先月17日に新年度予算を巡る米国政治の混乱について「無策のオバマ勝つ」で、強硬派の共和党右派(茶会)と民主党オバマ大統領のどちらが酷いか愚かな競争をして何も決められない状態が続き、最後に何もしなかったオバマが勝ったと皮肉っぽい記事を投稿した。<o:p></o:p>
実際、その後の世論調査でオバマ大統領は支持率を下げたが、テイーパーティの支持率はもっと下げ、5日に全米各地で実施された州知事選でさほど強力とは予測されなかったマコウリフ民主党候補が女性や少数民族系の支持を受けてバージニア州で勝利した。<o:p></o:p>
バージニア州は民主共和両党の支持が拮抗する所謂スィングステートで、大統領選でもどちらが勝利するか常に注目される。今回、政府機関閉鎖は共和党に不利に働いた。だが、この間にシステム問題でオバマケアの立ち上げにつまづきオバマ大統領の支持率も下がり続けた。<o:p></o:p>
もし、選挙が1週間後だったら勝負はもっと微妙だったと私は推測する。というのは、この1か月間でオバマ大統領の支持率は更に下がり過去最低レベルに落ちたと報じられているからだ。ピューリサーチセンターは8日に世論調査の結果オバマ大統領の支持率が41%になり低下が止まらない、ブッシュ大統領と同じ道を辿っていると報じた。経済政策は何と31%しか支持してない。<o:p></o:p>
更にAFPBB Newsは本日オバマ大統領の支持率が過去最低の39%に下落し、過半数が「不誠実で信用できない」とみなしていると世論調査結果を発表した。オバマケア立ち上げ失敗と、大統領の不用意な言い訳発言が影響したようだ。<o:p></o:p>
先月の雇用情勢が予想を上回る回復を示したというのに、このところ良いニュースは無視され悪いニュースのみ支持率に反映する感もある。既に来年2月の財政赤字を巡る攻防が不安視されている。茶会はめげていない、又やる気だ。自民党右派よりはましだと言ったが、彼らの強硬な政治スタイルは破滅的だ。「どちらが愚かか競争」が続く恐れがある。<o:p></o:p>
この愚かな争いで利益を得るのは誰か、大方の見方はヒラリーだ。女性と非白人票が勝負を決めた州知事選もヒラリーに都合のいい結果だと見られている。次は米国初の女性大統領誕生、これもオバマの秘かな作戦か、考え過ぎだろう。どちらにしても悪影響を受けるのは世界だ。■