かぶれの世界(新)

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老け方を考える(3)

2016-01-17 23:12:56 | 社会・経済
気分転換で昔の通勤路を散歩した。途中住宅街を通り抜ける道に入ると、殆どの家が現代風のお洒落な家に建て替えて随分様子が変わっていた。上半身が前方に直角に曲がろうかという老婆が玄関に続くポーチの階段を上る姿を見かけた。手押し車の荷物だけ外して階段を上がり玄関に置いていた。とっさに声をかけて手押し車を持って行くと酷く感謝され、「お名前を」と言われたが手を振って散歩を続けた。ナンパする積りはなかったし!

最近あちこちで見かけるお年寄りが気になってしょうがない。多分早期退職後に年老いた母の介護を経験してからだと思う。道幅の広い交差点を渡る老婆を見かけると、ついつい心配になって渡りきるまで目で追っかけたりする。私自身高齢者、これもある種の老老介護かも知れない。

もう数年前から電車に乗ると躊躇わず思いやりシートに座る。目的は本を読む為だがそれも権利だと思っている。言い訳をすると、私よりお年を召した老人とか赤ちゃん連れのママを見つけると直ぐに立って席を勧めることにしている。息子は誰も座らない席がある時だけ座る、我子ながら立派な心掛けだと思う。

ある時私の席の前に恰幅のいい老人が立ったので、席を譲ろうと立つと思いの外強い力で「いやいや結構!」と太い声で押し返された。その意外な強い力にショックを受けた。年上と思ったが、相手は私の方が年上と思ったかもしれない。客観的に見るとそういうことか。私としてはどうにか格好良く老けたいと思っている、かなり切なく。

高齢者が絡んだニュースがとても気になる。2日前のスキーバスの事故は悲惨だった。原因は分からないが、結果論的には65才の運転手が12人の若者を死なせ他にも危篤の若者がいるという。私には高速道路を逆走して若い世代を犠牲にする高齢者と重なって見える。悪意はないのは分かっている。だが、自分の生活の為に将来世代の社会保障を危うくするのとそう変わらない気がする。我我はどう生きるべきか、よくよく考えなければいけない。■
コメント
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