かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感2020(11)

2020-09-09 16:46:35 | 日記・エッセイ・コラム
やっと「秋来る」だ。今朝起床時の室温は23.9度だった。午後3時過ぎは24.7度。夏バテのせいか体はだるいが、今年の夏も生き延びたと思う。だが、毎日のように寺巡りや山裾を歩く、ちょっとやり過ぎの夏は今年が最後かもしれない。腰痛でバドミントン練習を再開できないまま終わるかもしれない。

味噌汁をいったん冷蔵し温め直す食べ方は成功で、その後もずっと続け美味しく頂いている。鶏肉に代わり豚肉にしたまま。あの人生最悪の味のキューイは残り4個のところで捨てた。だが、ケチな私は味の改善の為の選択にはお金はかけてない。お金をかけずに美味しく食べるのも私の基本だ。

私の実家から歩ける距離の「故郷の未踏の地歩き」は、JR五郎駅の裏山の中腹にある集落に登り、私の脚力の範囲でほぼ歩き倒した。今後は昔のように車で登山口まで行くか、もしくは退職直後に母の介護の合間に乗ったマウンテンバイクとか。その時は母が買ってくれたが、今度は自前だ。考えている。

五郎駅裏山に行った時は田舎暮らしでは珍しく、というか、初めて飛び切りの美人に出会った。山から下りて肱川との合流点を過ぎ矢落川に向かって歩き始めると、ファッション誌から抜け出てきたような洒落たスタイルの犬連れの長身の女性二人。もう声をかけるしかない。用心する必要もない無害のジーサンで、面白い話をすると分かってくれれば話は続く。先ずは犬の話から入っていく。

若い方は黒ずくめ、もう一人は白いシャツが対照的、母娘か姉妹かわからなかった。最近は年齢を感じさせない女性がいるが、それはテレビだけ田舎では珍しかった。大きな黒い犬はラブラドールだそうで向かってきた時は怖かった。犬だけが私の下心を見抜いた。別れ際に「美人を見かけたら声をかけない訳には行かない」と言うと、若い女性はオクターブ高く「またあー!」と嬉しそうな反応があった。

その先でもう一組は若くてキュートな母親と娘二人に出会った。隣の集落に引っ越してきたばかり、私の同級生の名前を知らなかった。隣の集落は市内で唯一人口が増えている珍しい地域だ。一般論として親が土地と新築した家を準備し仕事まで探すこともある、家族ごと受け入れるのだそうだ。

毎月の浄化槽の点検に昨日来てくれた作業員と話した。この辺はいまだ下水が通っていない。彼が庭の一画で水道の蛇口を捻ると、何と毛虫が飛び出してきた。ひしゃげて既に死んでいたがまだ新鮮な緑色で死んだばかりのようだった。蛇口の上の柿の木の葉が虫に食われて枝だけのキレイな裸状態だったから、多分その虫だろう。この状態で秋になったらカキの実がどうなるのか、食べられるのか気になる。

私が物心ついた頃の水場は、井戸から手押しポンプで汲み上げていた。ご飯のおひつは家の西側にある小さな池で鯉に食わせた後で洗っていた。父は水道の専門家で、その後裏山に小さな浄水場を作り集落に簡易水道を導入、更に何年か後に父の下で市内全域に水道が供給された。水場に2つの蛇口があり、簡易水道のに繋がる蛇口を一つ残したという。この小さな言い伝えは私を最後に消えていくことになる。■
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