あけましておめでとうございます。
年賀状を受け取った方は下記のニューバージョン「2016年天邪鬼占い」をご覧になったと思います。絶対起こって欲しくないけど、現状を見るとそうならないとも限らないことをリストアップしました。予想と言うより絶対に起こって欲しくないことです。
------ (年賀状に書いた「天邪鬼占い」) ----------------
昨年の大胆占いは趣向を変え世界のリーダー像を茶化した予測が殆ど当たりました。
3つ以上当たるとヤバイと思ったのに、全て当ったのに世界は・・・
今年も同じ路線ですがもっと毒のある本当にヤバイ予想を狙いました。
1)米国は気が狂い、世界の期待に反してトランプが米国大統領に。
2)ロシア経済が更に悪化、プーチンは更に冒険主義になり暴走。
3)メルケルは難民問題でつまづき首相の座が揺らぎ、レームダック化。
4)習近平は一段と恐怖政治に向かい、内外で厳しい対立を生む。
5)安倍首相は改革路線を断念しポピュリズム政治に向かう。
この当たりそうもない予測が二つ以上当たると今年は本当に危ない。
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恒例の「大胆占い」は経済予測ですが、「天邪鬼占い」は政治予測です。「天邪鬼占い」で予想したのは世界のリーダーの決断ですが、彼等の決断は世界各国の人々の心の揺れの反映だと考えています。私の占う2016年の世界はポピュリズムを背景にした右傾化懸念です。
今日の日本経済新聞は米大統領選におけるトランプ氏の高支持率は、中間層の空洞化という構造的な変化を背景にしていると報じた。調査によると昨年中間層が初めて低・高所得層(1.21億人)を下回ったという。この議論には注意が必要だ。
実は中所得層から高所得層への増え幅の方が多いのだが、下方移動した人達の感情的不満は強くその政治エネルギーがポピュリズムに結び付いた。トランプ候補は彼等の不安に付け込んだ選挙戦を展開して高支持率を得ているが、一方で恥ずかしいと思う人が50%もいるという。ということで冒頭のような皮肉っぽい予測になった訳だ。
ロシア経済が経済制裁と原油価格低落の為大きく落ち込み、国民は厳しい生活を強いられている一方で、大統領に近い官僚や企業家が巨額の富を得ている。だが、プーチン大統領は80%以上の高支持を得ている。この奇跡はロシア国民が実態を知らされていないのと愛国心が支えている。今でも十分奇跡なのに、更に経済が悪化するとプーチンは国民の支持を狙い過激な外交を展開しないとも限らない。
歴史上かつてない数の難民受け入れを決断したドイツは国民からの強い反発を受けている。メルケル首相の英断もドイツ国民の反発も責められるない、どの国も非難できるものではない。私には100点の解は見えない。政治は結果責任というなら、メルケル首相は支持率を下げ決められない政治を強いられる可能性がある。それは誰にとっても不幸な結果になる。
習近平主席は「信じるところ」に向かって突っ走っている様に感じる、手段を問わず実行する為に徹底して権力維持強化している。その「信じるところ」が最終的に一体何なのか誰も分からないのが世界に不安と恐怖を与えると考える。経済力や軍事力をつけるとそれに応じて国際ルールや慣行を無視して力ずくで自己主張してくるパターンがより酷くなる可能性がある。
安倍首相の推進するアベノミクスは既に昨年頃から壁にぶつかっていると見られている。理由は明らかで成長路線を推進する為の規制改革が殆ど出来てないからだ。規制改革の別名は既得権益破壊であり、その別名は選挙だ。頻繁に繰り返される日本の選挙のシステム、特に小選挙区導入後はポピュリズムに陥り改革先送り傾向になりがちだ。■
年賀状を受け取った方は下記のニューバージョン「2016年天邪鬼占い」をご覧になったと思います。絶対起こって欲しくないけど、現状を見るとそうならないとも限らないことをリストアップしました。予想と言うより絶対に起こって欲しくないことです。
------ (年賀状に書いた「天邪鬼占い」) ----------------
昨年の大胆占いは趣向を変え世界のリーダー像を茶化した予測が殆ど当たりました。
3つ以上当たるとヤバイと思ったのに、全て当ったのに世界は・・・
今年も同じ路線ですがもっと毒のある本当にヤバイ予想を狙いました。
1)米国は気が狂い、世界の期待に反してトランプが米国大統領に。
2)ロシア経済が更に悪化、プーチンは更に冒険主義になり暴走。
3)メルケルは難民問題でつまづき首相の座が揺らぎ、レームダック化。
4)習近平は一段と恐怖政治に向かい、内外で厳しい対立を生む。
5)安倍首相は改革路線を断念しポピュリズム政治に向かう。
この当たりそうもない予測が二つ以上当たると今年は本当に危ない。
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恒例の「大胆占い」は経済予測ですが、「天邪鬼占い」は政治予測です。「天邪鬼占い」で予想したのは世界のリーダーの決断ですが、彼等の決断は世界各国の人々の心の揺れの反映だと考えています。私の占う2016年の世界はポピュリズムを背景にした右傾化懸念です。
今日の日本経済新聞は米大統領選におけるトランプ氏の高支持率は、中間層の空洞化という構造的な変化を背景にしていると報じた。調査によると昨年中間層が初めて低・高所得層(1.21億人)を下回ったという。この議論には注意が必要だ。
実は中所得層から高所得層への増え幅の方が多いのだが、下方移動した人達の感情的不満は強くその政治エネルギーがポピュリズムに結び付いた。トランプ候補は彼等の不安に付け込んだ選挙戦を展開して高支持率を得ているが、一方で恥ずかしいと思う人が50%もいるという。ということで冒頭のような皮肉っぽい予測になった訳だ。
ロシア経済が経済制裁と原油価格低落の為大きく落ち込み、国民は厳しい生活を強いられている一方で、大統領に近い官僚や企業家が巨額の富を得ている。だが、プーチン大統領は80%以上の高支持を得ている。この奇跡はロシア国民が実態を知らされていないのと愛国心が支えている。今でも十分奇跡なのに、更に経済が悪化するとプーチンは国民の支持を狙い過激な外交を展開しないとも限らない。
歴史上かつてない数の難民受け入れを決断したドイツは国民からの強い反発を受けている。メルケル首相の英断もドイツ国民の反発も責められるない、どの国も非難できるものではない。私には100点の解は見えない。政治は結果責任というなら、メルケル首相は支持率を下げ決められない政治を強いられる可能性がある。それは誰にとっても不幸な結果になる。
習近平主席は「信じるところ」に向かって突っ走っている様に感じる、手段を問わず実行する為に徹底して権力維持強化している。その「信じるところ」が最終的に一体何なのか誰も分からないのが世界に不安と恐怖を与えると考える。経済力や軍事力をつけるとそれに応じて国際ルールや慣行を無視して力ずくで自己主張してくるパターンがより酷くなる可能性がある。
安倍首相の推進するアベノミクスは既に昨年頃から壁にぶつかっていると見られている。理由は明らかで成長路線を推進する為の規制改革が殆ど出来てないからだ。規制改革の別名は既得権益破壊であり、その別名は選挙だ。頻繁に繰り返される日本の選挙のシステム、特に小選挙区導入後はポピュリズムに陥り改革先送り傾向になりがちだ。■