欧米のコロナ感染者数や死亡者数より二桁少ない日本が、何故欧米より医療崩壊と大騒ぎするのか1週間前に素朴な疑問を問いかけた。今日の日本経済新聞が医師会や政府に代って答えてくれた。要約すると以下のように日本の医療資源は欧米と遜色ないが、有効に使われてないと。
‐日本は欧米諸国より圧倒的に病床は多いが、小規模医院が多く有効に使われてない。
‐人口当りの医者数は欧州より少なく米国と同じ程度だが、小病院に分散され専門医も少ない。
‐日本は国民皆保険を背景に軽症者の半数以上が入院し病床を占有しているようだ。
テレビに出演する医療関係の専門家は医療崩壊寸前にあると連日警鐘を鳴らす。確かに現在の不効率な医療システムのままではその通りで、直ぐにやり方を変えることも出来ないかもしれない。だが、今回のコロナ危機を機会にディジタル化と同様に問題点を洗い出し改善していく動きが必須だ。
マスコミは一方的に医療関係者の声のみ報じるが、医療資源の有効活用という視点で実態を報じる姿勢が求められる。現場で何が起こっているかのみ熱中すると、なぜそのような事態になった根本原因を見失う。日本のマスコミは芸人など素人を使って面白可笑しく報じ、問題の掘り下げが浅く成りがちだ。何が報道の基本か考え直して欲しい。
同じ失敗をしている。10万円支給時の大混乱は連日政府の非難をしただけだった。国や自治体のITが繋がらないという基本的な問題があり、その背景には自治体が各個にITを導入した。結果的に発注先メーカーを固定してしまう自治体とメーカーの関係が出来た。
今回の問題でも、全国の病院が日頃から国民皆保険を利用して不必要に老人を入院させ病室を埋める運営が日常的に行われていた。こんな習慣がコロナ感染対応でも疑問を感じることなく実行されたように感じる。
医療関係者は現状システムで一生懸命やっているのは間違いない。だが、現状の問題を気付かせコロナ後の改革を後押しする役割が求められる。今日のニュースによると、横浜市では医療崩壊対応として軽症入院者を退院させる手続きをとると報じた。■
(参考) 日本 英米5か国 独
病床数(千人当たり) 13床 2-6床 8床
急性期病床 8床 2-3床 6床
病院数 8千 6千(米)
医師数(病床当たり) 0.19 0.91(米)
入院者数 8千 1.4万(英6倍の感染数)
‐日本は欧米諸国より圧倒的に病床は多いが、小規模医院が多く有効に使われてない。
‐人口当りの医者数は欧州より少なく米国と同じ程度だが、小病院に分散され専門医も少ない。
‐日本は国民皆保険を背景に軽症者の半数以上が入院し病床を占有しているようだ。
テレビに出演する医療関係の専門家は医療崩壊寸前にあると連日警鐘を鳴らす。確かに現在の不効率な医療システムのままではその通りで、直ぐにやり方を変えることも出来ないかもしれない。だが、今回のコロナ危機を機会にディジタル化と同様に問題点を洗い出し改善していく動きが必須だ。
マスコミは一方的に医療関係者の声のみ報じるが、医療資源の有効活用という視点で実態を報じる姿勢が求められる。現場で何が起こっているかのみ熱中すると、なぜそのような事態になった根本原因を見失う。日本のマスコミは芸人など素人を使って面白可笑しく報じ、問題の掘り下げが浅く成りがちだ。何が報道の基本か考え直して欲しい。
同じ失敗をしている。10万円支給時の大混乱は連日政府の非難をしただけだった。国や自治体のITが繋がらないという基本的な問題があり、その背景には自治体が各個にITを導入した。結果的に発注先メーカーを固定してしまう自治体とメーカーの関係が出来た。
今回の問題でも、全国の病院が日頃から国民皆保険を利用して不必要に老人を入院させ病室を埋める運営が日常的に行われていた。こんな習慣がコロナ感染対応でも疑問を感じることなく実行されたように感じる。
医療関係者は現状システムで一生懸命やっているのは間違いない。だが、現状の問題を気付かせコロナ後の改革を後押しする役割が求められる。今日のニュースによると、横浜市では医療崩壊対応として軽症入院者を退院させる手続きをとると報じた。■
(参考) 日本 英米5か国 独
病床数(千人当たり) 13床 2-6床 8床
急性期病床 8床 2-3床 6床
病院数 8千 6千(米)
医師数(病床当たり) 0.19 0.91(米)
入院者数 8千 1.4万(英6倍の感染数)