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自民党右派は日本の茶会か

2013-11-12 18:42:43 | 国際・政治

 参院選で圧勝後多くの識者が懸念したのが、自民党の右旋回と規制改革の遅れだった。新人議員の多くは農協や医師会等既得権益団体の支援を受けて当選したと考え違いしている。彼等はアベノミクスを国民が圧倒的に支持したことがベースに当選したことを忘れ、ベースに票を上乗せした既得権益団体の代理人として発言し活動し始めた。ベースとなった改革に逆行している。<o:p></o:p>

 先週8日に最高裁判決に反して大衆薬のネット販売を一部禁止・規制する新ルールを政府決定し、三木谷楽天社長が強く反発し安倍首相直々に就任を要請した政府の産業競争力会議の民間議員を辞めた。アベノミクスの成長戦略の3本目の矢に対するマーケットの信頼は徐々に失われつつあったが、三木谷氏の辞任は痛烈だったと海外のメディア(FT)は報じた。<o:p></o:p>

 多分、安倍首相自身が非常に用心深く、国民の顔色を伺いながら意思決定している。第1次安倍内閣崩壊のトラウマから抜けられないでいる。昨今の報道を見ると野党より与党内に足を引っ張られて政治が進んでいないようだ。婚外子の相続権問題、国民投票法の改正、大衆薬のネット販売自由化、農地の企業所有の自由化、タクシー業界の規制緩和等々、反対勢力は党内にある。彼らは業界と監督省庁と連携し既得権益を守る規制存続を声高に叫ぶ。<o:p></o:p>

 進まぬ規制緩和に市場は失望し始めた。9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.7%上昇したが、消費者の収入は引き続き低迷し、持続的な経済成長は難しい、3本の矢が成長率の上昇という目標を同時に達成できるとの見方は厳しさを増していると同紙(FT)は報じた。(11/8)<o:p></o:p>

 私は既得権益擁護する議員連中は大きな勘違いをしていると思う。その為に自民党は国民の信頼を失い政権を失った。今回なぜ当選したのかよく考えてほしい。先月、世界経済を人質にとってオバマケアを先送りさせようとした共和党右派(茶会)みたいに、フィロソフィーより選挙目当ての発想で動く人達と変わりないように感じる。彼等はあっという間に国民の支持を失った。<o:p></o:p>

 しかし、既得権益層の利益の為に動くバラマキ体質の自民党右派連中に比べ、茶会は国民皆保険(オバマケア)を排し自助の精神を追求、何が何でも財政赤字を許さない姿勢はむしろ崇高に感じる(実は次の選挙に当選したいだけの連中が多いのだが)。そう意味で、一部の利益の為にバラマキ、規制緩和に反対する自民党右派は茶会と比べるレベルにもない。■ 

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