かぶれの世界(新)

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45年ぶりの大雪

2014-02-09 14:26:41 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日の朝起きて雨戸をあけると外はもう白くなっていた。家内はもう勤めに出ていた。粉雪が深々と降り、天気予報通り大雪になりそうな気配だった。10時前には、土曜日定例のバドミントン練習中止のメールが届いて、行くか行かないか悩まなくて済むとほっとした。

 食事を終わり窓ガラスをチェックすると、外気と室温の温度差が大きいせいか露で濡れていた。この天候ではどうせ外出できないと諦め、雨戸を閉めて1日中家にいた。昼食は昨日家内が作り置きしておいてくれたカレーとカレーパン(!)を息子と一緒に食べた。

 雪は夕方になってもまだ降り続けていた。家内が仕事から戻って来た時は、家の前に停めた車は徐々に形を失い白い塊のようになった。冬季に仕事で雪に覆われた柏崎や米沢とかボストンに出張したことはあるが、東京でこれ程の雪が降ったのは余り記憶にない。家内は長男の高校卒業式の時以来の雪だというから20年近く前だろうか。私は米国にいたはずで記憶にない。

 昨夜遅く床に就く前に外を見ると雪はやんでいた。今朝がたドスン、ドスンと響く音に目が覚めた。雪が屋根から落ちる音だ。今日は晴れで気温が上がる天気予報を思い出し、音を聞いて早めに雪が溶けそうだと思った。朝食を終わりスコップを持ってベランダに上がり洗濯物干しのため屋根のない床部の雪を庭に落とした。プラステック屋根は30cm程度の積雪を重そうに支えていた。

 それが終わると物置から登山靴を取り出し家の前の路地道の雪かきを始めた。斜め向かいのオジサンが出てきて45年ぶりの大雪だという。3億円事件の翌年か翌々年に大雪が降って都電が止まったのを思い出した。新聞を見ると今回都心の積雪が27cmだったというから多摩地区は30cm以上になったはずだ。

 昼食前に都知事選の投票のためすぐ近くの文化会館に登山靴で出かけた。いつもより人が少ない。張り出された同時間帯の投票率推移を見ると前回18%台が10%に落ちていた。「こりゃ酷いね」と立会人に言うと、彼は頷いて「是非ご近所の方に声をかけて下さい」と答えた。その近くのコンビニに行くと店内は閑散としていた。いつもより客がだいぶ少ないと店員は答えた。

 30分も経ってないのに帰り道の雪かきが進んでいた。直射日光はかなり暖かい。日陰の坂になっている路地道の雪かきをしている若い奥さんに、「どうも有難う、助かります」と一声かけた。実際、明日まで雪が残り凍ると非常に危険だ。交通量の多い旧甲州街道でさえ雪が放置されていたのが気になった。今日の暖かさが続いて早く雪を溶けるといいのだが。■

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売れるのは曲か、エピソードか

2014-02-07 23:40:34 | ニュース

 クラシックとしては近年まれにみる大ヒット作品が、著名な作曲家のゴーストライターが代作していたと、23日前からマスコミを賑わしている。大雑把に言うと欺いてCDやチケットを売りまくったのが許せないという報道だ。

 だが、私は違った視点で疑問に思った。異例の大ヒットとなった交響曲は、誰が作曲したかは別として、素晴らしい出来映えで心を打つ作品だったのだろうか。だが、作品そのものをぼろくそにけなす専門家の指摘が今日報じられていた。私は聞いたこともないし、批評できるほどの耳もなくどちらが正しいのか分らない。

 ここからは推測だが、「耳が聞こえない被爆者二世の作曲家が東日本大震災の被災者に向けて書いた」というエピソードがテレビで紹介されて話題になりCDがバカ売れに売れた。つまり、曲が良かったかどうかではなくエピソードが良くて売れた。

 マスコミはそれを知っているから(音楽のことは分からなくても)、エピソードの嘘をついたと怒りの報道をしたということなのだろう。そして、CDを買ったり演奏会に行った多くの人達も、エピソードを聞いて感激したのだろうと思った。別に音楽どうのこうのではなく。

 誰も交響曲第1番が良いとか悪いとか言わないのが不思議でならない。実は分からないのだが、それを言うと恥ずかしいのかもしれない。それでも立派な報道をするマスコミは又もや恥知らずと、私は例によって悪口雑言を垂れたい。そんな私はもっと嫌な奴です。■

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シーホークス?嘘でしょう!

2014-02-04 22:59:01 | スポーツ

 久し振りにフットボール中継を見た。サッカーではない、アメリカンフットボールだ。昨日スーパーボールがあり、シアトル・シーホークスとデンバー・ブロンコスが戦った。前評判は圧倒的にブロンコスが高かった。既に伝説になった名QBマニングを擁し圧倒的な攻撃力で有利だと予想された。

 ところが蓋を開けるとリーグ最高のシーホークス守備力がブロンコスを粉砕した。マニングはスーパーボール史上最多のパスを通したのに、肝心なところで何回もインターセプトされ失速、あわやゼロ敗を喫するところだった。私の目にはシーホークスの方が戦略的にスピードとパワーで上回っているように感じた。

 私は特別フットボールファンではない。子供の時は野球少年、その後サッカーファンの両刀使いだ。90年代にシアトルに駐在した時、シーホークスは目茶目茶弱く話題にもならなかった。野球のマリナーズも弱かったが、ジュニア-・Aロッド・Rジョンソン等のスーパースターがいて同僚の中に熱狂的なファンがいて人気があった。

 当時、フットボールと野球は多目的球場のキングドームを共用しており、日本から家族が来た時に野球を見に連れて行ったことがある。狭い屋内球場は熱気と歓声に溢れていた。だが、フットボールを見にゆく気にはなれなかった。間違いなくシーホークスが負けるのが分かっていた。

 そのシーホークスが先週サンフランシスコ49ersとスーパーボール決勝進出をかけた戦いをしているTV中継を見て驚いた。こんな時期にゲーム出来るとは凄い、「嘘でしょう!」と思った。90年代の49ersというとスーパースターが大活躍する全米トップクラスの花形チームだった。

 カリフォルニアに引っ越して車検を受けに工場に行った時、突然待合室の人達が全員消えた。歓声が聞こえた別の部屋を覗くとフットボールの中継で49ersがやっていた。凄い人気だった。その49ersに勝ってスーパーボールで戦うなんて凄い、何年かぶりにスーパーボール中継を見たいと思った。

 そして、昨日強豪デンバー・ブロンコスに圧勝したのだから思わず「嘘でしょう!」となった訳だ。意外な展開だった。だが、強力な攻撃力を持つ華やかなチームが、堅い守備力をもつ地味なチームに敗れるというパターンは珍しくはない。

 シーホークスは勝利に寄与する選手を統計的に分析して安く補強し強くなったというニュースを見た。話(妄想)は広がる。同じ発想でチームを強くしたMLBアスレチックスのGMを描いた映画「マネーボール」の話を聞いたことがる。今シーズンから中日のGMに就任した落合氏がやろうとしているのはこれかもしれない。注目してみたい。ヒーロー好きの日本で受けるかどうかも。■

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世界に羽ばたくゆとり世代

2014-02-03 16:51:23 | ニュース

 

 

 
 

本の若者が世界で大活躍するニュースが続いている。ローザンヌ国際バレエコンクールで日本人高校生が1、2位を独占したというニュースが昨日報じられた。先週は理化学研究所の30歳の女性研究者が普通の細胞から万能細胞を作って世界を驚かせたと報じられた。

 この数年スポーツの世界では野球やサッカーの選手が世界最高の舞台での活躍が伝えられている。今年になって本田選手がACミランの10番をしょってプレーし始め、楽天の田中投手が史上5番目の高年俸(投手)でヤンキースと契約したと報じられた。ちょっと前には考えられなかった。

 彼等は遇然現れた訳ではないと私は感じる。ローザンヌでは上位6人のうち3人が日本人だったというから、若いバレエダンサーを育てる仕組みがあったはずだ。あるテレビ番組では海外で活躍した第1世代のダンサーが日本に戻り、彼等の指導を受けた第2世代のダンサー達が育ったという。

 Jリーグの選手育成システムや、高校野球が国際レベルの選手育成システムとして機能していることは以前にも書いた。昨今の若者の活躍は、芸術やスポーツの分野で優れた才能をシステム的に育て結果だと私は推測する。具体的に何が機能したのか、教育レベルを上げるために応用できるか徹底的に調査すべきだと思う。

 

 

 
 

とり世代と聞くと悪いイメージがあるが、彼等は総てその評判の悪い「ゆとり世代」なのだ。それが私が調査すべきという理由だ。というのはゆとり教育は既に多くの問題が指摘されとっくに無くなった。学力テストで成績が低下し父母や専門家の評判がガタ落ち、文部省と日教組の奇妙な癒着関係まで指摘され放置できなくなった。

 だが、万が一ゆとり教育に世界的な才能を生み出す何かがあったとしたら我が国にとって大きな損失になる。少なくとも芸術やスポーツでは効果があったかもしれないという結果が出た。彼等のテッペンはそれ以前の世代では成し得なかった成果を上げたのだ。

 教育に限らないでもっと分野を広げて、この世代がどういう特徴を持っているのか調査すべきだと私は思う。芸術やスポーツには効果があるが、科学技術には向いてないのかもしれない。多分経済学はゆとり教育前も後もだめだろう。いずれにしてもゆとり世代のテッペンは日本の将来を指し示す灯かもしれない。我々は未来の天才を潰してはならない。

 厳密に言うと1987年から2004年生まれの世代をゆとり世代というから、30歳の小保方さんはゆとり世代ではない。だが、ゆとり教育に移行する直前の世の中の雰囲気を感じたのではと思う。小久保さんの発見は日本の教育制度が優れた科学者を生んだのか、或いは突然変異的な存在なのか。科学技術の世界では元々多くのノーベル受賞者を出して来たから違うかもしれない。

 

 
 

知らずのマスコミ報道がこの明るいニュースに接して唯一の失望だ。いつものことで予想されたことだが、小保方さんの大発見の扱いが酷かったことだ。科学者の彼女をアイドル扱いした。取材が行き過ぎて親戚知人までに迷惑が及び、たまりかねた小久保さんに自粛してくれと言わせた。その都合の悪い指摘はネットで流れた。マスコミに自浄能力はないのだろうか。

 お前ら何だ、恥を知れと言いたい。世界に羽ばたく若者世代は素晴らしいが、日本のマスコミも何とかプロのジャーナリストとして世界に羽ばたいて欲しいと強く願う。因みにBBCとNYタイムスの記事を読んだ範囲では、英国はクールに事実のみを伝え、米国は共同研究したハーバード大学の教授の話だけだった。偉そうに言った後で何だが、エプロンとか漫画のエピソードが全然ないと何か寂しかった。■

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バーナンキの8年

2014-02-02 12:40:40 | 国際・政治

 バーナンキ米連銀(FRB)議長が1月末に任期満了で退任し、後任にイエレン議長が就任した。丸顔の新女性議長に焦点が集まっている。だが、バーナンキが辞める最後のFOMCで量的緩和縮小を粛々と進めていく姿勢を明確に打ち出し、新議長の独自性を云々する前にとりあえず今後のFRBの方向性を示したと思う。バーナンキの置き土産と言える。

 バーナンキは2006年にFRB議長に就任して間もなく2008年にリーマンショックに見舞われた。2007年にサブプライムがもたらした住宅バブルが金融技術商品を経由して世界信用危機に発展するとは、当時の財務長官も含め殆どの金融行政関係者が直前まで予見してなかった。米国を中心とする金融ビジネスと行政が作った致命的なミスだった。一旦問題が表面化した後の対応はいかにも米国らしく素早く大胆だった。ここが日本とは違った。

 バーナンキは金融危機を予見できなかったが、リーマンショック後の量的緩和をはじめとする対応は的確でありその責任を果たしたというのが私の評価だ。3次にわたる量的緩和は総額で我が国のGDPに匹敵する巨額なものとなりヘリコプターマネーと揶揄され、特にQE3はやり過ぎで新たなバブルを生む恐れがあると、当時私は禁じ手と言って批判した。

 だが、結果的にはバーナンキの判断は正しかったと思う。雇用と住宅市場は徐々に改善し、米国経済は緩やかな回復軌道に乗せた。米国内で消化されなかったヘリコプターマネーは世界市場に向かい、新興国の経済成長に必要な資金源となって貢献した。一度も謝ったことはないが、バーナンキの金融政策は結果的にリーマンショックを惹き起こした米国の失敗を償ったと言える。

 量的緩和縮小の方向付け(小出しの縮小と低金利継続のフォーワードガイダンス)を退任に先立って行ったのも、私はバーナンキの成果として指摘したい。量的緩和縮小による資本流出は新興国経済を選別する機能が働き、中国は別格として他の国家資本主義の経済運営に改革を迫る強いメッセージになっていると思う。次のG20で新興国がどういう意思表示をするか注目したい。一方、投資する側も選別する目利きが求められる。意味のある去り際だったと思う。■

 

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