かぶれの世界(新)

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日米野党不信競争

2016-03-02 14:36:36 | ニュース
ヒラリーとトランプが切符を手に入れる?
米大統領候補を選ぶ予備選はスーパーチューズデーを迎え、現時点で共和党はトランプ氏が、民主党はクリントン氏が6州をとった。残りの州の支持率の広がりを考えてもこの傾向は全米に広がると見られ、ほぼ間違いなく両氏が大統領候補になる見込みだ。

共和党の最有力候補はジェブ・ブッシュ氏という私の予想は見事に外れた。ブッシュ前大統領への批判がいまだに強いことが彼の撤退で再確認された。だが、もっと大きなうねりがあった。報道を見る限り両党とも支持者の既存ワシントン政治に対する不信が極めて強い、しかもその不信感は政治を誤らせる程に危険なレベルに達しているように感じる。この責任はブッシュ・オバマ両大統領の無能に帰するところが大きいと思う。

共和党は一本化できるか
民主党は踏みとどまったが、共和党では主流派の支持を受けるルビオ氏は非主流のトランプ・クルーズの争いに割って入る程の支持も得てない。米国民はトランプやクルーズを世界最強の米軍最高司令官に据える危険さを分かっていないのだろうか。今頃になってマスコミは危機感をあらわにし、共和党主流派は慌てふためいているが今や手遅れだ。

大統領選本選まで共和党が割れたまま戦う可能性があると予測する。トランプ優勢とは言っても30%台の支持しかない。党内をまとめきれない恐れが十分にある。上下院議会は共和党が多数をとっているのに、大統領は民主党のヒラリー女史になる絵が私には見える。それは又、議会で何も決めることが出来ず混迷の4年間が続く道を開くことになる。予算が決まらず政府シャットダウンの悪夢が甦る。

似た者同士の日本
信頼を失った政治が動く時の難しさは何も米国だけではない。混迷の欧州も難民対応や英国のEU離脱で揺れている。日本でも最近の民主・維新の合併話はみっともなさにおいては米大統領選に引けをとらない。日本経済新聞等の調査で民維新党への期待は10%台という低さだと報じられた。

私は以前から民主党政権時代の総括と対応なしに民主党の復活はあり得ないと主張して来た。国民の頭には民主党政権時代のネガティブ・イメージがこびりついている。コロコロ変わる鳩山、政策を政局に使う小沢、大震災に圧倒された菅・枝野、期待外れ年金通長妻。彼等が出て来ても説得力ゼロだ。反省もゼロなのか。

反省なしの合併劇
今回の合併劇で総括もなしに抜け抜けと語る変わり映えのしない顔を見ても信用できない。どうしても政権時代に普天間基地移転や大震災対応で右往左往し、小沢事件で権力争いに迷走した顔触れと重なって見えるのだ。米国民が何年たってもジェブ・ブッシュに前大統領の影を見て盛り上がらなかったのと同じだ。

元々民主党を出て行った維新の残党(失礼!)など論外だ。彼等は民主党では当選がおぼつかないとみて離党し、大阪維新と袂を分かった後何とか次の選挙で当選したいと思って復帰したように私には見える。政党を選挙互助会とみている。といっても、政策の曖昧さからでは民主党もいい勝負だ。怪しさは変わらない。こうやってみると日米両国とも中央政治の混迷が原因といえるが、それは国民がまいた種でもあると心すべきだ。■
コメント
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