インターネットでマーケット状況をチェックしていると、米国発金融不安の震源地の一つであるシティグループが4-6月に$2.5B(3000億円弱)の巨額損失を公表したという速報が目に留まった。その見方に随分大きな違いがあるので紹介したい。
CNNMoney.comはシティグループの発表がアナリストの予測($2.86Bの損失)よりも少ない損失で、ウォール街を驚かせた、既に市場が開く前の事前取引で同社の株価が急上昇している、とプラスの捉え方をして報じた。
直後に見たNHK夜9時のニュースの終わり際に伝えた速報は、また巨額の損失が出たと青山キャスターが深刻な顔で伝えて終った。その後テレビ朝日の古館氏がいつもの大げさな表現だけど中身の無いコメントで伝えた。これを見た視聴者の多くは先行き漠然とした不安をもったと思う。(このことでテレビを非難する積りは無い)
このギャップは市場が常に業績予測を織り込んでいる為に起こる。ライブドア事件のとき堀江氏が良く使った言葉「想定内」を思い出す。市場は業績が黒字か赤字かではなく事前予測内か外かで動く。日本時間22時40分現在NY証券市場はやや下げで始まっている。今度はテクノロジー株が足を引っ張っているというから難しいものだ。■
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