かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

西日本豪雨後のテスト

2019-08-15 10:27:23 | ニュース
大型台風10号が四国愛媛県を直撃する見込みとなり、当然ながら昨日からマスコミ各社は時間を割いて報じている。今回の台風10号は雨型で、昨日と合わせると今後1250mmという記録的な降雨量になる見込みという。西日本のどこかで大きな災害が発生する可能性が高いらしい。

そんなニュース報道を見て昨日は雨戸を閉め台風直撃に備えた。だが、昨日も今日も大した雨は降らず、風も吹かない。太平洋側の風雨と大波などの報道は他の国みたいだ。昨年の西日本豪雨で肱川の越流により大被害を受けた新興商店街も、昨日の午後は普通に商売を続けていた。

だが、市は早々に昨日午後レベル3の非難準備勧告を発令、有線放送で市民に連絡した。高齢者は非難しろということになる。にも拘らず実家のある集落では見渡す限り動きはない。独居老人の比率が高いのだが。高速道路や一般国道の車も行き来が絶えない。

放送の後、独居老人の一人である私は昨年越流が発生した矢落川を越えて買い物に行った。川は小川に毛が生えた程度の水流だった。時折り雲間から晴れ間が見え暑かった。だが、昨年の大被害の後では万一被害が出ると自治体などの責任を問われるのは必至、アリバイ作りのように聞こえた。

現在、台風10号は高知県足摺岬付近に上陸しそうな勢いだ。このままでいけば実家のある大洲市は台風の目に入りそうだ。子供の頃台風の目に入り空が急に明るくなり、静かに過ぎて行った記憶がある。勝手を言えば、台風の進路が若干東側にあると雨の被害は殆ど無くなる。

もう一つ私が注目していることがある。それは大洲市南側の降雨状況だ。西予市に降った雨の多くは肱川に流れ込み二つのダムを経由して大洲市を通り瀬戸内海に流れ込む。西日本豪雨ではこのダム放流に堤防が耐えられず新興商店街など下流に大きな水害が発生した。

この経験を生かした対策が今回問われることになりそうだ。現在はダムの貯水量と放流の状況が見える。30分前の9:50の貯水量と放流の状況を確認した。四国各地のダムは流入と放流を調整し貯水量は肱川水系を除き80-90%台だが、野村ダムと肱川ダムだけは60%台だった。

私の眼には昨年水害の原因となり非難を受けた不適切な放流量を意識して、意識的に貯水量を減らしているように感じる。台風10号は昨年の西日本豪雨後にとった対策が効果的かテストだと言えるが、私にはちょっとやり過ぎの様に感じる。それはそれで信頼を失うことになる、難しい。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする