かぶれの世界(新)

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神風が吹いたジャパン23

2018-06-20 18:13:11 | ニュース
今月初めに消去法で選ばれワクワク感が少しもない「期待薄のジャパン23」と投稿した。息子達も「期待しない」とか「決定力以前の問題あり」とか至極冷たい反応だった。直前の監督交代後のテストマッチも無残に連敗し、最後の試合でやっと勝って何とか期待を繫いだ。我々ファンはマスコミに煽られて常に過剰に期待し、実力通りの結果に失望するのがサッカーの歴史だった。

だが、今回は息子のコメントを引用すると「神風」が吹いた。先ずコロンビアの大黒柱ロドリゲスがケガで先発を離れた。彼はゲームを作り点も取る真にワールドクラスの選手だ。彼がいるといないとではコロンビアはまるで違ったチームになる。他に凄い選手はいたがチームとして機能するか予想がつかなかった。

ゲーム開始直後に大迫が相手ディフェンスを振り切ってシュートを打ち、香川がしっかり走ってこぼれ球を枠内にシュートしたことだ。この速攻はかつてジャパンには見られなかったワールドクラスの攻めだったと思う。ドイツに戦いの場を移し活躍する大迫と香川のレベルの高さを感じた。

ここで第2の神風が吹いた。相手ディフェンスが不用意にハンドで止めてペナルティを取られた上に、レッドカードを食らった。イェロウになっても可笑しくない微妙な判定だった。開始3分で11対10の日本絶対有利のゲームに変わった。守備のキーマンを失い90分間戦うコロンビアの負荷は大変なものだったのは疑いない。

だが、前半戦を見る限り員数の差はなく寧ろコロンビアの攻めを脅威的に感じた。フリーキックを決められて同点になっても、不思議な感じはなかった。この時点では、後半も攻め込まれて逆転される可能性を感じた。致命的なパスミスで失点する絵が浮かんだ。

ところが、後半になると日本はまるで違ったチームになった。縦パスを多用して攻め続け何度も得点チャンスを作った。後からネットやテレビで解説を聞くと、監督・コーチからFBの選手にもっと高い位置で攻めろと指示を受け、連動して中盤の選手が中に切り込めるようになり攻めが繋がるようになったという。コーチの指示が的を得てゲーム途中でこれ程展開が変わるのを私は見たことがない。

これは神風が吹いたのかどうかよく分からない。それは上記の指示が引き分け狙いではなく、勝ちに行く強気な作戦を取りチームが上手く機能したことだ。後半途中から出たロドリゲスが普通の力を出したら、強気の戦略が空振りしていた可能性もあったと思うが、彼の動きは明らかに鈍かった。

そして本田が出て来て、大迫が日本人選手では中々見ることが出来ないゴール前の密集の中、ヘディングに勝って決勝点を入れた。この時、私は広い一軒家の農家で大声をあげた。多分、日本中で大声をあげた人が沢山いたと思う。見事なシュートだった。チャンネルを切り替えながら何度かビデオを見て興奮が醒めないままベッドに就いた。出来ればもう一度神風が吹いて欲しい。■
コメント
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