衆院選の投票日が明日に迫ったが、全く盛り上がらず最低の投票率になるとマスコミを予測している。消費税増税先送りで与野党が一致し争点が曖昧になったのが、若者が今一選挙に興味を持てなくなったというのが一因だという報道がある。それが実態かも知れないが、そう見られる人達も、そんな分析を平気で流すマスコミも私から見ると情けない。シルバーデモクラシーなんて言葉が出て来るだけで恥だと思う。
選挙運動で主張される各党の公約がまた酷い。世界最悪の財政悪化状況の下で「痛みの配分」が選挙の争点になるべきと以前投稿したが、いまだに消費税の可否を議論する無責任野党とそれに同調する人達を見かけるとがっかりする。選挙対策で与野党例外なく「痛み」に触れない。少なくとも政権与党が税と社会保障及び財政再建について一言も触れないのは責任放棄だ。後からあげ足をとられないよう具体的な公約を避ける事態に誰がしたのか。
民主党は全く信じられない、滅茶苦茶な政権運営で危うく日本をバラバラにするところだった。本当にがっかりさせられた。私はまだ反省の弁も国民に対する謝罪も聞いていない!国民の信頼を取り戻すためにもう一度失敗を分析して政権交代可能な「責任野党」として力をつけるべきだ。何でも反対の無責任野党かどうかの分かれ目は、木だけ見ず森を見てそのためにはあえて痛みにも触れる姿勢を期待したい。目先の票に拘ると失敗すると身に沁みて感じたはずだ。
「増税の前にまず自ら身を切る改革をしろ」というのも聞き飽きた。何が優先順位か分かっているのだろうか、私には何だかやらない言い訳に聞こえる。全く心に響かない。たった300億円を減らすかどうかでエネルギーを使うより、体を張って国の財政再建に取り組んでくれたら給料を倍にしても安いものだ、四の五の言わないでさっさとやるべきことをやってくれ、と言いたい。
出自は全く異なるのに共産党と生活の党、社民党は主張だけ聞くと同じ党かと思う時がある。それはこれらの少数派野党が目先の「木」の主張をし、我が国を全体としてどういう国にしようか何も感じられないからだ。彼等は政権を担わせられないが、民主主義の最大多数の最大幸福の原則からはみ出した人たちを救う存在意義がある。私は支持しないがその限りにおいて可としたい。
結果として面白くないが、消去法的に自公政権を支持し、国会が混乱しない程度の議席を与党に与えるのが国民の選択となるというのが大方の見方であり、私もその通りだと思う。私の期待は更にプラスアルファーを安倍政権に与え、規制改革を断行する根拠を作り第3の矢の成長路線を断行してほしいと思う。野党や一部マスコミは暴走すると非難しているが、安倍首相には現実的な側近もおり鳩山元首相みたいに滅茶苦茶になることはないだろうと予想する。■