かぶれの世界(新)

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メディアの二枚舌: 電通を語る資格があるのか

2016-12-11 20:30:34 | ニュース
気になっているニュースがある。朝日新聞本社が6日付で社員に長時間労働をさせたとして労働基準監督署から是正委勧告を受け、更に上司が部下の出退勤時間を短く書き換えた悪質な犯罪行為をしていたというのにだんまりを決め込み、マスコミ各社も受け流そうとしていたということだ。私は10日の日経の社会面で読み、このニュースがネットでどう扱われているか疑問に思った。例外なく地味な扱いだった。

10月半ばに電通の新入社員が長時間労働で自殺した件で、過労死問題を同社の支社を含み異例の規模で東京労働局が臨検監督を実施したニュースを朝日新聞を始めとするマスメディアは大々的に報じた。にも拘らず、朝日新聞が同じような不祥事を犯したのにマスコミ各社は静かにやり過ごそうとしたのだ。マスコミは二枚舌を使った。

私が知る限りテレビ放送はこのニュースを無視し、新聞は言い訳程度に密やかに報じた。電通を擁護するつもりは全くないが、マスコミは誰が問題を起こしたかで扱いを変えたということだ。或いは自社に災いが及ぶのを恐れたからだ。電通のやったことは偶然でも個人の問題でもなく、東芝の会計不正の様に会社の体質が生んだ産物だったが、マスコミも同じ穴の狢(むじな)だった。

問題なのはニュースを報じるマスコミが同じ事をやっていたことだ。ある意味電通より深刻と感じる。しかも、その事実を「人の噂も70日」的扱いで処理しようとしたことだ。朝日新聞的な表現をするなら、そんな報道で「電通を語る資格があるのか」と言いたい。私風に厳しく言うと、「君たちは本当に信用できない。同じ事を繰り返している。」

例によって誤解を恐れず大胆推測によれば、原因は記者個人が自分の名前で書いた記事が自分の評価になるという認識がないことだ。会社の上司の示す方針に従ったほうが出世出来る、ジャーナリズムの世界で記者個人の評価より社内評価の方が大事だという日本独特のシステムにどっぷり浸かっているためだ。

それはそれとして、朝日新聞の不祥事は隠匿しようとした会社の姿勢も、それを内部告発すらしなかった社員にも失望させられた。再び、君たちは本当にジャーナリストなのか、電通を語る資格があるのかと言いたい。■
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子供のケンカ-小池知事の勝ち

2016-12-08 16:13:52 | ニュース
都議会定例会の代表質問での自民党と小池知事のやり取りは、次元の低い子供のケンカだった。都自民党は質問内容を事前通告しなかったため知事が回答に詰まった。自民党は予算の復活要望枠の廃止と日本的根回し批判に対する子供じみた意趣返しをした。どう考えても理解不能でただ知事を困らせる狙いだけのやり口だった。都知事選で小池氏を支援した7人の都議を除名した勢いで喧嘩を仕掛けたとの見方がある。

政治評論家と自称(他称?)する人達を登場させいつも政策ならず政局を語らせる昼のニュースショー(TBS)ですら、今日は自民党の代表質問は自らを貶め小池知事を利したと酷評した。私も自民党が何故そんな振る舞いをしたのか理解に苦しむ。自分が何をしたか分からない、そんなバカばかりの集団だったのか。(正直言うと、小池知事が選挙に出るまで東京都といえども一地方議会、元々気にしてなかったが。)

小池知事に早く結果を出せという指摘が最近聞こえてくるが、税金をどう使うか透明なプロセスで決めて都民の理解を得ようとする知事の姿勢は既に変化をもたらし十分成果を上げていると思う。それが最も重要なのだ。オリンピックに税金が幾ら使われるか気にもしない人達の思う通りにさせない、それが都民が(少なくとも私が)期待する小池知事の役割であり、知事は選挙公約通りしっかりやっている。

国政レベルでは政権を担いしっかり責任を果たしている自民党だが、その配下にある東京都の自民党は一体どうしたのだろうか。下部組織にこんな姑息なやり口をさせ目を瞑るようでは自民党全体の問題に発展する恐れがある。自民党が質問内容を事前通告しなかったのも変だが、東京都は予算復活枠、政治資金の透明化なども国政や全国自治体から遅れている。自民党はそれを既得権益の様に利用していた。

現在は東京都の自民党は何かおかしいぞ、という範囲で収まっている。だが、自民党がこのまま放置すれば自民党全体が内包する体質であると疑わてしまうことにならないか。私も皮肉っぽく政局的な物言いをするとすれば、「小池知事は喧嘩上手で侮れない、傷が浅いうちに早く手を打った方がいい」と助言したい。■
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「数の暴力」は民主主義を否定する言い分-民進党よ目を覚ませ

2016-12-07 17:26:49 | ニュース
大詰めの国会審議
重要法案が目白押しでの中、延長国会の会期末が迫っている。野党の反対が強かったTPP承認案や年金改正法、カジノ法案は成立が見込まれている。一方で働き方を変えると期待された労働基準法改正案は、野党の強い反対を配慮して見送られることになりそうだと報じられている。

私は一連の重要法案審議を通じて野党第一党の民進党の対応に注目してきたが、一言で言えば失望したの一語である。数年前に政権を担当しその未熟さに国民が失望させられた時の民主党から全く脱却できてない、寧ろ後退したように感じた。言うことが支離滅裂の様に私は感じる。強い政権与党と同じように、健全な野党の存在も必須である。だが、最近の民進党の迷走は不安さえ感じる。

迷走する民進党の主張
審議が十分でないと言いながら審議拒否をする論理が私には理解できない。重要法案を「戦争法案」とか「年金カット法案」、「残業代ゼロ法案」と幼稚で単純なレッテルを貼り法案内容を矮小化し、法案の背景や選択肢を深く議論しようとしない。それと同じやり方で皮肉っぽく批評すると、このレッテル貼りは何でも反対する「民進党の共産党化」だ。多分、多くの民進党員は否定するだろう。だが、やってることは同じに見える。

これでは民進党は政権担当能力があるとは評価されない。レッテル貼りは法案を端的に表す便利なものかもしれないが、目的とする内容をきちんと表現しないと誤解を与え議論を矮小化する。上記の例が極端すぎることは国民は分かっているからこそ、民進党の支持率は停滞しその裏返しで安倍内閣は高い支持率を維持している要因の一つだと私は思う。

民主主義の原則を使い分ける
一方でカジノ法案について民進党の中に賛否両論があり、与党でも公明党等に反対論があったのは寧ろ健全な姿だと考える。議員ごとに違った価値観と考えを持つことが許される、これこそ民主主義の現れだ。その上での多数決で物事を決める。少数意見の尊重と多数決による決定は民主主義の要諦だ。決定は上記重要法案の審議を「数の力」によるゴリ押しだと指摘する報道は、民主主義の原理原則を都合よく使い分けるものだ。

その典型的な使い分けの報道の例が最近見られた。キューバ革命のリーダーであり長年の独裁者だったカストロ元議長が死去した時、市民の悲しみを報じた一方で、彼が言論の自由を封じた独裁者であったことを殆ど報じなかった日本のマスコミと同質のものを感じる。カストロの社会主義政権下で国民の福祉が進んだ一方で、いまだに公に民主主義を主張できず多くの政治犯が獄に繋がれている事実は伝えてない。光と影の両方を同じ重みで伝えないマスコミは信頼できない。

民進党は政権担当能力を磨け
重要であればそれだけ光と影が濃くなる場合が多い。その光と影を明らかにして何が国民にとってベストか議論をオープンにして国の舵取りをして行く。責任政党にはその覚悟が求められる。もっとも、昨今は陰の部分を強調して相手を攻撃するやり方が世界中に広まっている。世界に蔓延するポピュリズムをどう防ぐかが我が国にとって最大の課題になるだろう。

長期政権が予想される安倍内閣だが、仮にそうだとしても内閣はいつか必ず交代する。その時民進党は政権担当能力があると信頼される選択肢でなければ国民は不幸になる。安倍政権は良くやっているが、次の首相がそうなる保証はどこにもない。近い将来世界は激変し舵取りを変えなければならない事態が来ないと言えないだろうか。何が起ころうと現在のままの民進党では選択肢とはなりえないと認識して、今から真摯に取り組んでほしい。■
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新居で「新生活」開始

2016-12-05 14:32:38 | 日記
住み心地良い新居
田舎から戻り建替えた東京郊外の自宅での生活が始まった。築100年以上の実家での田舎生活に比べると至極快適だ。屋根や壁・床等が断熱処理されサッシは二重ガラスかつ部屋の気密性が高いので、屋外の冷気や騒音が遮蔽され何もしなくても暖かい。エコ給湯の風呂も断熱材で囲まれ気持ちがいい。各部屋とは段差がなくバリアフリー設計され、階段や風呂は手すりがついている。

耐震性能を含め住宅建築技術の進歩が速く2年経つとかなり違った性能になるという。壁には耐震性を高める最新のダンパーが3か所入っている。柱は厚めの板を張り合わせた合板だった。屋根はトタン製で軽量な造りになっており、これが飛躍的に耐震性を高めるのだそうだ。だが、贅沢な造りは避けてなるべく安価な仕様にしたので、部屋のドアやベランダ等は高価な見栄えはしない。

エネルギー効率が高い省エネ仕様、準防火地域に対応した防火仕様、電子制御で遠隔操作可能な玄関等防犯の基本機能はあるが、これらは最新でも基本機能の範囲で高価という訳ではない。床暖房・エコ給湯・オール電化なども全て標準機能に準じたものだ。今迄の築40年の旧自宅に比べて断然良くなったと家内も息子もいい、私も直ぐに実家より住み易いと感じた。なのに維持費用だけでも実家の方がかなり割高なのだ。

パーティから「新生活」へ
土曜日にこの新居に息子や娘の家族が集合して、娘の夫君の誕生パーティをやった。たまたま家内は京都旅行中だったが、彼が40歳になった節目の時なので家内抜きでもやることにした。実は3人の孫の顔を見たかったこともある。来年は長男も40歳になり、翌年は娘が続く。この数年で孫が増えたが、同時に子供達が40代に突入する。身の周りに40代がゴロゴロすることになる。そろそろ世間的にも独立する時期だ。

私も来年70歳になる。退職後この15年間は母の最期を見届け、父親として家族に残すものの為に生きて来た。勿論、その間も趣味のバドミントンや読書・音楽などもやったが。70歳になるのを機会に家族が全員集合するパーティや旅行などはもう口出しをせず子供達に任せていこうと思う。ここで「新生活」というのはそういう意味だ。そろそろ自分の為だけに生きていこうと思う。一気に行かなくとも、少なくとも自分の比率を高めて行こうと思う。

孤独な高齢者
誕生パーティをやった日の午前中に地域の体育館に顔を出し、久し振りにバドミントン練習に参加して汗をかいた。目標は1勝と宣言したが、情けないことにこの控え目だったはずの目標がその通りになった。田舎でママさん相手にやっていたせいか、男性中心のゲーム練習でプレイやシャトルの速さについていけなかった。

それは覚悟していたことだが、Yさんが膝の手術をして引退状態にあるというニュースを聞いた時はショックだった。彼とは同い年で長年バドミントンをやった仲間で、若い頃は近隣の大会に組んで出たことが何度もある。同じ年頃の子供がいて海外で活躍する話を聞かされていた。彼がいないと私に続く年配のプレーヤーとはかなり歳の差があり、この先どれ位やれるか競争する相手がいなくなる。「新生活」でも出来るだけ続けたいのだが。■
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2016年天邪鬼大胆占い総括

2016-12-01 21:57:32 | 国際・政治
1か月を残して2016年の「天邪鬼占い」の総括をするのは早すぎると思われるだろうが、今年の世界政治の流れは決まった様に感じる。というのも私の占った政治トレンドの予測が今後どっちに振れても、大筋で決定的なものにならない性格を持っていたからだろうと思う。

私はお正月に下記のような「起こりそうもないけど起こったら世の中えらいことになる5つの予測」を投稿し、3か月後に「米国の半数の人達が気が狂った」と臨時見直しをした。そしてトランプ大統領の悪夢が実現してしまった。11か月後に予測した結果をアイテム毎に自己評価しパーセント表示するとカッコ内のようになる。

--- 2016年1月1日の天邪鬼占い ---
1)米国は気が狂い、世界の期待に反してトランプが米国大統領に。 (100%)
2)ロシア経済が更に悪化、プーチンは更に冒険主義になり暴走。 (50%)
3)メルケルは難民問題でつまづき首相の座が揺らぎ、レームダック化。 (30%)
4)習近平は一段と恐怖政治に向かい、内外で厳しい対立を生む。 (80%)
5)安倍首相は改革路線を断念しポピュリズム政治に向かう。  (60%)
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的中した予測
米大統領選は何故トランプ候補が勝ったか色々な視点から分析が進み今更何も言うことはない。習近平が「汚職追放」を武器にここまで政敵を追放したのは、強権政治から恐怖政治になったと見なした。だが、共産党内の権力闘争は決着したとは言い難く今後も続くだろう。この二つは予想があったと自負する。

外れた予測
メルケルは支持率を落としたものの強い対抗馬がいない状態で、難民問題を軌道修正しながら来年も首相を続ける可能性が高い。プーチンは経済悪化にもかかわらず巧妙な外交政策を実行して国民の高い支持を背景に暴走しなかった。だが来年が正念場になるだろう。

判定が難しかった予測
安倍政権がポピュリズム化に向かっていると見なしたのは、構造改革が中々進まない状況に焦れて覚悟のほどを私が疑ったせいでもある。トランプ大統領下で今後世界がどこに向かうかに影響を受けそうだ。

1か月早過ぎる占いの総括は年末までにショーストッパーとなる重要な出来事がもうないという、これまた大胆占いらしい終わり方だと自画自賛(?)したものだ。これ又、大胆占いらしい。当たるも八卦、当たらずも八卦だ。しかし、2つ以上当たったら世界はエライことになるという予測通り来年は大変なことになりそうだ。■
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