3か月前に大胆占いを下記の様に見直しをした。
0)世界経済は下方修正 → 若干見通しを下げる
1)米国は緩やかに成長 → 強めの景気回復
2)新興国に活気が戻る → 停滞期を脱しつつある
3)曲がり角の中国 → 成長減速の気配
4)日本化を恐れる欧州圏 → 停滞期に入る
5)予測が弱気過ぎた日本 → 10-12月は景気が戻る
それから3か月後は好調な米国経済と水面下の日本経済、不透明感漂う他の地域と色分けがはっきりしてきた。正直たった3か月でこれだけ予想が狂うとは思わなかった。ましてや1年前となると別世界の感がする。
1年前の昨年お正月に大胆占いを投稿した時、「2014年は霧の中」という書き出しで始めた。世界的な金融緩和の中で米国発のリスクマネーの流れが変わり世界経済は先行き不透明と予測した。その霧の中で確かなのは、米国経済回復とQE3縮小、欧州経済はデフレ懸念を克服し安定に向かうと見た。結果は米国経済は予想以上に好調に推移したが欧州の経済停滞は期待外れだった。(予想的中率60%)
一方、懸念事項は1)米国大統領と議会の対決、2)米国の影響力低下と石油供給不安、3)リスクマネー流出による新興国の資金不足、4)更に日本の場合は消費税導入の影響などをあげた。実際は米国の影響力低下がロシアと中国の強引な外交姿勢を誘い、ウクライナ紛争とイスラム国に南シナ海紛争という形で懸念が的中した。石油供給は予想と真逆の暴落が起こり一時信用不安の恐れが生じた。日本の消費税は予想を超えて日本経済を悪化させた。(問題的中率75%)
総括すると2Q見直し時(7月1日)に感じた変化の芽は徐々に大きくなり、2014年最後の3か月で昨年まで続いたトレンドをすっかり変えた。変化の主役は欧州でも新興国でもない米国だった。米国の順調な景気回復と地政学上の影響力低下の同時発生(かつてはあり得ない組合せ)が、世界的な金融緩和モードが続く中、不安に駆られたリスクマネーの流れの変化が米国に向かい、結果としてドル独歩高を招き一方で地政学上の紛争を招いた。これが2014年末の姿だった。
まとめ
以上の要因を総合し今月末の数字がどうなっているかまだはっきり見えない。2年続けてよく分からない。昨年に続き予想が外れたが、個人的には「幸せな想定外」の年だった。アベノミクスに黒田バズーカ第2弾及びQE3終了のお蔭で二ケタの資産運用益を得る見込みだ。最後に根拠の不明確な数字で恥ずかしいが、2014年世界経済は以下の数字で終わると予想する。大きな違いは日欧の低い数字と、新興国の強い数字ですが別の機会に議論させて下さい。
世界経済予測(GDP成長率%)
IMF13 大胆占 IMF14 N証券 見直し
世界全体 3.6 4.0 3.3 +3.2 +3.3
米国 2.6 2.8 2.2 +2.3 +2.5
日本 1.2 1.0 0.9 +0.2 -0.3
ユーロ圏 1.0 1.2 0.8 +0.8 +0.0
中国 7.3 7.5 7.4 +7.4 +7.4
新興国 5.1 5.5 4.4 +4.5 +5.0
IMF予測は2013/10及び2014/10発表(申し訳ない、何故か上手く表現できない)
お楽しみ
最大の注目のW杯で日本サッカーは厳しいとは予想したが、予選リーグ全敗で敗退するとは思わなかった。前回革命を起こしたあのスペインでさえみじめな負け方をしたのだから攻められない。大会前期待を煽った日本スポーツメディアの見る目のなさも悲惨だった。ある意味「結果はどうあれワクワクハラハラ楽しませてくれれば良しとしよう。」という私の予想は適切だったかも。
一方、今年MLBに挑戦した田中の活躍は圧巻だった。途中怪我をしてローテーションを守り200イニング到達はならなかったが最低2桁勝利で合格点を取った。岩隈の活躍は特筆ものだし、ダルビッシュ・上原・黒田もマズマズ活躍し予測の範囲に入った。秘かに復活を期待した和田と藤川も何とか来季につないだ。バッター陣は青木を除き予想通り活躍できなかった。イチローは与えられたチャンスの範囲で頑張ったが往年の姿は無かった。野手が活躍する時が再び来るだろうか。
最後に私事ですが娘夫妻と新宿のトルコレストランで昨日食事した。本格的なトルコ料理は初めてだが意外に美味しかった。その前に行った百貨店や新宿3丁目辺りは凄い人出でとても不景気とは思えなかった。一方で、自宅がある郊外のスーパーに今日買い物に行った時は思ったより買物客は少なかった。ここにも都心と郊外の景気回復が一様でないという印象を受けた。■