かぶれの世界(新)

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大河ドラマで歴史を学ぶ

2022-04-29 21:48:16 | 日記・エッセイ・コラム
もう何年もNHKの大河ドラマを見なかったが、去年頃から時折見るようになった。日曜の夜8時は裏番組の「ぽつんと一軒家」を家内と一緒に見ていた。しかし、昨年半ば頃から渋沢栄一の生涯を描いた大河ドラマを時折見るようになった。

その理由は単純で、維新後の明治時代を支えた人材の多くが、実は徳川幕府の官僚達だったとドラマに教えられたからだ。番組を見て100%納得できた。西洋式の国の運営を取り入れたと言ってもゼロから国の運営を出来るはずがない。考えてみれば当たり前のことだが、私は知らなかった。

しかし、私は歴史音痴という訳でもない。60年以上前に中学校で歴史を教わったはずだが全く覚えていない。社会人になる前から興味を持ったのが昭和史だ。戦争直後に生まれた団塊世代として、何故自分のオヤジ達は戦争を止められなかったのか疑問に思い昭和史にのめり込んだ。

勧められて本格的に読んだ「昭和憲法史」(長谷川政安著)を皮切りに、昭和初期から敗戦までを描いた歴史書から大岡昌平や野間宏などの小説まで読み漁った。週末になると神田の古本屋街に通い木戸幸一関係文書や宇垣日記なども買った。計算機関連の専門書は会社の図書室で済ませた。

結論から言うと幾ら本を読んでも、その程度の独学では何故戦争を止められなかったか何ら論理的結論を得られなかった。その意味では単なる趣味だった。私の歴史書漁りはそこからスタートして、ウォーターゲート事件から大正デモクラシーくらいまで広がった。ニクソン大統領に興味を持ち、90年代に米国東部に出張時にはハーバード・スクエアの古本屋まで捜しに行った。

管理職になり職場の責任者になった頃から歴史書に限らず読書欲が減退して行き、最近では全く読まなくなった。気力がなくなった。多分、その代わりがテレビの大河ドラマだったと思う。最早、ソファに座ってコーヒーでも飲みながらリラックスして歴史ドラマ見るといったところか。

そして現在放送されている大河ドラマが、私には単なる娯楽というより武士政権(鎌倉幕府)が築かれた経緯を知る上で興味深く勉強になっている。今はまだ戦国時代から徳川時代を経て明治時代になる道筋が見えない、繋がっていない。そういう視点からも興味がある。大河ドラマは歴史書ではなく娯楽だと言えばそれまでだが、私的には後期高齢者になって新しい興味が湧いてきた。■
コメント
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