かぶれの世界(新)

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次期首相候補者の私的イメージ

2020-09-01 16:38:31 | ニュース
自民党総裁選が今月中に実施され次期首相を決定することになる。マスコミの予測は本命菅氏、対抗石破氏だと報じている。二人とも安倍政権下の現幹事長と元幹事長の戦いだ。報道を見る限り政策論議は一切出てこない。何が国民にとってベストの政策かという議論は唯一「継続性」だ。

私の印象では昔ながらの派閥の戦いだ、言い換えると次の選挙で有利か不利かだ。その辺は政策論議より選挙に有利かどうかで旧民主党の再合流の可否を交渉するのと似ている気がする。特に固定した支持者の少ない若手議員が国民からどう見られるか意識しているようだ。

ここでど素人の私の候補者の印象を紹介したい。

菅氏個人について私は印象が薄いモノクロ写真だ。秀吉の名参謀であり後に家康に仕え大大名になった黒田官兵衛に似たものを感じる。戦国時代の修羅場を生き抜いた知略に優れるやり手というイメージだ。果たして安倍首相の参謀から首相に上り詰めるだろうか。有力候補だが権力闘争に打ち勝つ親分というより参謀役に徹する「つなぎ」のイメージ。

石破氏については私は防衛大臣時代からのイメージで、タカ派という印象が強かった。顔を伏せながら眼光鋭く相手を睨み自論を主張する迫力ある映像が残っている。その後彼は農林大臣を務め特に地方からの支持を集めイメージは変わった。だが、外交の場に立った時に正論を主張するタカ派の顔が出てくるのか、仲間を増やし現実的な妥協に傾くのか全く予想がつかない。自民党を見限って一度出て行き、行き詰って出戻りした過去がいつまでも付いて回るだろう。

岸田氏については有能で頭が良さそうな印象がある。私の経験では、解決困難な問題を上手く処理してしまうと、傍目には大した問題ではなかったと評価されることがある。岸田氏にはそういう不公平な評価を受けているかもしれないとう印象がある。マスコミや専門家に彼の実績を詳細に見て評価してほしい。見る目の正しさが国の力になる。後継首相が短命で、次の首相を選ぶ時の本命かも。

河野氏は個人的には私の好みだ。外交・安全保障の重要だが難しい局面で、あるべき姿を明快な言葉で鋭く指摘する姿は祖父譲りかも。マクロン仏大統領のイメージがある。だが、現実社会は白黒はっきりしない問題の連続、状況を把握し妥協の中から灰色の解に導けるのか、そういった試験問題を受けて実績を残すべきかも(先ほどニュースで河野氏は立候補しないと報じられた)。

私の政権交代シナリオ

当座は菅官房長官がつなぎの首相を務め、改めて1年後に総選挙結果を踏まえ野党を含め新首相を選出する。この1年間のつなぎの首相の間に、ヨーイドンで次期首相候補がそれぞれの立場でアピールし総選挙を迎え、従来のフル総裁選で長期政権を決定する。その間に菅氏がトップとしての力量があり、優れた人材を参謀に選任すれば、モチロン彼に続投の目が出て来る。

今後1年の間に世界は大きく変わるのは間違いない。世界的な新型コロナ感染が収まり経済回復の方向性が明確になり、一方米国の新大統領が選ばれその下に米中関係が進展しているだろう。国内だけではなく世界の中で日本がどういう役割を果たすか、誰が日本の舵取りをして上手く処理できるか、実は国民の選択の正しさが問われ、メディアの知性も問われることになるのだ。■
コメント
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