かぶれの世界(新)

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体験的台風10号

2020-09-07 21:33:38 | 日記・エッセイ・コラム
朝目が覚めると「経験したことのないすごい迫力の風音」が聞こえた。モチロン雨戸もサッシも閉めて寝たはずなのだが。南側に回って廊下から外を見ると家の両側の山が揺れていた。気象庁が強調した「経験したことのない台風」をメディアが繰り返し報じ、私も最悪事態を覚悟していたが水害は殆どなかったようだ。

4か前(木曜日)から市役所が有線放送で台風が来るまでに、遅くとも土曜日までに準備をしておけと毎日繰り返した。だが、そう言われても毎日青空が見え暑いとその気にならない。気象庁の天気予報は曖昧な「曇り時々雨」だったが、朝青空を見て雨は降らないだろうと毎日洗濯した。8月までに大工さんに屋根や雨樋の修理をしてもらっていたのも安心材料だった。

翌金曜日の午後空模様を見て何とか暑さを凌げそうだと判断し、このところ習慣になった山裾歩きをした。以前から気になっていた肱川の対岸から見えるJR五郎駅裏山の中腹の集落まで歩いた。五郎駅から北西に向かい急坂を歩くと農家の集落だった。そういうこともある。

翌土曜日に川沿いを散歩した時は、四国88か所の番外「十夜が橋」の脇を流れる支流が矢落川と合流する水門に、クレーン車が配置され「内水」氾濫に対応するポンプとホースが4-5本設置されていた。西日本豪雨時はこの下流の肱川との合流点手前で越流し新興商店街が冠水した。

2年前の西日本豪雨の教訓に加え、「経験したことのない台風」に恐れてか、今回は有線放送にしろポンプ車の配置にしろ、やけに先走りした対応が目立った。天気予報も何度聞いても悪くなる可能性ばかり(私は偏向と決めつけ)、必要以上に雨の予報が多かったと感じる。結果論だが。

新聞によれば、最近はシミュレーションにより「洪水予報」まで出来るようになったという。流域の降雨量の推移だけでなく、山の保水力とか支流からの流れ込みとか全て総合して水位の推移を予測するらしい。予想が当たる確率は2割程度だが、それでも十分意味があるらしい。

私の印象では最近の台風がどこに向かうか経路の予測精度が格段に向上したと思う。今回はやや西側に経路がずれ九州直撃しなかったので、九州の山と瀬戸内海を越えて実家のある四国の大洲盆地に雨を降らすには及ばず、強風だけで済んだのではないか。素人的には九州直撃したら話は違った。

台風の経路予測精度に比べ、各地の天候を予測するのは難しいようだ。メディアは天気予報を自治体に区切って報じるが、現実は大気も地形もつながっている。私の住む東京の府中市の天候は、都心の天候だったり南関東の天候になったりする。ここ大洲盆地は扱いは南予に区別されるが、時に中予の天候になる。友人に聞くと今回は中予の松山市の天候に近かったようだ。■
コメント
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