大震災からの1ヶ月間、私は普通に生活してきた積りだが、心のある部分が縮んでいた気がする。いつもは田舎に来ると数日内にお墓掃除をしたものだが、今回はなぜかそういう気持ちにならなかった。お墓掃除のきっかけは1ヶ月経ったからか、もしくは神様のせいか。
昨日の早朝、実家のある集落の守り神の神社掃除に参加したのがきっかけになったのかもしれない。掃除の後お神酒を頂いて世間話をして終った。その日の午後、(多分、勢いで)裏山にある古いお墓(明治初期以前の先祖の)掃除をした。今日は朝一でお寺に出掛け曽祖父から父までが眠るお墓を掃除し、線香を上げてきた。
その前の日曜日に恒例のお花見があった。メンバーは苗代を共同で運営していた昔からの集落のメンバー5家族で、その頃の運営費がまだ残っていてそれを毎年取り崩しながら仕出し弁当を調達し、お酒を飲みながら世間話をした。神社掃除のメンバーと微妙に入り繰りがある。
例年ならサクラが散っている頃だが、今年はまだ花が残っている。年番の家に不幸があったので、私が申し入れて数年前に建てた東屋でやることにした。聞くと母は何故か東屋を提供するのを嫌がったらしい。母が聴いていた美空ひばりと近江俊郎のCDをかけると皆喜んだ。上手くいった。私以外は、全員そんな年代の人達だ。
仕出し弁当はボリュームがあって私には多過ぎ、昼食と夕食の2食分になるので料理の手間が省けた。普通はご飯を5、6合纏めて炊いて冷凍しおかずだけ毎回作る。手当たり次第野菜を入れ、豚肉や豆腐を加えて煮る。味付けはカレー味か味噌などで大きな丼に3杯程度作る。3食目はうどんを入れるかオジヤにする。味はさておき効率が良くカロリーが取れ、ヘルシーだと思う。
スーパーでは数量制限があるものの水が買えるようになったというが、こちらのスーパーの棚にはまだ水がない。先日、ラブホテルに備え付けのペットボトルの水もなくなっていたと聞いた。笑ってしまう。困ったのは、単一電池が手に入らないことだ。プロパンガス・レンジの安全制御に使われており、電池切れになってガスが切れてしまう。料理作りに苦労している。■