かぶれの世界(新)

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「人生の秋」のただ中で

2016-01-02 16:25:47 | 日記
年末に危機が襲う
晦日前の30日の夕方、オール電化の給湯器の電源が落ちた。マニュアルを見て調べるとブレーカーは飛んでなかった。定期検査票の連絡先で紹介されたメーカーの24時間サービスからはビジー音が聞こえて来るだけだった。息子が懐中電灯を持って戸外の給湯器タンクの様子を見に行ったが異常なさそうだという。

暗然たる気持ちになって息子と二人でマニュアルを読み返した。家内と私は風呂のない年末年始を迎える覚悟で諦め口調でどうするか相談し始めた。その時息子は「待てよ!」と一言言って懐中電灯を持って再び外に出た。暫くすると台所にある給湯器のリモコンの灯が点いた。急いで蛇口をひねるとお湯が出た。息子は見落としていた給湯器のブレーカーが落ちているのを確認して再投入した。私は屋内のブレーカーしか頭になかった。

もう一つの危機も
単純なことだけど私はとっさに頭が働かなかった。その前の日にも息子に助けられた。28日にパソコンで作成した年賀状をプリンターに打ち出そうとしたが、どうやってもはがきサイズに打ち出せなかった。1年前にMSオフィスの無料互換ソフトLebreOfficeに切り替えたが、印刷の設定法がMSオフィスとは微妙に異なりA4サイズの文書の一部が縮小されないで印刷された。1日かけて試行したがうまく行かなかった。

仕事から帰ってきた息子に状況を説明して見てくれるよう頼んだ。彼は一度も使ったことがないソフトだと断って調べ始めた。その間に私は風呂に入って湯船につかっていると、10分かそこらで「問題なかったよ」と声がかかった。風呂から出て私が設定変更しなかったパラメーターを示され、言われる通りにやるとうまく行った。今年は最悪の場合、年賀状の作成は年明けになると覚悟していたので救われた気分だった。

失われた柔軟性
最近、予期せず新しい状況に出くわした時に柔軟に頭を働かして対応することに難しさを感じるようになった。今までやっていた通りでなければ途端に困ってしまう。ITの専門家だったはずの私が近年のマニュアルレス・トレンドに戸惑っている。アップルやグーグル、フェイスブック等が操作法を通知もなく勝手に変えると私は迷い児になってしまう。そういう時、息子の世代は何の苦痛もなく使いこなしている様に見え、一方私は頭の固さを実感し「人生の秋」の真っただ中にいると痛感する。

好きなことに集中
田舎にいる時に病気で動けなくなったのもマイナスだけではなかなった。動けなくなったのを機会に新聞の読み方を改善した。一面にある主な記事一覧をランク付けしその順番に読んでいく。それ以外は読まない。重要だと思った個所にアンダーラインを引く。政治・経済・国内・海外・科学などで異なる色を使う。必要な部分だけ読み短い時間で終わる。前後関連を理解する為コラム記事を読み、ネット情報と照らし合わす。これを半年続けると証券会社の担当に聞かれて知ったかぶりのレクチャーを出来る様になった。興味があればまだ学べる。

有酸素運動だけでは足りない
近年、病気やケガをして運動能力が低下し基礎代謝量が落ちたのを何度も経験してきた。簡単に確認できるのが体力の定点観測の一つバドミントン練習で、昔は相手のもしなかったママさん達とゲーム練習しても勝つのは大変になった。筋力低下だけでなく瞬発的な動きが出来ずみっともない失敗をする。年令には勝てないと諦めていた。当時病気などで無理が出来なかったせいもあって、テレビ情報から穏やかな有酸素運動のみやった。

だが、昨年秋に帰京後考えを改めた。このままでは衰えていくばかりだと思い、ハードなトレーニングをやって少しでも筋肉を増やし基礎代謝量を回復に努めることにした。私より二回り若い(と言っても40代)クラブのメンバーが私の練習ぶりを見て助言してくれたのがきっかけになった。「年をとっても遅筋は鍛えられる」といって、主に体幹と四頭筋を鍛える練習を教えてくれた。

効果は直ぐに表れた。2か月もたたないうちに体重が2-3kg減り、僅かだが腹筋に割れ目が付き、腿の筋肉も縦に細い溝が出来た。バドミントンのゲーム練習の勝敗に直ちに成果が出る程ではないが、パートナーに迷惑をかけないか心配するだけだったのが、私自身動きが良くなって楽しめるようになった。年をとったからと自ら抑制していたものを解き放てば「人生の秋」を出来るだけ長引かせることは出来る気がする。秋の紅葉は何時か落ち葉になるが冬になる前にもう少し頑張ってみることにする。■
コメント
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