かぶれの世界(新)

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腑に落ちないこと三題

2008-07-16 22:58:22 | ニュース

母の介護は何とか落ち着いたが、私の通風が再発、何時になってもじっくり物事を考えることが出来ない。このところニュースを見聞きして納得できないというか、腑に落ちないことを話題の「素粒子」風に、つまり無責任に、書いてみたい。直感的な思いつきで深く考えたことは無いが気になる三題です。

大分県教委の不正採用取消し

大分県教委は教員試験の点数改ざんで採用された合格者の採用を取り消すと決定したことが伝えられた。随分思い切った決定だ。若い教員にとっては立ち直り困難な厳罰のように私には感じる。まだ進行中のことではあるが、このままでは公平性に欠けてないだろうか。やむを得ない処置だと納得する為には、口利きをした地方政治家や自治体の幹部は放置出来ない、公表し処分すべきだ。話は大分だけではないようだ、私の周りにも噂はある。

もう少し話を広げると、未だに毎週のように報じられる官僚の公金横領まがいの税金無駄使いは大臣の自粛発言とか幹部の謝罪はあっても当事者や監督すべき立場の上司がクビになったという話は聞かない。大分県の若い教師に対する父兄の怒りと同じ厳しさを官僚に求め、律することをしない政治に選挙で反映できないのだろうか。大分の父兄が口利きした議員を選んだことを反省する声が全く聞けないのは何故だろうか。そういう問いかけをしないメディアの意識にも問題がある。

一斉休漁

原油価格高騰を受け全国漁業協同組合が一斉休漁したと報じられた。欧州でも全く同じニュースが流れており漁業者の不安は理解できる。だが私にはこの国の農業と同じ構造的なものを感じる。それは高齢化が進む一方で後継者がいない農業に何十兆円も使った挙句、農業を徹底的に弱体化させたことだ。実際は農業ではなく農家に金をばら撒いたからだ。

政治的な支援が現在の漁業の構造問題をどう認識し、それをどう変えていくのかしっかりしたプランが無いと、支援策は又しても金をばら撒くいつもの問題先送りになるだろう。例えば魚の流通は複雑で最終価格のうち最も比率が高いのは中間コストだという。この構造をそのままにするのか、支援は一体誰の為か、もっと根本的に何の為か見えてこない。

竹島問題に対する韓国の反応

教科書指導要領の解説書に竹島は「我が国固有の領土」と文科省が明記したことは韓国の主権に対する明白な挑発行為として韓国政府は厳重抗議したと報じられている。最近の米BSE牛肉に対する抗議や過去の歴史問題に対する対日抗議の激烈さを思わず思い出した。

この問題について日本側の解説書を読む限り両国の主張に夫々理があるように私は思う。決して一方的とは思えない。だが、この問題になると普段は理性的だと思う韓国の人達が、何故かパニックボタンを押したように突如相手の言い分を圧殺するかのように激烈な反応をするのだろうか。もしかしたら日本の報道は意図的にそういう所のみ伝えている可能性もあるが。大いにある。だが今は分からない。■

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