをしている、乾燥は20日程度で味は良いかも、自家消費用だとの返事があった。私と違って正にプロの農夫だ。

そのうち彼が急に私の名前を言い、二人が同じ小中学校に通った同級生だと分かり、近況と友人の消息を交換した。彼は顔中ひげもじゃでお腹が出ていた。話しているうちに若い頃の面影を思いだした。彼は東京の大学に行き、私は田舎の学校に行ったのに、40年後は住む所が逆になった。予期せぬ40年ぶりの旧友との遭遇だった。■

コメント
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