かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

韓国との外交的合意の意味は?

2017-01-14 23:11:38 | ニュース
韓国プサンの日本総領事館前に慰安婦像設置を黙認したのは、2015年の慰安婦合意に反するとして日本政府の駐韓大使の一時引き上げが波紋を広げている。もっともその後トランプ新大統領のとんでもない記者会見で世界中が大騒ぎになり、極東の小競り合い程度に見なされ世界から忘れ去られている。

思うに、韓国政府と約束してもこんなことになるかも知れないという、悪い予感があった人も多いのではないか。日本政府も実はそうなると予測していた節がある。韓国を100%信用していた訳ではない。かつて他のテーマでも反発する民衆とそれを政治利用する野党が反対運動を盛り上げ、圧力に抗しきれず韓国政府が国と国の約束を台無しにしたことが何度かあった。また、司法が政治決定に影響を与えたこともある。

そんな事がしばしば起こるようならこの国との交渉とか約束しても意味が無いのではと思わずにはいられない。(私から見たら一方的な)歴史教育で偏った考えを持った若者が往々にして暴走し反日運動の主体になっている。日本政府には対応しようがない。この国民的運動が韓国の政治の方向を決めてしまうのは、世界的なポピュリズムの流れの一環だろうか。

私は世界的な流れというより極めて韓国的な現象、つまり韓国に特有の政治や司法が法治よりも国民の意向を反映し易い傾向にあることの現れだと考える。こんな約束が約束にならない国とどう付き合うか難しい。私の見方が正しければ、韓国とのお付き合いは通常の外交関係とは考えない方が良いと思う。

だが、政府間の約束を守らないのは別に韓国だけではない。その最たる例は米国だ。トランプ次期大統領は貿易協定から安全保障同盟関係まで見直すと言って世界中を大騒ぎさせている。地球温暖化の協定も抜けそうだ。遡れば第1次世界大戦後自ら提唱した世界連盟に加入しないという史上最悪の判断をした。常習犯だ。

それではどう付き合えばよいか。韓国には韓国特有の性癖がある。法の支配の原則とか民主主義等の価値観とかいった西側民主主義的理屈より、韓国との外交はもう少し損得関係というかビジネスライクな付き合いをした方が良い。約束が守られないこともあるという前提に立った方が効果的な外交が出来るのではないだろうか。

その意味で韓国への抗議の意思を示すため、駐韓大使を一時帰国させ通貨スワップ協定作業を中断した政府の判断は良かったと思う。抗議の相手は韓国政府だが、伝えるべきメッセージは韓国の民衆だ。彼等が感情的になって損したと実感できるやり方を静かにかつ断固としてやらねばならないと思う。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする