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野球ファンが見た日米7つの違い

2013-11-08 22:25:01 | スポーツ

 今年のプロ野球のポストシーズンは日米ともに面白かった。日本では楽天が創立9年にして老舗の巨人を破り初優勝、米国では日本人選手が貢献してボストンが優勝した。両国のどちらとも興味深いカードというのは珍しいことで、いつもより時間をかけて野球中継を見た。その中で先日亡くなった川上哲治氏が選手時代からの野球ファンである私が、面白いと思った日米野球文化の違いについて紹介したい。

 (1)シャンパンファイト: テレビで見る限りボストンは本物のシャンパンを使っていたのに対し、楽天はビールかけだった。この差は何だろうか、節約と言っても安いスパークリング・ワイもあるから大した費用ではないはずなのだが。どっちでもいいことだが。

 (2)田中の175球: 何といっても話題になったのは第6戦マー君の160球完投の翌日、救援に出て更に15球投げ胴上げ投手になったことだ。米国では連勝が止められた翌日やり返したと伝え、一方常識では考えられない投球数で体を壊す恐れがあると報じた。日本でも最近見られない連投だった。が、私にはマー君と監督の気持ちもよく分かる。

 (3)野球以上の思い入れ: ボストンは春のボストンマラソンの爆破事件、楽天は2年前の東日本大震災という痛みを抱えた地域の思いを抱えての勝利だった。だが、被害の大きさは比較のしようもなく、日本の思い入れの大きさは野球を超えていたと感じた。というか楽天はチームとして積極的に取り組んできた結果である。

 (4)勝利の瞬間: 両チームともベンチから選手が飛び出し抱き合い喜びを表現した。だが、一通り喜びの表現が終わった後星野監督の胴上げがあった。胴上げは昔からあって儀式の一部となっている気がする。米国では監督が表彰式で最初にインタビューを受けるというのが栄誉ということなのだろう。これは単純に文化と習慣の差だと思う。

 (5)試合後の儀式: ボストンは勝利後選手や関係者から地元テレビまでグチャグチャになって祝うという感じだった。しかし日本では楽天と巨人選手が整列し表彰する儀式があった。アマチア野球では見かけるから日本的とは言い切れないが、儀式でけじめをつけるのは日本的といって良い。

 (6)優秀選手賞と敢闘賞: 日本でかつてMVP以外に優秀選手や敢闘賞を表彰した。表彰を連発するのは安っぽいという意見もあると思うが、儀式で相手チームの頑張った選手を称えるのは悪くないと私は思う。

 (7)観客: 私はボストンの観客の方が野球をよく知っているように感じた。ボストンは100年以上の歴史があるのだから当然だが文化的な差も感じた。話は古くなるが昔巨人がメディアを使い選手をアイドル化しファン層を拡大させた時代に、野球を知らないファンの嬌声を見て私は巨人ファンを止めた。野球に限らずどの分野でも程度の差はあっても日本で見られる現象だ。代表的な例はAKBだ。決して悪いと言ってる訳ではない。

 偉そうに能書きを垂れたが、大事なことは日本シリーズもワールドシリーズも最後までどちらが勝つか分からない大接戦で、十分楽しませてもらったことだ。この違いは文化的な背景からくるもので善悪ではないと私は思う。■

 

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