かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

史上最悪なマッチポンプ男

2019-08-28 16:22:58 | ニュース
私が若い頃の戦後初期の政界である二流政治家連を「マッチポンプ」と呼んだ時があった。自分で問題を起こし世間の注目をひいたところで、自分で火を消す自作自演の軽蔑すべき行為を揶揄していた。そんな時代は終わったと思ったらとんでもない史上最強のマッチポンプな男が現れた。それは世界最強の軍司令官、トランプ米大統領である。  

G7サミット(主要7か国首脳会議)が75年に始まって以来、初めて首脳宣言が採択見送りになったという。原因は明らかだ。トランプ大統領と他のG6首脳との事前の意見調整が出来ず、開催国のマクロン仏大統領はやむを得ずたった1ページの宣言文書でお茶を濁す結果になった。

マクロン氏はエライ恥さらしになったが、誰がやっても結果は変わらなかったろう。G7首脳会議は法的拘束力はないが、世界トップ7が重要問題を議論し一致して方向性を打ち出す「羅針盤的な役割」を果たしていた。にも拘らず最重要課題の一つである地球温暖化の会議にトランプ大統領は出席すらしなかった。この男は地球規模で物事を考え最適解を求めることに価値を認めないのだ。

彼にはG7に共通する価値観などなく、自分に都合の良いように平気で次々と嘘をつき相手を攻撃し取引をする。ビジネスの世界にいる間はそれでも良かったが(良くはない!)、米国大統領は世界最強の軍隊の司令官でもある。そんな男は絶対についてはいけない地位だ。世界を危機に陥れる。

彼の最優先課題は来年の選挙に向けて好景気を維持することでり、その為には中国との貿易戦争を止めることのはずだ。だが現実は貿易戦争は悪化、中国が世界経済のサプライチェーンから除かれ始めた。これが民主共和両派の支持を得ている。市場は貿易戦争の成り行きを見て右往左往、乱高下を繰り返している。中国は長期戦を覚悟し始めた。世界経済は徐々に対応できなくなって来た。

トランプ大統領がやっていることは米中貿易戦争を煽り市場が反応して株式市場が暴落すると、今度は米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長に利下げを強要し罵詈雑言を浴びせる。これこそ典型的な「マッチポンプ」だ。G7首脳会議でもこんな調子でやりたい放題で、G7を機能不全に陥れた。

私が理解できないのは、誰の目にもおバカな大統領なのに、米国の人達はまだトランプを大統領に地位に付けていることだ。依然として彼の支持者は勢力を保っている。彼を支持する人達が参加するコンベンションを見るがいい、大声でトランプ支持を喚き騒ぎ立てる馬鹿の集まりだ。

米国人てこんなアホだったか、世界の自由民主主義の担い手だったのは幻想だったのか。あなた達が選んだマッチポンプな男が世界を危機に落とし入れているのだ。何とかして。これって言い過ぎ?■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする