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嬉しくない選択 米中戦争

2019-06-13 21:42:37 | ニュース
天邪鬼の私が何時ものようにへそ曲りで変わった視点から世界危機を論じてみたい。

今、世界の目は香港に注がれている。香港で拘束された容疑者を中国本土に引き渡す「逃亡犯条例」改正案に反対する香港市民と警官隊が衝突し、多数の負傷者が出て議会の審議が見送られた。香港の司法の独立の基礎となる「一国二制度」を揺るがす条例改正に市民が立ち上がった。騒動が収まっても金融センターとしての香港が立ち行くか、次の展開は激震になりそうだ。

香港の騒動の背景には、世界で天下分け目の決戦が進行中だからだ。それはトランプ大統領が仕掛けた米中貿易戦争が発展して軍事力を除く総力戦になった。言い換えると、法の下の自由と民主主義を奉じる欧米民主主義国と、共産党独裁国がAIを武器に新たなレベルでの戦いになった。

我ら自由世界の親分は無知で無礼な自国優先を公言するトランプ大統領、一方の共産党独裁国の親分は三権を握り全国民を監視下に置く独裁者習近平主席だ。こんな嬉しくない選択は全地球市民の一人としては絶対にしたくないが、事態は避けられない深刻な状況に進んでいる。

5月14日の日本経済新聞の記事「中国を「自力更生」という強硬姿勢に追い込む危険」(The Economist 5/11から転載)は示唆に富むものだった。記事によると西欧は中国を読み違いした。中国は経済発展につれ改革派が力を得て民主化が進むと西欧は期待し、中国を発展途上国の如く支援し政治経済の非民主主義的な慣行に目を瞑った。

だが、欧米諸国の予想を上回る圧倒的な速度で世界2位の経済国になった。天安門事件後に世界から制裁を受けた中国を最初に支援して後押ししたのは日本だった。更に何処からも援助を受けられなかった後進国かつ強権国に、中国マネーをバラまき影響力を行使し始めた。ここに来て欧米は予想とは逆に益々悪化する中国の非民主的な動きに慌てた、これが私風の要約だ。

この1年で欧米の多くの識者は中国に対する見方を変えた。そこにトランプ大統領が出て来てやりたい放題始めた。初めは顔をしかめていた西欧諸国は、トランプ大統領は馬鹿で無礼だがやろうとしていることは間違っていないと考え始めた。トランプ大統領は単に中国との貿易赤字を非難しているのではなく、自由主義諸国の価値観を守ろうとしていると見るようになった。

共和・民主両党は対中国政策を支持しているという。既に市場はトランプ大統領の再選を織り込み始めた。そうは言っても私はトランプ大統領が嫌いだ。何としても来年の大統領選でトランプの再選を阻んでほしいと思う。特に憂慮しているのは民主党の有力大統領候補は、現在のところ民主党内でも魅力に欠ける極左か老人だけだ。これでは勝てない。

もし中国が覇権をとり世界を中国化するようなことになったら大変なことになる、チベット・ウィグル族の弾圧そして香港騒動、全国民を監視して反政府行為を弾圧している。私はもうそんな世界を生きて見る可能性は少ない。だが、こんな国が世界をリードする時代を若者達に残してはならないと思う。ベストの展開は、両国の親分が国民の信頼を失い世代交代することだがあり得ないだろう。■

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