昨日夕方自宅に戻ると、荷物もほどかずすぐに近くの整形外科に向かった。ここに来る時はいつもろくでもない最悪の時だ。甲州街道でバイクで転倒して膝を打った時、バドミントン練習中に内転筋損傷し救急車で運ばれた時、最近では椎間関節嚢腫で腰痛になった時など。
呼ばれて診察室に行くと顔面の裂傷や両足の擦過傷は順調に治っていた。一旦診察室を出てレントゲン撮影し人差し指の脱臼も異常がないことが確認された。化膿止めの飲み薬と患部の塗り薬は不要と言われたが、入浴は次回抜糸してから、指の添え木は2週間は必要とのこと。
ここまで回復できたのは、振り返ると私は幸運だった。転倒した時に顔面の裂傷で済んだが、野球帽のひさしの(何故か)内側の布が擦り切れまくれ上がっていた。頭や顔に相当の力が加わったのに骨折せず裂傷だけで済んだのが第一の好運だ。先生は頭に加わった力を考えればむち打ち症が出るのは当然だという。ヘルメットを被ればもっと良かった。
第2の好運はサイクルセンターの職員が私が不要だと言っても救急車を呼んで適切な治療を受けさせてくれたこと。もし、その日に救急病院で治療してもらわなかったら、その後の展開は怖くて想像したくない。まだ東京に戻ってないかもしれない。職員の方の判断を深く感謝する。
第3の好運はその日の夜高速道路を運転して実家に無事帰れたことだ。翌日、左目の視力が低下して両目の焦点が合わず苦労した。事故当日も視力が低下し始めていたので、暗い田舎の高速道路の視界がぼんやりする時があった。反射速度も遅くなっていた可能性がある。松山以南は対向車線に車の明かりが目に入るので尚更怖かった。ガソリンスタンドの従業員の警告が役に立った。信心深くない私だが、神に感謝したい。
この3つの好運がなかったら今自宅でパソコンに向かっていないかもしれない。そう思うと、今頃になって怖くなった。幸い、昨夜頃から左目の視力が戻って来始めた。今朝家内が仕事に出る前に、私を見て目の腫れが少し引いたと言った。もう少しだ。■