昨日のニューズウィーク日本版ニュースメールの記事「失敗学の研究者が見た、日本の『ゼロリスク』信奉」は興味深かった。日本は東京五輪を機にチャンスとリスクを秤(はかり)に掛けて判断すべきだったのに、テレビや新聞はリスクだけを報じて議論を深める機会を失った。
日本人の中には「安心を求める感情的なゼロリスク信者」が多い、ゼロリスクは信念であり信者には秤はいらない、でもこの信者を減らさないと日本の将来は暗いと。大学の講義でタブーだった原発と軍事の議論に感染症が加わったと記事は続けていた。
この記事を読んで、以前から何度か投稿した日本人気質の問題を上手く説明してくれたと思った。何故、内外の具体的なデータの取り上げて比較し(秤に掛け)ないのか、テレビや新聞はそういう材料を提供して議論する役割を果たすべきと説いた。ニューズウィークよ、よくぞ言ってくれた。
日本人は昔からそうだったのか。多分そういう傾向があったと思う。だが、それ以外にも今回のコロナ騒動は高齢化社会になった為に変質させたところもあると思う。それが東京五輪から菅首相退陣にもつながったと。しかし、私は首相退陣を機に踏みとどまって立ち直る機会だと思う。
次の自民党総裁は衆院選で自民党が勝利し、菅現首相の跡を継いで次期首相になるシナリオがほぼ確定している。1カ月前はドイツや韓国トップの後継者選びがどうなるか注目していたのに状況は激変した。注目されるのは誰の声を反映して首相が選ばれるかだ。
総裁を選ぶ人は自民党議員と数百万人の自民党党員だが、選ばれた総裁はほぼ間違いなく日本の次期首相になるだろう。つまり、数十万人の自民党員が最も支持した候補者が首相になる。言い換えると総裁選の主役は数十万人の自民党員ということになる。
日本経済新聞の朝刊によると、自民党は年配の男性の支持が多く、男性で51%女性が44%だという。そのうち石破支持者の平均年齢が一番高く60.3歳、岸田氏が58.7歳、河野氏が52.4歳だという。要するに50歳以上の人達が次の首相を決める、選挙の主役ということだ。
次の舞台の総選挙でも主役は60歳以上の人達が過半数を占める。少子高齢化先進国である我が国で、その主役(老人)がゼロリスク症候群にかかり世論をリードするのは間違いない。彼らは目先の事を考えて総裁を選びそれを反映した政治を期待する恐れがある。マスコミ諸君、君らの出番だ。■
日本人の中には「安心を求める感情的なゼロリスク信者」が多い、ゼロリスクは信念であり信者には秤はいらない、でもこの信者を減らさないと日本の将来は暗いと。大学の講義でタブーだった原発と軍事の議論に感染症が加わったと記事は続けていた。
この記事を読んで、以前から何度か投稿した日本人気質の問題を上手く説明してくれたと思った。何故、内外の具体的なデータの取り上げて比較し(秤に掛け)ないのか、テレビや新聞はそういう材料を提供して議論する役割を果たすべきと説いた。ニューズウィークよ、よくぞ言ってくれた。
日本人は昔からそうだったのか。多分そういう傾向があったと思う。だが、それ以外にも今回のコロナ騒動は高齢化社会になった為に変質させたところもあると思う。それが東京五輪から菅首相退陣にもつながったと。しかし、私は首相退陣を機に踏みとどまって立ち直る機会だと思う。
次の自民党総裁は衆院選で自民党が勝利し、菅現首相の跡を継いで次期首相になるシナリオがほぼ確定している。1カ月前はドイツや韓国トップの後継者選びがどうなるか注目していたのに状況は激変した。注目されるのは誰の声を反映して首相が選ばれるかだ。
総裁を選ぶ人は自民党議員と数百万人の自民党党員だが、選ばれた総裁はほぼ間違いなく日本の次期首相になるだろう。つまり、数十万人の自民党員が最も支持した候補者が首相になる。言い換えると総裁選の主役は数十万人の自民党員ということになる。
日本経済新聞の朝刊によると、自民党は年配の男性の支持が多く、男性で51%女性が44%だという。そのうち石破支持者の平均年齢が一番高く60.3歳、岸田氏が58.7歳、河野氏が52.4歳だという。要するに50歳以上の人達が次の首相を決める、選挙の主役ということだ。
次の舞台の総選挙でも主役は60歳以上の人達が過半数を占める。少子高齢化先進国である我が国で、その主役(老人)がゼロリスク症候群にかかり世論をリードするのは間違いない。彼らは目先の事を考えて総裁を選びそれを反映した政治を期待する恐れがある。マスコミ諸君、君らの出番だ。■