かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

米国に復元力は残っているか

2020-12-18 21:12:16 | 国際・政治
14日に米国大統領選で選ばれた選挙人投票で、バイデン元副大統領は正式に次期大統領になることが確定した。だが、トランプ大統領は依然として負けを認めず選挙結果を覆す法廷闘争を続け、大統領命令を連発して特に外交面で次期大統領を困難に陥れていると報じられている。

だが、私は過去の歴史を振り返って考えると、米国が正常化する兆しを見せているように感じる。トランプ大統領は自分に考えが近いと思われる人材を補佐官や閣僚に起用し、4年間に何人もの人材が意見の不一致で重要ポジションから去って行った。

最近最も話題になった典型的な保守派の女性最高裁判事を任命したが、トランプ大統領の法廷闘争に役に立たなかったようだ。大統領が望むとはいえ理屈に合わないことにははっきりNOという、忠誠心を求めて無理難題を押し通そうとしても、判事の信念に反する判断はしなかった。

私の印象は、歴史を振り返ると米国という国は右にも左にも大きく振れる、帆が水面に着くほど傾いても風向きが変わり立ち直るヨットのような国だと思っている。その立役者は人々から信頼を受ける信念の人達だった。大統領が忠誠心を求めて指示しても自分の信念は曲げない人達だ。

史上最悪と言われるトランプ大統領が登用した人材でも、自己の信念を貫き去って行った人が沢山いた。不祥事でしか辞めない日本とは違う。彼らはトランプの下で働いたが、大統領に忖度し考えを変えた訳ではなく筋を通した。民主党と主義主張は異なっても彼らは一流の人材だったと思う。

彼等のキャリアはトランプ大統領下の4年間ではなく、一生続く守らなければならない自己の信念に従ったと私は感じていた。米国はそんな人材が競い合う国であり、間違った方向に傾いた国を正常に戻す強い復元力の源になっていた。そしてその復元力はまだ残っていると私は思う。

問題なのはトランプ大統領を熱烈に支持する7400万人の普通の人達(74M)だろう。トランプが右を向けと言えば右を向く人達だ。その数%でも彼らの力は無視できない、特に選挙では。共和党議員は74Mの票が無ければ次の選挙に負けると分かっているのでトランプ支持を続ける。

バイデン次期大統領が困難に直面すると多くの専門家は予想する。74Mの数%でも説得出来れば事態は変わる。姑息な手段かも知れないが、私はトランプ流に共和党や74Mを分断して味方につけることだと思う。その時、信念ある人材が助けになる兆候を私は感じる。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする